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「お休みさせていただきます」は正しい?敬語の使い方と言い換え【例文付き】

言葉遣い

ビジネスシーンで上司に休暇の旨を伝える際、「お休みさせていただきます」とよく使いますが、実はこの表現は適切なのか使う時に悩んだことはありませんか?今回は、「お休みさせていただきます」の使い方と、より適切な言い換えを例文とともにご紹介します。敬語に自信がない方も、この記事を読めば、上司に失礼なく休暇の申請ができます。

「お休みさせていただきます」の意味と敬語

「お休みさせていただきます」は、「お休みをもらいます」という意味合いです。

「お休み」「お」は、文脈によって尊敬語にも謙譲語、美化語にもなります。

「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語です。

「お休みさせていただきます」は、文法として正しい敬語表現です。

「お〜させていただく」の形で一つの謙譲表現として解釈することもできます。

「させていただきます」を使う時の条件をおさらいしましょう♡

【補足です】「させていただきます」を使う時の条件

「させていただきます」は、一般的に相手や第三者の許可を得て、自分が何かをする場合に使います。

1)相手の許可が必要な時

2)そのことで自分自身が恩恵を受けること

例えばですが、「お休みさせていただきます」だと、

・お休みするためには、許可が必要です。
・お休みすることで、自分は恩恵を受けます。

上記の要素が入っていれば「させていただく」を使い、判断しにくい時は「いたします」を使いましょう。

「お休みさせていただきます」を使う時の注意点

「お休みさせていただきます」は、文法的には正しい敬語表現ですが、使う場面によって注意が必要です。

1)取引先の人に「明日はお休みさせていただきます」と使うのは適切ではありません。

なぜなら、

許可を得る必要がない:取引先の方に休むことを許可を得る必要はありません。

「させていただきます」を使うには、一般的に相手や第三者の許可を得て、恩恵を受ける場合に使います。そのため、謙譲語である「させていただきます」は、不自然な印象を与えてしまいます。

2)社内の人に「明日はお休みさせていただきます」と伝える場合は、意見が分かれます。

許可を得ている場合:上司など、事前に休むことを許可を得ている場合は適切な使い方です。

謙譲語は、自分の行為を低く見せ、相手を高く見せるための言葉です。「お休み」は、相手に対して何か低くする対象がない行為であるため、謙譲語を使う必要がないと考える人もいます。ただ相手への配慮として「させていただきます」を使うことは問題ありません。

「お休みさせていただきます」は、状況によっては誤解を招いたり、不自然に聞こえる可能性があるため、使う時には注意が必要です。

会社によっては、「させていただきます」をよく使う場合もありますので、TPOにあわせて使い分けしましょう。

【補足です】休みを伝える際の注意点

1)休む理由を具体的に伝える:「体調不良のため」「家族の都合により」など、明確な理由を示すことで、相手に理解を示してもらいやすくなります。

2)休む期間を具体的に伝える:期間を明確にすることで、相手は理解しやすくなります。

3)事前に連絡する:事前に休暇の申請を行いましょう。直前の連絡は、周囲に迷惑をかける可能性があります。

「お休みさせていただきます」って丁寧だから使っていたけど、気をつけないと。

そうですね。言い換えも使えるようになるといいですね♡

「お休みさせていただきます」ビジネスで使える言い換え

「お休みさせていただきます」の代わりに使える丁寧な表現はたくさんあります。状況に合わせて使い分けることで、より相手に配慮した印象になります。いずれも目上の人や上司に対して使える表現です。

よりシンプルな表現を用いるのがいいですよ♡

「申し訳ございませんが」「勝手ではございますが」「大変恐縮ですが」などのクッション言葉を併用することで、より丁寧な印象になります。

お休みいたします

意味:「お」は丁寧語「いたします」は「する」の丁重語です。

例文:来週は、夏休みのため、お休みいたします。

休暇をいただきます

意味:「いただく」は「もらう」の謙譲語です。一定期間、仕事や学校などを休み、自分の時間を持つことを相手に伝える際に使われる丁寧な表現です。

例文:体調を崩したため、当分の間、休暇をいただくことになりました。

お休みを頂戴してもよろしいでしょうか

意味:相手に許可を求めながら、自分が休みたいことを伝える非常に丁寧な表現です。

例文:本日、体調が優れないため、お休みを頂戴してもよろしいでしょうか。

お休みをいただきたく存じます

意味:「存じます」は「思う」の謙譲語です。

例文:来週の月曜日は、私用のため、お休みをいただきたく存じます。

ビジネスシーンでよく使う「お休み」の例文

ビジネスシーンで「お休み」は、様々な場面で使います。以下に、例文をご紹介します。

【自分が会社を休む時】

・体調不良のため、休ませていただきます。

・本日、〇〇のため、お休みをいただきたく存じます。

・来週の金曜日は、私用のためお休みをいただく予定です。

【休暇中の上司に連絡をする時】

・お休み中に失礼いたします。〇〇案件について伺いたいことがありまして、よろしいでしょうか。

・お休みのところ、大変申し訳ございませんが、〇〇について伺いたいことがありまして、よろしいでしょうか。

・お休みのところ申し訳ありません。急なお願いで恐縮ですが、〇〇について教えていただけますでしょうか。

【休暇中の相手に連絡する時】

・お休みのところ大変恐縮ですが、少しだけ伺いたいことがございます。

・お休みのところ大変恐縮ですが、件名の件でお伺いしたいことがございます。

まとめ

「お休みさせていただきます」は、よく使われる表現ですが、使う時には注意が必要です。適切な言い換えをマスターし、上司に失礼なく休暇の申請を行いましょう。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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