「ご心配には及びません」は、相手への配慮を表す丁寧な表現ですが、具体的にどのような場面でどのように使うのか、迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、「ご心配には及びません」の意味や、ビジネスシーンでの適切な使い方を、例文と詳しく解説します。「ご心配」の言い換え表現もご紹介しますので、ぜひ参考にして、相手に安心感を伝えられる言葉遣いをマスターしましょう。
「ご心配には及びません」って、どんな時に使ったらいいですか?
そうですね。自分が体調を崩し、相手が自分の健康や安全を心配している時などに使います。「体調を崩しましたが、もう大丈夫です。ご心配には及びません」のように使います♡
「ご心配には及びません」は、相手からの心配に対して丁寧にお礼を伝え、心配する必要はないことを伝える敬語表現です。
「ご心配には及びません」の意味と敬語
「ご心配には及びません」の読み方は、「ごしんぱいにはおよびません」になります。
「ご心配には及びません」は、相手からの心配に対して「心配しなくても大丈夫です」という意味の丁寧な敬語表現です。特にビジネスシーンでは、取引先や上司など、目上の人に対して使うことが多く、相手に安心してもらうための言葉です。
「ご心配」の「ご」は、相手の行動のため尊敬語になります。(相手に対する敬意を表すため)
「及びません」は「〜する必要がない」で丁寧語です。
「ご心配には及びません」の使い方と例文
「ご心配には及びません」は、おもに以下のような時に使います。丁寧な表現のため、目上の人、取引先の人や敬意を払う場面で使います。
相手が謝罪してきた時
相手が何かを気遣ってくれた時
相手が心配していることを察知した時 などです。
「ご心配には及びません」の基本的な使い方♡
1)相手が謝罪してきた時
お詫びの言葉に丁寧に応じたり、具体的な解決策を伝えて、相手の不安を払拭しましょう。
・大変申し訳ございませんでした。ご心配には及びません。
・すでに手配をしておりますので、ご心配には及びません。
2)相手が何かを気遣ってくれた時
感謝の気持ちを伝えましょう。
・お心遣いありがとうございます。ご心配には及びません。
・大変ありがたいのですが、自分でなんとかいたしますので、ご心配には及びません。
3)相手が心配していることを察知した時
具体的な状況を説明したり、相手の気持ちを理解し、安心してもらう。
・予定通りに進んでいますので、ご心配には及びません。
・ありがとうございます。大丈夫ですので、ご心配には及びません。
【社内での会話】
体調は大丈夫ですか?
ご心配には及びません。先輩、どうもありがとうございます。
「ご心配には及びません」が適切に使えていますね♡
上の会話をみてみましょう。
先輩の心配に対して、後輩は感謝の気持ちを述べています。「ご心配には及びません」と合わせて使うことで、より丁寧で好印象になります。
「ご心配には及びません」使う時の注意点
「ご心配には及びません」は、相手からの心配に対して丁寧にお礼を伝え、心配する必要はないことを伝える敬語表現です。使う時の注意点をみていきましょう。
相手の気持ちをよく理解する
「ご心配には及びません」を使う前に、まず相手がなぜ心配しているのかをよく理解することが重要です。例えば、明らかに自分が体調を崩している場合には、相手の心配は当然であり、「ご心配には及びません」という言葉は適切ではありません。
具体的な理由を添える
「ご心配には及びません」と言うだけでは、相手は不安を解消できない可能性があります。なぜ心配しなくて良いのか、具体的な理由を説明しましょう。例えば、「体調は少しずつ良くなっていますので、ご心配には及びません」など理由を添えると良いでしょう。
具体的な状況を説明することで、相手はより安心することができます♡
相手を安心させる、応答に使えるフレーズ3選
「ご心配には及びません」相手からの心配に対して丁寧にお礼を伝え、心配する必要はないことを伝える表現です。「ご心配には及びません」に加えて、具体的な気持ちを伝えることで、より効果的に気持ちが伝わります。
「ご心配には及びません」とあわせて使いましょう♡
1)感謝の気持ちを伝えるフレーズ
「ご心配いただきありがとうございます」
「お気遣いいただきありがとうございます」
例文:ご心配いただきありがとうございます。〇〇については、ご心配には及びません。
2)具体的な状況を説明するフレーズ
「すでに解決しましたので、ご安心ください」
「自分で対処できますので、大丈夫です」
例文:すでに解決しましたので、ご安心ください。ご心配には及びません。
3)相手の気持ちを気遣うフレーズ
「ご心配をおかけして申し訳ございません」
「お騒がせしてしまい、大変申し訳ございません」
例文:大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。ご心配には及びませんので、どうぞお気遣いなくお願いいたします。
「ご心配には及びません」の言い換え・類語
「ご心配には及びません」は丁寧な表現ですが、場合によっては、より適切な言い換え表現があります。以下、言い換え表現について、それぞれの特徴と例文を詳しくご紹介します。
「ご心配には及びません」の言い換え♡
「問題ございません」
意味:何も問題がなく、スムーズに事が進められる状態であることを表します。
使い方:「問題ございません」は、問題がないことを単に伝えるだけでなく、相手への配慮や協調性を示すニュアンスも含まれています。
例文:問題ございません。今週中に提出いたします。
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「大丈夫です」
意味:「問題ありません」「気にしません」という意味で、柔らかい印象のため、幅広い場面で使うことができます。
使い方:比較的カジュアルな表現で、目上の人に対して使う場合は失礼と捉えられる場合があります。
例文:「来週までに提出してお願いします。」「はい大丈夫です。」
「心配ご無用です」
意味:相手が心配していることに対し、その心配は不要であることを伝える丁寧な表現です。
使い方:「心配には及びません」と似たニュアンスです。
例文:ご迷惑をおかけして申し訳ございません。もう大丈夫ですので、心配ご無用です。
「心配ございません」
意味:相手に対して心配する必要はないことを丁寧に伝える表現です。
例文:準備はできましたので、もう心配ございません。
「ご心配なく」
意味:「心配する必要はありません」という意味です。
使い方:「ご心配なく」は丁寧な使い方のようになっていますが、略語のため目上の人に使う時は注意しましょう。
例文:「体調は良くなりましたか?」「ご心配なく、大丈夫です。」
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まとめ
「ご心配には及びません」は、相手からの心配に対して丁寧にお礼を伝え、心配する必要はないことを伝える敬語表現です。相手の優しい気遣いに適切に答えてみましょう。