「お待ちしております」は、「待っています」をより丁寧にした表現で、ビジネスシーンでもよく使われます。本記事では、「お待ちしております」の意味や使い方、丁寧な言い換え表現を例文とともに詳しく解説していきます。さらに、ビジネスシーンでの具体的な使い方も紹介します。
「お待ちしております」は、正しい言葉遣いですか?目上の人に使っても良いですか?
「お待ちしております」は、正しい言葉遣いです。目上の人に使ってもOKです。
「お待ちしております」は、正しい言葉遣いで謙譲語ですので、目上の人に使うのは適切です。「お待ちしております」の使い方をみていきましょう。
「お待ちしております」の意味と使い方
「お待ちしております」の意味は、「待っています」の謙譲表現になります。
お、ご〜する→が謙譲表現になるためです。
謙譲語とは、自分がへりくだる表現で、自分を下(した)にすることで、相手を立てることです。
「お待ちしております」の意味合いは以下になります。
・相手が来ることを望んでいる
・相手が来るのを楽しみにしている
「待っています」「お待ちしています」と伝えるよりも、「お待ちしております」の方が、相手への敬意や期待感が伝わる表現です。
「お待ちしております」は以下の時に使われます。
・相手が来ることを望む場面
・相手の行動を期待する場面 などによく使われます。
「お待ちしております」を使った例文
「お待ちしております」を使った例文を場面ごとにみていきましょう。
【相手が来ることを望む場面】
・ご連絡をお待ちしております。
・ご来店を心よりお待ちしております。
・皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【相手の行動を期待する場面】
・提出をお待ちしております。
・進捗報告をお待ちしております。
・アンケートのご提出をお待ちしております。
【取引先の会話】
契約書を送りましたので、恐れ入りますが、今週中までにご確認の上、ご連絡をお待ちしております。
かしこまりました。連絡いたします。
「お待ちしております」を使う時は、具体的な日時や期限をあわせて使うと良いですね♡
上の会話での「お待ちしております」は丁寧で適切な表現です。
「お待ちしております」は、相手からの連絡を待つ状況で丁寧な表現として使います。上の会話のように、契約書を送信して相手からの確認を待つ場面は、「お待ちしております」を使うのに適切です。
「お待ちしております」を使う時のコツ
「お待ちしております」は、相手への敬意や期待感が伝わる表現です。効果的に使うために、以下の点に注意できたら良いでしょう。
「心より」や「心から」を使う
「お待ちしております」は丁寧な表現ですが、さらに丁寧さを強調したい場合は、以下の表現を使ってみましょう。
・「心よりお待ちしております」
・「心からお待ちしております」
「心より」や「心から」などの言葉を加えることで、相手を歓迎する気持ちがより強く伝わります。
・明日のセミナーですが、皆様のご参加を心からお待ちしております。
・ご多忙中とは存じますが、ご返信を心よりお待ちしております。
「〜いただけますと幸いです」を使う
「お待ちしております」は丁寧な表現ですが、「いただけますと幸いです」などの言葉を添えることで、相手に依頼する気持ちをより丁寧に伝えることができます。
・「ご連絡をいただけますと幸いです」
・「ご参加いただけますと幸いです」
※〜いただけますと幸いですとは、「〜してくれたら嬉しいです」という意味です。
【取引先の会話】
ご多忙のところ大変恐縮ですが、ご確認の上、今月中にご返信をいただけますと幸いです。
かしこまりました。
A)「ご返信をいただけますと幸いです」を使うと、返答を期待していることを丁寧に表現していますが、必ずしも今月中に返答がなくても問題ないことを示唆しています。
相手に負担をかけたくない場合や、返答が難しい場合もあることを理解している場合に適しています。
B)「ご返信お待ちしております」だと、今月中に返答を期待していることを明確に伝えています。
両方とも丁寧な表現ですが、使い分けてみましょう♡
「お待ちしております」の言い換え表現・類語
「お待ちしております」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な敬語表現ですが、以下のような言い換え表現もよく使われます。
・お待ち申し上げております
意味:「お待ちしております」よりも敬意を払った表現で、よりかしこまった表現です。
例文:お客様のご来店をお待ち申し上げております。
・心よりお待ちしております
意味:相手を心から待っている気持ちを伝える、丁寧で温かい印象です。
例文:ご参加を心よりお待ちしております。
・いらしてください
意味:「相手に来るように促す」意味合いです。親しい相手やカジュアルな場面で使います。「ください」が命令調になります。
例文:ご都合の良い時に、いらしてください。
まとめ
「お待ちしております」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現です。状況に合わせて言い換え表現を使い分けることも大切です。相手との関係性や状況にあわせて、使えたら良いですね。