「精一杯頑張ります」とは、「自分の持つすべての力を尽くして努力します」という意味です。ビジネスシーンでもよく使われる表現ですが、ただ「精一杯頑張ります」と言うだけでは、相手にどのような意図や気持ちがあるのかが伝わりにくいものです。
そこで、この記事では、ビジネスシーンで「精一杯頑張ります」を上手に使うためのポイントや言い換え、例文について解説します。
「精一杯頑張ります」は、全力で頑張りたい時によく使います。
ポジティブでいいですよね。仕事に対する意欲が伝わる表現ですね♡
「精一杯頑張ります」の意味と使い方
「精一杯頑張ります」とは、「自分の持つすべての力を尽くして努力します」という意味です。
ビジネスシーンや日常会話では、主に以下の2つの場面で使用されます。ビジネスシーンでよく使う表現を挙げてみました。
1)意気込みや決意を表明する場面
例文)
・新年を迎える際には「本年も精一杯頑張ります」と宣言する。
・難しい業務を任された際には「この企画を成功させるために、精一杯頑張ります」と意気込みを言う。
※「精一杯頑張ります」を使うことで、ポジティブな印象になりますね。
2)相手に誠意や感謝の気持ちを伝える場面
例文)
・上司から仕事を任された際に「ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。精一杯頑張ります」と伝える。
・取引先から依頼された際には「貴重なご依頼、ありがとうございます。精一杯努めてまいります」と伝える。
※「精一杯頑張ります」によって、相手の期待に応えようとする姿勢をアピールすることができます。
〇〇の件について正式に依頼いたします。
貴重なご依頼、ありがとうございます。精一杯努めてまいります。
このように使います。
「精一杯頑張ります」は、ビジネスシーンで使える正しい敬語です。しかし、目上の人や取引先の人に使う場合、より丁寧な表現、謙譲表現にすることをお勧めします。言い換えはこちらです。
「精一杯頑張ります」使う時のポイントをみていきましょう♡
「精一杯頑張ります」使う時のポイント
「精一杯頑張ります」をビジネスシーンで上手に使うためには、以下のポイントを押さえましょう。
意図や気持ちを伝える
「精一杯頑張ります」とだけ言うだけでは、相手にどのような意図や気持ちがあるのかが伝わりません。そのため、具体的にどのようなことに「精一杯頑張ります」のかを明確に伝えることが大切です。
・新プロジェクトの成功に向けて、精一杯頑張ります。
・お客様のご要望に応えるため、精一杯頑張ります。
・新年度を迎え、新たな気持ちで仕事に取り組みます。目標は〇〇です。精一杯頑張ります。
・今年の目標は〇〇です。達成のためには、気持ちを新たに、新しい目標に向かって精一杯努力していきます。
このように、具体的な目標や抱負を明記することで、より説得力のある表現になります。
「頑張ります」を言い換えて、かしこまった表現を使う
「精一杯頑張ります」は丁寧語ですが、「頑張ります」を言い換えると、よりかしこまった印象になります。
「頑張ります」の言い換えは以下になります♡
・精一杯努めてまいります
例文)社員のスキルアップに精一杯努めてまいります。
・精一杯励んでまいります
例文)顧客満足度の向上に精一杯励んでまいります。
・精一杯研鑽(けんさん)を積んでまいります
例文)入社後も精一杯研鑽を積んで、社会に貢献していきたいと考えております。
・精一杯取り組んでまいります
例文)新商品の開発に精一杯取り組んでまいります。
・精一杯努力いたします
例文)社会に貢献できる企業になるために精一杯努力いたします。
・精一杯尽力いたします
例文)チームの目標達成に向けて、精一杯尽力いたします。
「精一杯頑張ります」ばかり使うのではなくて、適切な使い方をした方が相手に伝わりやすいですよね。
そのとおりです♡
「精一杯頑張ります」を使った例文
具体的な例文を参考にすることで、より効果的に「精一杯頑張ります」を使うことができます。以下に、いくつかの例文を紹介します。
目標達成への決意を表明する
目標や課題を達成するために意気込みを伝える時の例文です。
・目標達成に向けて、精一杯努力してまいります。
・チーム一丸となって、目標達成に向けて精一杯頑張ります。
・新プロジェクトの成功に向けて、全力で取り組んでまいります。
上司からの信頼に応える
上司からの依頼を受けた時に「精一杯頑張ります」を使った例文です。
・ご依頼をいただき、誠にありがとうございます。精一杯頑張ります。
・ご期待に沿うよう、精一杯努めてまいります。
・貴重なご機会をいただき、大変光栄に存じます。
協力依頼をする
目標達成のためにみんなの協力を仰ぐ時の例文です。
・目標達成に向けて、精一杯頑張りましょう。
・皆様のご協力をいただき、目標達成を目指してまいります。
・皆様のご協力のもと、目標達成に向けて邁進してまいります。
今年の抱負を宣言する
今年の抱負を宣言する、今年の仕事に取り組む際の例文です。
・本年も精一杯頑張ります。皆様のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
・本年もお客様のご期待に添えるよう精一杯努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
・今年は、新しい技術の習得に精一杯取り組んでまいります。
※「本年も精一杯頑張ります」と宣言することで、周囲に「今年も仕事に全力で取り組む」という意気込みを伝えることができます。
協力依頼を丁寧にお願いする
相手に協力依頼を丁寧にお願いする際の例文です。
・この企画に貢献できるよう、精一杯頑張ります。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
・この企画を成功させるために、皆様のご協力をお願いしたく存じます。精一杯頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。
「精一杯頑張ります」と伝えることで、相手に「一生懸命に取り組む」という誠意や感謝の気持ちを伝えることができます。
上記のポイントを押さえて、ビジネスシーンで「精一杯頑張ります」を上手に使いましょう。
「精一杯頑張ります」の言い換えと意味合い
「精一杯」とは、力の限り、全力という表現に言い換えることができます。「頑張ります」は、努力する、一生懸命に取り組む、という意味です。
「精一杯頑張ります」の言い換えとしては、以下のような表現が挙げられます。
A)「精一杯」の言い換え
・全力で、
・力の限り、
・力を尽くして、
・最善を尽くして、
・誠心誠意取り組んで、
・一生懸命、
・心を込めて、
・懸命に
B)「頑張ります」の言い換え
ニュアンスは少し異なりますが、下記の「頑張ります」の言い換えを使って「精一杯頑張ります」の言い換えができます。
・「努力します」「尽力します」
目標を達成するために、力やエネルギーを注いで取り組むことです。一方、「尽力する」は、その目標を達成するために、全力を尽くして取り組むことです。
・「精進します」「励みます」
「一生懸命努力する」という意味です。「励む」は、目標を達成するために、努力を重ねることです。
・「邁進します」「根気強く取り組みます」
「目標に向かって努力する」という意味です。「邁進する」の方が、より積極的に目標に向かって突き進むニュアンスが感じられます。
・「気合を入れて取り組みます」「決意を持って取り組みます」
「強い意志を持って取り組む」という意味です。「決意を持って取り組む」の方が、より強い意志や覚悟を持って取り組んでいるニュアンスになります。
・「心を込めて取り組みます」「一生懸命に取り組みます」
「全力で取り組む」という意味です。「一生懸命に取り組む」の方が、より強い意志や覚悟を持って取り組んでいるニュアンスが感じられます。
・「誠心誠意取り組みます」
心をこめて、真摯に取り組むことです。
これらの言い換えは、いずれも「精一杯頑張ります」と同様に、全力で努めるという意味合いを持っています。
「頑張ります」についてのブログ記事です。ご参照いただければ、うれしいです♡
「精一杯頑張ります」の言い換え
A)B)で挙げた表現を組み合わせることで「精一杯頑張ります」言い換えのフレーズができます。
・全力を尽くしてまいります
例文)本プロジェクトの目標達成に向けて、全力を尽くしてまいります。
・誠心誠意取り組んでまいります
例文)お客様のご要望にお応えできるよう、誠心誠意取り組んでまいります。
・精進してまいります
例文)今後も、最善を尽くし、成果を上げられるよう精進してまいります。
・鋭意(えいい)取り組んでまいります
例文)鋭意取り組んでまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
まとめ
親しい人には「頑張ります」で十分ですが、ビジネスシーンでは「精一杯努力します」や「全力を尽くします」など、謙譲表現を使うのが好ましいです。
頑張ることを伝えたい時は、「目標達成に向けて全力で取り組みます」や「ご期待に添えるよう、精進してまいります」など、具体的な言葉を添えるとよいですね。ご参照いただけましたら幸いです。