花が咲き、ぽかぽかと暖かい日差しに心が弾む春。待ちに待った春の訪れは、新しいことを始めたくなる、そんなワクワクする季節ですね。春の訪れとともに、私たちの周りには美しい言葉があふれます。この記事では、春の温かさを表現する春の言葉を紹介します。メールや手紙で使える例文もまとめたので、ぜひ春の言葉を参考にしてください。
春の気温や陽気を表す言葉
「春暖」「陽春」「麗らか」「春日和」など、気温や陽気を直接的に表す春の言葉になります。

・春めいて、優しく暖かな日差しが心地よい季節となりました。
・陽春の候、草木も芽吹き始め、麗らかな春の息吹を感じます。
・春暖の候、日ごとに春めき、心も和む春日和が続いております。
・麗らかな日差しが春めき、優しい春風が頬を撫でる季節となりました。
・春日和の続くこの頃、草花の優しい色合いに心が和みます。

春の温かさを感じる言葉を使うことで、手紙や会話がより心温まるものになります♡
春暖(しゅんだん)
意味:春の暖かさ、または暖かな春の気候を表します。
使い方:手紙や挨拶状などの時候の挨拶として用いられることが多い言葉です。
例文:春暖の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
陽春(ようしゅん)
意味:春の暖かく穏やかな気候、春の盛り、春たけなわの時期を指すことが多いです。
使い方:手紙や挨拶状などの時候の挨拶として用いられることが多い言葉です。
例文:陽春の候、ようやく暖かくなってまいりました。
麗らか(うららか)
意味:日がよく当たり、空が晴れて穏やかなさま。
使い方:天候や景色を表現する際に用いられます。
例文:麗らかな春の日差しが心地よい季節となりました。皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
春日和(はるびより)
意味:春ののどかで穏やかな日和。
使い方:春の天候が良い日に使われます。
例文:春日和の麗らかな日差しが、花々を優しく包み込んでいる。
水温む(みずぬるむ)
意味:冬の寒さが和らぎ、水がぬるく感じられるようになること。
使い方:春の季語として使います。
例文:水温む、川面に光が反射してきらきらと輝いています。
春風や日差しを表す言葉
「春風」「春霞」「朧月」「日の暖かさ」などは、春の光や風がもたらす暖かさを表現する言葉です。春の表現は、一般的に柔らかく穏やかなニュアンスを持ちます。

・春めく風が、朧月を優しく包み込む。
・優しい春風が、春霞をゆっくりと運び去る。
・優しい光を放つ朧月が、夜空を静かに照らす。
・春めく暖かさの中で、春風が心地よく頬を撫でる。
・春めく淡い日差しが、春霞を一層柔らかくしている。
春風(はるかぜ)
意味:春に吹く穏やかな風、春の訪れを感じさせる暖かい風。
使い方:春の情景を表す一般的な言葉として使いますし、詩や歌などにもよく登場します。
例文:春風が頬を撫で、花の香りを運んでくる。
春めく
意味:春の気配が感じられるようになること。寒さが和らぎ、暖かくなったと実感すること。
使い方:春の季語、春の訪れを感じさせる情景を描写する際に使われます。
例文:日ごとに春めいて、花が咲き始めた。

「春めく」の「めく」はそれらしくなるという意味です♡
春の陽気(はるのようき)
意味:春の暖かく穏やかな気候のこと。春らしい、のどかで心地よい気候。
使い方:春の気候を表す一般的な言葉として、会話や文章、詩などにも使われます。
例文:春の陽気に誘われて、公園を散歩する。
春霞(はるがすみ)
意味:春の日に、遠くの景色がぼんやりと霞んで見える現象、春特有の、柔らかく穏やかな霞。
使い方:春の風景を描写する際や、春の季語として、俳句や短歌などに用いられます。
例文:春霞の中に、ぼんやりと富士山が見える
朧月(おぼろづき)
意味:春の夜に、ぼんやりと霞んで見える月のこと。春霞によって、光が柔らかく見える月。
使い方:春の季語として使ったり、春の夜の幻想的な雰囲気を表現する際に使われます。
例文:朧月、物思いにふける夜
春の訪れによる体感的な暖かさを表す言葉
「春眠」「春のぬくもり」「春の宵」など、春の訪れによって実際に感じる暖かさや心地よさを表す言葉になります。

「春」の柔らかさや優しさを表した例文です♡

・春宵の静けさの中、優しい春眠に身をゆだねる。
・春めく日差しが、優しい春のぬくもりを運んでくる。
・春の宵の優しい静けさが、一日の疲れを癒してくれる。
・春の息吹を感じさせる、優しい春のぬくもりに心が和む。
・春宵の穏やかな空気の中、優しい春のぬくもりに包まれる。
春眠(しゅんみん)
意味:春の夜の心地よい眠り。春の眠気。
使い方:春の季語として、俳句や詩などで用いられます。また、日常会話で春の眠気を表す際にも使います。
例文:「春眠暁を覚えず」というように、春は本当に眠い。
春のぬくもり
意味:春の暖かく心地よい陽気。
使い方:春の訪れを感じさせる情景や、春の陽気の心地よさを表現する際に用いられます。
例文:窓から差し込む春のぬくもりが、心まで温かくしてくれる。
春の宵
意味:春の夕暮れ。
使い方:春の夕方の、穏やかで美しい情景を表す際に用いられます。
例文:春の宵の空は、淡いピンク色に染まる。
春の挨拶文とメール文例:ビジネス
春の温かさを感じる季節には「早春」「春暖」「春日和」「春風」「陽春」などの季語が使えます。ビジネスシーンで使える春の挨拶の書き出しと結びを紹介します。
【時候の挨拶】
・早春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
・陽春の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
・春暖の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
【季節の挨拶】
・ようやく春らしい暖かさになってきましたね。
・麗らかな春の日差しが心地よい季節となりました。
・日ごとに暖かさを感じるようになり、心も浮き立つ季節となりました。
・桜の便りが聞かれる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
【結び】
・季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
・春の息吹を感じながら、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
・貴社の益々のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・今後とも、末永くお付き合いいただけますようお願い申し上げます。
件名:○○○○○○
〇〇株式会社 〇〇様
早春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日ごとに春めき、貴社周辺の桜も開花し始めたと伺い、心和む思いです。
さて、〇〇の件につきまして、以下の通りご報告いたします。(本文)
寒暖差が激しい日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
△△株式会社 △△△△
春の挨拶文とメール文例:プライベート
春の温かさが感じられる言葉を添え、相手の健康や幸せを願う気持ちを伝えることが大切です。
【時候の挨拶】
・春暖の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
・桜花の候、待ち焦がれた春の訪れに心が躍ります。
・陽春の候、麗らかな日差しが心地よい季節となりました。
【季節の挨拶】
・桜が咲き始めて、お花見が楽しみな季節になりました。
・ぽかぽか暖かい日が増えて、春が来たように感じますね。
・春らしい穏やかな日が続いて、気持ちも明るくなりますね。
【結び】
・春の訪れとともに、皆様にとって素敵な日々が訪れますように。
・季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
・末筆ではございますが、皆様の益々のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
件名:□□□□□
〇〇様
春暖の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ようやく暖かい日も増え、春の訪れを感じる頃となりました。
先日散歩した際には、可愛らしい春の花々が咲き始め、心が和みました。
さて(本題)
またお目にかかれる日を楽しみにしております。どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。
△△ △△
まとめ
春の温かさを感じさせる言葉や、春の訪れを表す表現は、手紙やメールの挨拶、俳句や短歌など、さまざまな場面で役立ちます。春らしい言葉を使うことで、春の喜びやワクワクした気持ちが自然と伝わり、受け取る相手にも季節のぬくもりを感じてもらえるはずです。ぜひ参考にしてみてください。