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「先に言っておきます」は目上の人に使って大丈夫?ビジネスシーンでの適切な表現とは?

言葉遣い

「○○部長に、この案件については事前に伝えておきました。」こんな風に「先に言っておきます」と使っていませんか?実は、この言葉はビジネスシーンでは注意が必要な表現の一つ。特に目上の方に対しては、状況によっては失礼にあたってしまうことも。この記事では、「先に言っておきます」が持つ意味と、より丁寧な表現方法について、具体的な例文を交えて解説します。

「先に言っておきます」ってそのまま使っていました。

「先に言っておきます」は直接的な表現なので、目上の人やビジネスシーンでは言い換えましょう♡

「先に言っておきます」の意味

「先に言っておきます」を使う時は、

事前に伝える:今後のことを、相手にあらかじめ知らせる。

例えば、会議の前に、議題の概要を伝える、相手に何かをお願いする前に、その条件を伝えることです。

断っておく:後で誤解が生じないよう、事前に否定的なことや制約などを伝える。

例えば、納期が遅れる可能性があることを伝える。相手に何かを頼む時、先に断っておく必要がある時などです。

【取引先の人との会話】

先に言っておきますが、納期が遅れることがあります。

取引先の人
取引先の人

先に言っておきますが??

「先に言っておきます」丁寧な表現ですが、ビジネスシーンで使う時は、丁寧な敬語表現を心がけましょう。

【「先に言っておきます」の言い換え】

恐れ入りますが、納期が遅れる可能性があります。

〇日までに納品できるように、最大限努力いたします。

〇日までに納品いたしますが、遅れる可能性がございます。

・納期が遅れる可能性がございますので、ご承知おきください。

・納期が遅れる可能性があることをご了承いただければ幸いです。

「先に言っておきます」を使う際には、相手との立場や関係性、伝えたい内容などを考慮して、適切な言い換えや敬語表現を使うようにしましょう。

ビジネスシーンでの使い方をみていきましょう。

「先に言っておきます」の言い換え

「先に言っておきます」は、必ずしも丁寧な言葉とは言えません。以下の使い方を参考にしてください。

カジュアルな使い方

「先に断っておくが」「先に申し上げるが」「先に伝えておくが」「言っとくけど」

丁寧な使い方

下記の表現は、「先に言っておきます」と同様に、事前に伝えておくという意味を持ちます。相手に理解してもらいやすくなる丁寧な表現です。

・念のため伝えておきます。

・念のため申し添えておきます。

・念のためお伝えしておきます。

・○○について、ご承知おきください。

・ご注意いただきたいことは、○○です。

・○○について、事前にお伝えしておきます。

・〇〇については、ご配慮いただければ幸いです。

・〇〇について、ご理解いただきますと幸いです。

「念の為」や「ご注意いただきたいのですが」をつけると、前置きとして丁寧な印象になりますね。

「先に言っておきます」の使い方と例文

「先に言っておきます」をビジネスシーンに適した言い換えの例文を、以下の場面ごとに挙げます。

1.会議や商談などの冒頭で、重要な内容を事前に伝える場合

・本日の会議の議題は、○○です。ご承知おきください。

・本件の商談について、弊社の条件は以下のとおりでございます。

・この度の商談では、弊社の条件は、○○です。ご了承いただければ幸いです。

相手に配慮した表現はとても大切です♡

2.部下や同僚に、自分の考えや方針などを断りを入れる場合

・今後の対応方針は、○○といたします。

・以下のようなルールを設けたいと思います。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

【社内での会話】

上司
上司

この企画の予算はこれで進めていきます。

部下
部下

申し上げにくいのですが(先に言っておきますが)この企画は費用がかなりかかるのではないかと思います。

ほかには、「恐れ入りますが、この件について、私の考えをお伝えさせてください」とも言い換えできます。

相手を配慮し丁寧な言葉が使えていますね。

「先に言っておきます」の注意点

「先に言っておきます」を使い方によっては相手を良くない気持ちにさせてしまう可能性があります。以下の点に注意しましょう。

1)相手の立場や関係性を考慮する

目上の人:「~させていただきます」「~申し上げます」など、より丁寧な表現を選びましょう。

2)状況に応じた言い換えをする

断る場合:「残念ながら、ご要望にお応えすることが難しい状況です」など、理由を明確にし、丁寧な言葉を選びましょう。

注意を促す場合:「念のため申し上げておきますが…」のように、相手の理解を促すような表現を使いましょう。

自分の意見を述べる場合:「私見ではありますが…」のように、謙虚な姿勢を示しましょう。

まとめ

「先に言っておきます」は丁寧な表現なのですが、使い方によっては、相手に良くない印象になったり、誤解を与えてしまう可能性があります。より丁寧な言い換えの敬語表現もたくさんありますので、ぜひ使ってみてください。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
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