「申し伝えます」は、ビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、正しく使えていますか?「申し伝えます」とは、第三者に言葉を取り次ぐ、伝言をするという意味です。ビジネスシーンで使うには、相手との関係性や状況を踏まえた使い方が大切です。この記事では、ビジネスシーンで使える「申し伝えます」の言い換えや使い方について、シーン別に例文で詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
「申し伝えます」は、どんな時使いますか?
そうですね。誰かの代わりに、別の誰かに何かを伝える時に使う言葉です。例えばお客様から質問があった時に「お客様のご要望は、担当者に申し伝えます」と伝えることで、お客様の質問を担当者にしっかり伝えていることになるのです。
「申し伝えます」の意味と敬語
「申し伝えます」は、第三者に伝言する(誰かに、他の誰かの言葉を伝える)ことです。
「申す」は、謙譲表現、「伝えます」は「伝える」に「ます」丁寧語がついた敬語表現です。
第三者に伝言するとは?
第三者に伝言する
「申し伝えます」の意味である。第三者に伝言するとは、第三者にメッセージを伝えることです。以下は例です。
・自分の先輩から、後輩宛に伝言を頼まれた時
・取引先の人から、自分の上司宛てに伝言を頼まれた時
・不在者に電話で伝言を伝える時などがあります。
・先輩から、資料は明日までに提出するように、後輩の〇〇さんに申し伝えておきます。
・取引先の〇〇様から、来週の打ち合わせは、金曜日ではなく木曜日にお願いしたいとのことでしたので、部長に申し伝えます。
「申し伝えます」を使う時は立てる人を考える
「申し伝えます」を使う時は、誰を立てたらいいのか考えるとわかりやすいです。
・自分の先輩から、後輩宛に伝言を頼まれた時に、立てる人は先輩です。「申し伝えます」を使います。
・取引先の人から、自分の上司宛てに伝言を頼まれた時、立てる人は取引先の人です。「申し伝えます」を使います。
・上司から、社長宛に伝言を頼まれた時、立てる人は社長です。「お伝えいたします」を使います。
「お伝えいたします」は、相手に何かを知らせたり、伝達したりする際に使われます。ビジネスシーンでは、上司や取引先など、目上の人に対して特に多く用いられます。
「申し伝えます」使い方【その1】
下記の例文の「申し伝えます」は適切な使い方でしょうか?
ーー取引先の人から、自分の上司の〇〇宛てに伝言を頼まれた時
例文:かしこまりました。〇〇に申し伝えます。
答えはハートをクリックしてください♡♡♡
解答:適切です、「かしこまりました。〇〇に申し伝えます」
「申し伝えます」使い方【その2】
下記の例文の「申し伝えます」は適切な使い方でしょうか?
ーー取引先のA社の人から、取引先B社の人、宛てに伝言を頼まれた時
例文:かしこまりました。申し伝えます。
答えはハートをクリックしてください♡♡♡
解答:誤りです。正しくは「かしこまりました。お伝えいたします」
取引先であるA社B社とも、お客様であるため「お伝えいたします」の謙譲表現を使います。
ポイントは、伝言先が目上であるかどうかを考えることです♡
「申し伝えます」使い方【その3】
下記の例文の「申し伝えます」は適切な使い方でしょうか?
ーー取引先の人から、自分の後輩宛てに伝言を頼まれた時
例文:かしこまりました。申し伝えます。
答えはハートをクリックしてください♡♡♡
解答:適切です、「かしこまりました。〇〇に申し伝えます」
「申し伝えます」使い方【その4】
下記の例文の「申し伝えます」は適切な使い方でしょうか?
ーー上司から、取引先A社の人、宛てに伝言を頼まれた時
例文:かしこまりました。申し伝えます。
答えはハートをクリックしてください♡♡♡
解答:誤りです。正しくは「かしこまりました。お伝えいたします」
取引先であるA社は、目上にあたるため「お伝えいたします」の謙譲表現を使います。
「申し伝えます」の使い方が正しく使えているのか心配です。
自分、相手、第三者の中で誰に敬意を払えばいいのか?考えるとわかりやすいです♡シーンごとにみていきましょう。
「申し伝えます」「お伝えいたします」をビジネスシーンでどう使うのか?
「申し伝えます」をビジネスシーンでよく使う場面です。例文とあわせてみていきましょう。
A)取引先の人からの電話を受けて、自分の上司宛てに伝言を頼まれた時
・かしこまりました。〇〇(上司のこと)に申し伝えます。
・かしこまりました。〇〇(上司のこと)に申し伝え、連絡させていただきます。
B) 上司から取引先A社宛てに伝言を頼まれた時
・承知いたしました。A社の〇〇様にお伝えいたします。
・・かしこまりました。A社の〇〇様にご連絡いたします。
まとめ
「申し伝えます」とは、誰に対して使ったらいいのか?使い方を間違えていないか心配になりますよね。「申し伝えます」を使う時とは、目上の人から自分の身内に伝える時に使います。「申し伝えます」は丁寧な印象を与える表現です。正しい使い方を覚えて、ビジネスシーン使いましょう。