「切(せつ)に願う」とは、どのような時に使いますか?目上の人に使っていいのでしょうか?「切に願う」とは、心から強くこうなってほしいと思うことを意味する言葉です。ビジネスシーンでは、企画の成功や取引先の繁栄などを願う際によく使われます。また、目上の人に対しても、その人の健康や活躍を願う意味で使うことができます。
「切に願う」は、個人的な願望からビジネス、そして世界規模の物事まで、幅広い対象を表現できる言葉です。例えばですが、世界の平和を願う際にも使えます。本ブログでは、ビジネスで使える「切に願う」の言い換えや使い方を中心に詳しく解説します。
「切に願う」の意味
読み方は「せつにねがう」と読みます。「切に願う」の意味についてみていきましょう。
「切に」 | 心から強く思うこと、心からという意味です。 |
「願う」 | ・神仏に祈願する ・のぞみが叶うように請い求める ・他人に対して、こうして欲しいと頼む ・公的機関に申請をするという意味です。 |
「切に願う」は、「心から強くこうなってほしいと思うこと」という意味の強い願望の表現です。そのため、日常では人生の中で重要な場面やお願い事で、ビジネスシーンでは自分の願うことに対して使われます。
例えば、人生の重要場面では「転職が成功することを切に願います」というように使われ、ビジネスシーンでは「人間関係がうまくいくことを切に願っています」というように使われます。
「切に願う」の例文
「切に願う」の例文についてみていきましょう。
・子供たちが健康で幸せに育つことを切に願っています。
・交通渋滞がなく、スムーズに帰宅できますように切に願っています。
・今週末はピクニックなので、晴れますことを切に願っています。
・新製品が市場で成功を収めることを切に願っています。
・大学受験が迫っており、合格を切に願っています。
「切に願う」を使う時
「切に願う」を使う時についてみていきましょう。
「切に願う」を使う時とは
・人生の中で、重要な場面で使います、結婚式・受験・手術・プロポーズなど。
・ビジネスシーンでは、
取引先や顧客の成功や繁栄。
社員の健康や安全。
会社やプロジェクトの成功。
その他、相手と良好な関係を築くことなど。
【どのような状況やツールで使う?】
・ビジネスのシーンでは、メールや会話で使います。
【誰に対して使う?】
・丁寧語にすると目上の人にも使えます。
※具体的な使用については例文で後述しています。
「切に願う」を、目上の人に対して使う時、どういう敬語にしたらいいですか?
「切に願う」の敬語表現は例文と一緒にみていきましょう♡
「切に願う」敬語表現
「切に願う」敬語表現には「切に願います」「切に願っています」「切に願っております」「切にお願い申し上げます」「切にお祈り申し上げます」などがあります。
「切に願います」「切に願っています」使い方・例文
「切に願います」「切に願っています」は丁寧語ですが、ややカジュアルな印象を与える可能性があります。そのため、目上の人や社外の人に使う場合は、「切に願っております」を使うとよいでしょう。
・このプロジェクトが成功することを切に願います。
・彼女の成功を切に願っています。
・世界平和を切に願っています。
相手の今後の成功や幸せを願っていますね♡
「切に願っております」使い方・例文
「切に願っております」は謙譲表現です。そのため、目上の人や社外の人に使いましょう。
相手の利益や幸せを強く願っていることを表現すると、相手に好印象を与えますね♡
・貴社の一層のご発展を切に願っております。
・部長の快癒を切に願っております。
・弊社の新製品が評価され、お客様に喜んでいただけることを切に願っております。
・今後の取引において、円滑なコミュニケーションと共同作業を切に願っております。
「切にお願い申し上げます」使い方・例文
「切にお願い申し上げます」「切にお祈り申し上げます」とは重要な依頼、お願い事、提案、または懇願に対して使用されます。相手に対して、要望やお願いが非常に重要で、真剣に検討してほしいことを示すフォーマルな表現です。
・ご支援を切にお願い申し上げます。
・プロジェクトの成功に向け、皆様の力をお借りすることが不可欠であり、切にお願い申し上げます。
相手に強く依頼する時に使います。
「切にお祈り申し上げます」使い方・例文
「切にお祈り申し上げます」とは、共感や思いやりを示し、困難な状況や励まし、支援を表現する時に使われます。
・被害を受けた地域の皆様に、一刻も早い回復と平和を切にお祈り申し上げます。
・心からのお悔やみを申し上げ、ご家族の安らかな日々を切にお祈り申し上げます。
・ご家族の健康を心からお祈り申し上げ、治療が成功に向かいますように願っています。
「切に願う」とは、「こうなったらいいな」という強い願望ですね。使う時の注意点とかありますか?
「切に願う」の注意点ですね。一緒にみていきましょう♡
「切に願う」の注意点
「切に願う」は、強く願っていることを表現する言葉です。以下の点に気をつけましょう。
使いすぎに注意する
「切に願う」は、強い願望を表す言葉です。そのため、頻繁に使うことで、相手に「そんなに強く願っていないのではないか」という印象を与えてしまうこともあります。
使いすぎてしまう時は、「心から願います」「強く願います」「切に望む」 「念願する」 「願ってやみません」という、言い換えの表現を使ってみましょう。
相手の気持ちに配慮する
「切に願う」は、相手に何かを強く願っていることを伝える言葉です。しかし、必ずしも実現できるとは限りません。そのため、相手がその願いを叶えられない可能性もあることを理解しておくことが大切です。
「切に願ってやみません」は、願いが叶うことを強く願っているという気持ちを表す表現です。「切に願うばかり」は、強く願っているものの、実現が難しいことを強く願っているという表現です。
これらの表現を使う際は、相手との関係性を考えて使うようにしましょう。
とても大切なことですね♡
「切に願う」の言い換え、似た表現
「切に願う」の言い換え、似た表現についてみていきましょう。
切望
「切望」(せつぼう)は、「心から、ひたらす望むこと」を「切望する」言います。
念願
「念願」(ねんがん)は、「強く思う」という意味で、「願」は「望む」という意味です。
「念願」は、長い間強く思い続けている願いのことを意味します。
強く願います
「強く願います」「強く」は「力強く」という意味で、「願う」は「望む」という意味です。
つまり、「強く願います」は、強く望んでいる気持ちを表す言葉です。
願ってやみません
「願ってやみません」は、「願ってやまない」という形で使われることが一般的です。「やみません」という表現には、「~せずにはいられない」という意味があり、強く願っている気持ちが止まらないことを表しています。
願いが叶うことを強く願っていることを表します。
懇願
「懇願」(こんがん)は、その頼みごとが叶うように心からお願いすること。
まとめ
「切に願う」は、心から強くこうなってほしいと思うことを意味する言葉です。この意味から、個人的な願望からビジネス、そして世界規模の物事まで、幅広い対象を表現することができます。このように、使う範囲が広い言葉であるため、「切に願う」は、ビジネスシーンにおいても、幅広い場面で活用できる言葉だと思います。使い方に気をつけていきましょう。