「お元気でお過ごしください」は、相手に対して今後の健康を願う気持ちを込めた表現です。ビジネスシーンでは、挨拶やメール文にもよく使われ、好感をもたれる表現です。本記事では、「お元気でお過ごしください」の使い方や言い換えについて、シチュエーションごとに例文とともに詳しく解説していきます。
「お元気でお過ごしください」と言いたいけど、なかなか言えなくて。
「今後も元気で居てくださいね」という気持ちと相手に敬意が払えるので、ぜひ使えるようにしましょう。
「お元気でお過ごしください」の意味
「お元気でお過ごしください」は、相手の健康を気遣い、今後も健康で過ごすことを願う言葉です。相手に敬意を示す言葉ですので、ビジネスシーンでは使えるようにしておくと良いですね。
「お元気でお過ごしください」はビジネスシーンでよく使われる表現です。以下のような時に使います。
・お別れの挨拶(お元気でお過ごしくださいの基本的な使い方)
・メールの結び
・取引先との挨拶
・休暇前の挨拶
上記のシーンで「お元気でお過ごしください」の使い方をみてきましょう。
「お元気でお過ごしください」を場面ごとの【使い方と例文】
「お元気でお過ごしください」を場面ごとの使い方と例文をみていきましょう。
お別れの挨拶・「お元気でお過ごしください」の基本的な使い方
会議や商談の終わり、取引先や同僚との別れの際などに、お別れの挨拶として使用します。
・本日は貴重なお時間をありがとうございました。またの機会を楽しみにしております。どうかお元気でお過ごしください。
・本日はお疲れ様です。またお会いしましょう。週末もどうぞお元気でお過ごしください。
・本日は、寒い中お越しいただきましてありがとうございました。どうかお元気でお過ごしください。
・〇〇さんのますますのご活躍を心からお祈りしております。新しい場所でも、お元気でお過ごしください。
※「どうぞ」をつけることで、より丁寧になります。
【社内での会話】異動する人に向けた言葉
〇〇さんのますますのご活躍を心からお祈りしております。新しい場所でも、お元気でお過ごしください。
どうもありがとうございます。異動先でも先輩のように一生懸命も頑張っていきます。
異動する人に対しても「お元気でお過ごしください」は使います。
メールの結びの挨拶
メールの結びの挨拶で「お元気でお過ごしください」を使う場合は、以下の言い換え表現がよく使われます。
【言い換え】
・どうかお元気でお過ごしくださいませ
・ご健勝をお祈り申し上げます
・ますますのご健勝をお祈りしております
・ご健康でありますように
・健やかにお過ごしください
下の【メールの例文】の赤いラインに上のフレーズを入れて使います。
【メールの例文】
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の田中です。
ーーメールの本文(中略)ーー
○○様のますますのご健勝をお祈りしております。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
相手の健康を気遣うフレーズを入れることによって、敬意を払った丁寧な印象になりますね♡
取引先との挨拶
取引先との挨拶で「お元気でお過ごしください」を使う場合です。「お元気でお過ごしください」よりも丁寧な言い換え表現を使いましょう。
・どうかお元気でお過ごしくださいませ
意味)どうか健康で、良い日々をお過ごしくださいという敬意と願いを込めた表現です。
・ますますのご健勝をお祈り申し上げます
意味)相手に対してより一層の健康と幸福を願う気持ちと敬意を表します。
・ご健康でありますように
意味)相手が健康でいることを願う気持ちを表現します。
・健やかにお過ごしください
意味)健康で心身ともに充実した日々を過ごして欲しいという気持ちを表します。
※「ご健勝」は、個人に対して使うのが一般的です。また、相手が健康であることを前提とした表現です。
【取引先の人との会話】協力してくれたことへの労いの例文です。
〇〇様、ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。大変お忙しかったかと思います。皆様のご尽力に、心より感謝申し上げます。どうか健やかにお過ごしくださいませ。
優しいお言葉ありがとうございます。
感謝の気持ちを伝えて、相手を気遣うことは、大切ですよね。
休暇前の挨拶
休暇前の挨拶で「お元気でお過ごしください」を使う場合は、以下の言い換え表現がよく使われます。休暇を取得する人に対して使う言葉を紹介しています。
【言い換え】
・お身体を大切にして、良い休日をお過ごしください。
・健やかにお過ごしください。またお会いしましょう。
・お体にお気をつけてお過ごしください。
・ごゆっくりお休みください
目上の人に対しては、もう少し丁寧な表現を使うほうがよいでしょう。以下に挙げます。
【目上の人への言い換え】
・お身体を大切になさって、良い休日をお過ごしくださいませ。
・どうか健やかにお過ごしくださいませ。
・お体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
・どうかごゆっくりお休みくださいませ。
目上の人には、丁寧な言葉にしたほうがいいのですね。
そうですね。敬意を持つことが大切ですね。「お元気でお過ごしください」の使い方のポイントとあわせてみていきましょう。
「お元気でお過ごしください」の使い方のポイント
「お元気でお過ごしください」は、相手の健康を気遣い、今後も健康で過ごすことを願う言葉です。相手や状況に合わせた表現を選ぶ、相手や状況に合わせた使い方をしましょう。
目上の人への使い方
「お元気でお過ごしください」は、ややカジュアルな表現のため、目上の人に対しては丁寧な言い換えを使いましょう。
ご自愛ください
意味)相手の健康を気遣い、今後も健康で過ごすことを願う言葉
例文)寒い日が続きますが、ご自愛ください。
お身体大切になさってください
意味)相手の体を大切にするよう願うことです
例文)寒い日が続いておりますので、お身体大切になさってください。
ご健勝をお祈りいたします
意味)相手が健康で過ごせるように願うことです
例文)皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
※体調が悪い人には使わないようにしましょう。体調が悪い人に対しては、「お大事に」や「一日も早くご回復されますように」などの言葉を使うとよいでしょう。
季節に合わせた使い方
季節に合わせて、相手を気遣う気持ちを込めて「お元気でお過ごしください」を言い換えると、季節感を配慮したより丁寧な印象になります。
春の訪れ、心身ともにお健やかにお過ごしください。
梅雨の時期、お体にお気をつけてお過ごしください。
暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
暑い日が続きますので、熱中症には十分にお気をつけください。
秋の深まり、お元気でお過ごしください。
寒さが厳しい折、お体にお気をつけてお過ごしください。
寒さが厳しい折となりました。 体調にお気をつけてお過ごしください。
まとめ
「お元気でお過ごしください」は相手に敬意を払いつつ、相手の健康を願う表現です。ビジネスシーンでよく使う表現です。ビジネスシーンでは、さまざまな場面で使われるため、意味や使い方を理解しておくといいですね。丁寧な表現を使うこと、丁寧な言葉遣いを心がけることで、より相手に好印象になります。言い換えもたくさんあります。ぜひ、ご自身にとっていいなと思う表現を使ってみてください。