相手にお願いごとをしたいのに、伝えにくいな、お願いしにくいな、と思うことありませんか?そのような時はアイメッセージを使って自分の気持ちを伝えると効果的です。
アイメッセージとは「私は~してもらえたら、うれしいな」という「私」を主語にしたメッセージです。相手に自分の気持ちをやわらかく伝えることができますし、相手もほっとします。アイメッセージのほかにはユーメッセージがあります。
ユーメッセージとは「あなた」を主語にするので、「あなたは~すべきだ」という強めの伝え方になります。アイメッセージとユーメッセージの違いを知り、人の心を動かすメッセージを使ってみましょう。
アイメッセージとユーメッセージがあるのですね。
アイメッセージとユーメッセージの違い、使い分けについてみていきましょう。
アイメッセージの意味、使い方
アイメッセージとは、「私」を主語にしたメッセージです。みてみましょう。
【意味】
・私は、〜したい。
・私は、〜このように思う。
【例文】
・この議事録をしっかり確認をしてもらえると私はうれしいです。
・重い加湿器の水を運んでくれたので、私は助かりました。
・あなたのアドバイスで、私はとても励まされました。
【アイメッセージの特徴】
・「私は」を主語にすると、自分の気持ちが伝えやすい。
・相手を肯定する、感謝の気持ちとして伝わる。
・相手に「〜すべきだ」と相手への強要ではなく、判断をゆだねているため相手を尊重しています。
ユーメッセージの意味、使い方
ユーメッセージとは、「あなた」を主語にしたメッセージです。みてみましょう。
【意味】
・あなたは、〜だ。
・あなたは、〜ですね。
【例文】
・なぜ、あなたは議事録を確認してくれなかったの。
・あなたはお掃除を手伝ってくれないの?
・あなたは、勉強がんばったね。
【ユーメッセージの特徴】
・断定という印象を与えるので、相手は評価をされているように捉えてしまいます。
・主語を相手にすると「あなたは…こうするべきだ。」指示、強要の印象になり反発心が生まれやすいのです。
アイメッセージ、ユーメッセージの違いについて
例文からアイメッセージ、ユーメッセージの違いをみてみましょう。
【仕事が早いことについて】
【仕事が早いことについて】アイメッセージ、ユーメッセージの違いや印象をみてみましょう。
アイメッセージ
「〜さんが早く仕事をしてくれたので、とても助かりました」
ユーメッセージ
「〜さんは仕事が早いね」
アイメッセージは相手に感謝をする気持ちが伝わってきます。シチュエーションにもよりますが、ユーメッセージだと自分の気持ちが伝わらず、評価しているように聞こえてしまいます。自分の気持ちを伝えるにはアイメッセージがいいですよね。
【仕事の能力について】
【仕事の能力について】アイメッセージ、ユーメッセージの違いや印象をみてみましょう。
アイメッセージ
「〜さんは仕事ができる人だと私は思っています」
ユーメッセージ
「〜さんは仕事ができる人です」
アイメッセージは自分の気持ちを伝えています。ユーメッセージでは「できる人」と断定することで評価をするように捉われます。
質問です。ユーメッセージのメリットとはなんですか?
では、続けてユーメッセージのメリットをみていきましょう。
ユーメッセージのメリットについて
【ユーメッセージを使うメリット】
・評価をする意味を持つので人を褒めたり、商品の良いところを伝えたりする時に効果的です。
ユーメッセージ使う時に気をつけていることは「なぜならば〜こうだから」と事実を付け加えるようにしています。事実、理由を加えることでより理解されやすくなります。使い方を工夫すれば端的にメッセージを伝えられるようになります。
【例文】
・あなたは、事前の準備もしっかりしているから、仕事が早いですよね。
→仕事が早いことの理由を述べているので、言われた人は、仕事振りがきちんと見られているという安心感、自信につながります。
※「なぜならば〜こうだから」にあたるところは、「事前の準備もしっかりしているから」の部分です。
まとめ
アイメッセージは自分の気持ちが素直に伝えられ、相手は前向きな気持ちになり、その人の気持ちを動かすメッセージです。相手におねがいごとをしたい時、伝えにくい時に使えたらとてもいいですよね。ビジネス、日常生活の中で上手にアイメッセージ、ユーメッセージを使っていきましょう。