「なるほど」は、会話の流れをスムーズにする便利な言葉ですが、ビジネスシーンでは、相手を下に見ているような印象を与えてしまうことがあります。特に、上司や目上の人に対して「なるほど」を使うと、失礼にあたる可能性も。この記事では、「なるほど」の代わりに使える、さまざまな相槌表現を、具体的な例文とともにご紹介します。
「なるほど」の意味
「なるほど」は、相手の言葉や説明に対して「納得した」「理解できた」といった気持ちを表す時に使う言葉です。
例文:
相手の説明を理解した場合:「なるほど、よく分かりました。」
相手の意見に同意する場合:「なるほど、そういうことですね。」
感銘を受けた場合:「なるほど、素晴らしいアイデアですね!」
「なるほど」は、感嘆詞や副詞として使い、文の途中や最後に置くことで、自分の考えや気持ちを相手に伝えることができます。また、「感心した」「感心深い」といったニュアンスも含まれることがあります。
「なるほど」は相槌(あいづち)として便利な言葉ですが、ビジネスシーンでは、相手を不快にさせてしまう可能性も。特に、目上の人や社外の人との会話では、丁寧な言葉遣いが求められます。
親しい間柄では「なるほど」でもOKです♡
「なるほど」が失礼になる理由
「なるほど」が失礼になる理由として、以下の2つの点が挙げられます。
1)敬語ではないため
「なるほど」は、相槌(あいづち)としてよく使われますが、敬語ではありません。そのため、目上の人やビジネスシーンでは、より丁寧な言葉を選ぶことが大切です。
2)相手を評価しているように聞こえるため
・「なるほど」には、相手の話を理解した上で、「よく考えたね」といった、相手の意見を評価するニュアンスが込められています。
・目上の人に対してこの言葉を使うと、「自分が偉そうに評価している」と受け取られ、失礼に当たることがあります。
「なるほどですね」は、使ってもいいのか?
「なるほどですね」は、丁寧な表現としてよく使われますが、文法的に正しくありません。「なるほど」と同じ意味になり、相手に上から目線に感じさせてしまう可能性もあるため、ビジネスシーンなどでは避ける方が無難です。
「確かにその通りですね」のように、より自然な表現に言い換えることをおすすめします。
「なるほど」では失礼かなと思って「なるほどですね」と言ったら、上司に言葉遣いが正しくないと注意を受けました。
丁寧にしようとしたのですね。でしたらビジネスシーンで使える言い換えにしましょう♡
いつも同じ相槌を使っていると一辺倒に感じられてしまいます。相手の話に共感したり、もっと深く聞きたい気持ちを伝えるために、相槌や言い換えのバリエーションを増やしていきましょう。
「なるほど」の代わりに使える丁寧な相槌表現8選
「なるほど」は便利な相槌(あいづち)ですが、より丁寧で、相手に配慮した相槌表現を8選ご紹介します。
ビジネスシーンやフォーマルな場では、より丁寧な表現に言い換えると印象が良くなりますよ♡
1)「ごもっともです」
例文:ごもっともです。〇〇という点も考慮すべきでした。
2)「勉強になります」
例文:勉強になります。〇〇という考え方は、今後の業務に活かしていきたいと思います。
3)「承知いたしました」
例文:今回の変更点について、承知いたしました。早速対応いたします。
4)「お察しします」
例文:お察しします。私も同じ気持ちでございます。
5)「おっしゃる通りです」
例文:おっしゃる通りです。その点について検討を進めさせていただきます。
6)「確かに」
例文:確かにおっしゃること、よく分かります。そうした懸念点があるのですね。
7)「その通りでございます」
例文:その通りでございます。早急に改善策を考えた方が良いですね。
8)「納得いたしました」
例文:詳細なご説明をいただき、納得いたしました。ご指摘いただきありがとうございます。
上記の表現を使い分けることで、ビジネスシーンでも丁寧かつ適切に相手の意見に共感や理解を示すことができます。また、相手に対する敬意をしっかりと伝えながら、自分の意見も交えつつ会話を進めることができます。
まとめ
「なるほど」は、便利な言葉ですが、ビジネスシーンでは、より丁寧な表現を使うことで、相手への敬意を示すことができます。「なるほど」の言い換えに悩んだ時に、この記事で紹介した相槌表現を参考にしてみてください。