「言ってください」は、ビジネスシーンでよく使われる表現です。「言ってください」は敬語として目上の人に使っていいのでしょうか？
このブログでは、「言ってください」の使い方や敬語表現、例文について解説します。また、よく使われる「言ってください」の言い換えについても解説します。
「言ってください」と、目上の人に使っているかも。ダメなのでしょうか？
そうですね。親しい人には使っていいと思います。
目上の人に対して「言ってください」は、敬語としては適切ではありません。
「言ってください」は、命令や依頼を表す表現です。目上の人に対して命令や依頼をすることは、失礼にあたるため、「言ってください」のより丁寧な敬語表現を使いましょう。
「言ってください」意味と使い方
「言ってください」は、「言う」の命令形に、丁寧な「ください」をつけた言葉です。
使う時は、
・相手に要望や指示を伝える時
・相手に意見や感想を求める時 などに使います
「言ってください」が敬語かどうかみていきましょう♡
「言ってください」の敬語表現
「言ってください」が、敬語表現であるかみていきましょう。
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」であり「おっしゃってください」が正しい敬語表現です。
・「おっしゃってください」は尊敬語の「おっしゃる」に「ください」を付けた表現です
・「お申し付けください」は謙譲語の「申し付ける」に「ください」を付けた表現です
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」です。「おっしゃってください」が正しい敬語表現です。
相手との関係や状況によっては、丁寧語の「ください」をつけた「言ってください」でも、敬意を示すことができます。
例えばですが、親しい人に対して「何かありましたら言ってください」と言うと、相手に「何か困ったことがあれば、気軽に言ってください」という気持ちを伝えることができます。
また、ビジネスシーンでも、相手に「何かご不明な点があれば、遠慮なく言ってください」と言えば、丁寧な印象になります。
目上の人や改まった場面では「おっしゃってください」を使うようにしましょう。
丁寧語の「ください」をつけた「言ってください」でも、敬意を示すことができます。
「おっしゃってください」の使い方、例文
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」です。
「おっしゃってください」は、相手に何かをお願いしたり、指示したりする時に使用する丁寧な表現です。目上の人や取引先に対して使いましょう。
「おっしゃってください」の使い方を、例文を交えてご紹介します。
・ご不明な点があれば、おっしゃってください。
・何か問題があれば、おっしゃってください。
・ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。
・ご意見がありましたら、お気軽におっしゃってください。
【社内での会話】
資料ができました。ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。
資料を作ってくれてありがとう。見ておきます。
上司との会話なので「ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくおっしゃってください」で良いですね。
「お申し付けください」の使い方、例文
「お申し付けください」は謙譲語の「申し付ける」に「ください」がついた言葉です。「申し付ける」は「命令する」「依頼する」「頼む」などの意味があります。
「お申し付けください」は、ビジネスシーンやフォーマルな場面で使用されることが多く「お申し付けください」は、「おっしゃってください」よりもより丁寧な表現です。
・ご不明な点がありましたら、お申し付けください。
・お困りのことがありましたら、何なりとお申し付けください。
・ご不明な点がございましたら、すぐにお申し付けください。
「お申し付けください」について紹介しています。よろしければ、ご参考にしてください♡
「言ってください」の言い換え
「言ってください」は、相手に何かを言ってもらうこと、言ってもらいたいことを頼む時に使う表現です。「言ってください」の言い換えについてみていきましょう。
ビジネスシーンで使える敬語表現です♡
・ご用命ください
意味）相手に何かを依頼する時に使います。
例文）ご用命がございましたら、お気軽にご相談ください。
・ご教示ください
意味）相手に何かを教えてもらう時に使います。
例文）ご教示いただけますと幸いです。
・ご意見をお聞かせください
意味）相手に自分の意見や考えを述べてもらう時に使います。
例文）率直なご意見をお聞かせください。
・ご指示をお願いいたします
意味）相手に指示や命令を出してもらいたい時に使います。
例文）ご指示をいただけますと幸いです。
・ご要望をお聞かせください
意味）相手に何かを希望してもらいたい時に使います。
例文）ご要望がございましたら、お気軽にお申し付けください。
言い換えを使うことで、より丁寧な印象になります。ビジネスシーンで「言ってください」を使う場合は、相手や場面に応じて、適切な敬語表現や言い換えを使いましょう。
「言ってください」の例文
「言ってください」をビジネスシーンで使う時は親しい人に向けて使うようにしましょう。目上の人や改まった場面では控えたほうがよいでしょう。
よって、親しい人や同僚に対しての例文になります。
・必要だったら言ってください
・遠慮なく言ってください
・何か質問があれば、遠慮なく言ってください
・何か意見があれば、ぜひ言ってください
・何か困ったことがあったら、言ってください
・何かありましたら、遠慮なく言ってください。
【社内での会話】
私でよろしければ、手伝いますので遠慮なく言ってください。
どうもありがとう。
親しい先輩との会話なので「遠慮なく言ってください」で良いですね♡
まとめ
「言ってください」は、ビジネスシーンで使うこともあります。目上の人や改まった場面では控えたほうがよいでしょう。ビジネスシーンで「言ってください」を使う場合は、「おっしゃってください」や「お申し付けください」を使うようにしましょう。これらの表現は、相手に対して尊敬の気持ちを表すことができます。
また、親しい人に対しては、丁寧な表現である「言ってください」を使うのもよいですね。「言ってください」は、相手との関係や状況によって、適切な表現を使い分けることが大切です。
