「来週までにご回答いただけますと幸いです。」ビジネスシーンでよく耳にするこの言葉、正しく使えていますか?「幸いです」とは、相手に何かをお願いする際に、柔らかく丁寧な印象になります。特に目上の人へ伝える際は、丁寧な表現を選ぶことが大切です。この記事では、「幸いです」の正しい使い方や言い換え、具体的な例文とあわせてご紹介します。
「幸いです」の意味と敬語
「幸いです」は、「~していただけるとありがたいです」 や 「~していただけますと嬉しいです」 という意味合いを持ちます。主に、相手に何かをお願いしたり、感謝の気持ちを伝えたりする際に使います。
ビジネスシーンでは、メールや書類など、書面でよく使われます。特に、取引先や上司など、目上の人に対して何かをお願いする場合に適しています。
【敬語】
「幸いです」の「です」は丁寧語で、目上の人にも使えますが「幸いです」よりも丁寧な表現があるので、そちらも使えると良いですね。
↓なぜ「~いただけますと幸いです」を使うのでしょうか?
「~いただけますと幸いです」は、相手に何かをお願いする際に、依頼の意図を柔らかく伝え、より丁寧な印象で、結果的に相手の負担を軽減する効果があるからです。
「幸いです」の使い方
「幸いです」は、相手に何かをお願いしたり、願ったりする際に使う丁寧な表現です。「~していただけると嬉しいです」という意味合いになり、相手に負担をかけないように、柔らかく依頼するニュアンスがあります。
一方、「お願い申し上げます」は、より直接的に相手に何かを依頼する表現です。「ぜひとも~していただきたい」という意味合いで、相手に確実に行動して欲しいという強い願いが込められています。
↑場面で使い分けをしましょう♡
「幸いです」ビジネスでよく使う例文10選
「幸いです」は、相手に何かをお願いしたり、願ったりする際に使う丁寧な表現です。以下に、ビジネスシーンでよく使われる例文を挙げます。
依頼をする時
1)来週のミーティングにご参加いただければ幸いです。
2)ご相談の件ですが、少しお時間をいただけますと幸いです。
3)お手数をおかけしますが、ご確認いただけますと幸いです。
4)ご多忙のところ恐縮ですが、来週までにご返事いただけますと幸いです。
5)お手数ですが、今回の件についてご確認の上、ご対応いただけますと幸いです。
願望を伝える時
6)心ばかりの品ですが、お口に合えば幸いです。
7)少しばかりの品物ですが、お口に合えば幸いです。
8)ご質問の件ですが、少しでも参考になる情報があれば幸いです。
9)案件の詳細な確認につきましては、早急にご対応いただけますと幸いです。
10)お忙しいところ恐縮ですが、添付の契約書をご確認いただき、ご対応いただけますと幸いです。
「幸いです」の使い方のコツ♡
・「お手数をおかけいたしますが」や「お忙しいところ恐縮ですが」などのクッション言葉を併用することで、より丁寧な印象になります。
・「いただければ」は相手の意向を委ねる(ゆだねる)ためやわらかい依頼の表現になります。
・「いただけますと」は「いただければ」よりも丁寧な表現です。
「幸いです」の敬語表現
「幸いです」は、丁寧な表現ですが、状況によっては、より丁寧な表現や、より適切な表現を使ってみましょう。いずれも丁寧な表現のため、目上の人は敬意を払う場面で使うことができます。
下に進むとより丁寧な表現になります♡
「幸いに存じます」
使い方:「思う」の謙譲語は「存じます」です。
例文:ご多忙の中恐縮ですが、来週までにご回答いただけますと幸いに存じます。
「幸甚(こうじん)に存じます」
意味:「幸甚」とは、非常に幸せであること、大変喜ばしい状況を指す言葉です。話し言葉よりも、手紙やメールなど、書面でよく使われます。
例文:貴重なお話を伺うとができ、幸甚に存じます。
「幸いです」の言い換え・類語
「幸いです」の代わりに使える丁寧な表現はたくさんあります。状況に合わせて使い分けることで、より相手に配慮した印象になります。「助かります」以外の表現は目上の人や上司に対して使うことができます。
お願い申し上げます
意味:相手に何かを依頼したり、協力をお願いしたりする際に用いられます。
例文
・資料の作成をお願い申し上げます。
・ご多忙のところ恐縮ですが、ご協力をお願い申し上げます。
していただけますでしょうか
意味:「~していただくことが可能でしょうか」という意味で相手に何かを行動してもらうことを、相手に負担をかけないよう、柔らかく尋ねる表現です。
例文:恐れ入りますが、この資料を明日までにご確認いただけますでしょうか。
↑「お手数ですが」「もしよろしければ」など、相手の状況を気遣う言葉を使うことで、相手への配慮を伝えることができます♡
お力添えいただけますと幸甚(こうじん)です
意味:相手に協力を求める際に用いる非常に丁寧な表現です。意味合いは、「あなたの力を借りることができれば、大変ありがたいです」と、相手に敬意を払いながら、協力を仰ぐということです。
例文:先輩のお力添えが不可欠です。お忙しいところ恐れ入りますが、ご指導いただけますと幸甚です。
「ご指導いただけますと幸甚です」というように使うことができます♡
ありがたく存じます
意味:基本的な感謝の言葉です。ビジネスシーンにおいても、相手に何かしてもらったとき、協力を得られた時などに、感謝の気持ちを伝えるために使います。
例文:先日はお忙しい中、わざわざお越しいただきありがたく存じます。
助かります
使い方:親しい間柄で依頼をする際や、感謝の気持ちを伝える際に使う丁寧な言葉です。
例文:この忙しい時期に手伝っていただき、本当に助かります。
まとめ
ビジネスシーンでは、丁寧な言葉遣いが求められます。「幸いです」は、状況によっては適切な表現ですが、より丁寧にするためには、他の表現を使うことをおすすめします。言い換えもたくさんありますので、状況にあわせて使い分けしてみてください。