「ご心配ありがとうございます」は、相手が自分のことを気にかけてくれていることに対して感謝の気持ちを伝える丁寧な表現です。ビジネスシーンでは、同僚や上司など、様々な相手に対して使う機会があるでしょう。しかし、目上の方やフォーマルな場面では、より丁寧な言い回しが必要となる場合があります。この記事では、「ご心配ありがとうございます」の意味や使い方、丁寧な言い換え表現を例文とともに詳しく解説します。さらに、ビジネスシーンで使い方の注意点も解説します。
「ご心配ありがとうございます」とは、相手が心配してくれたことに対して「ありがとうございます」とお礼を言うことですか?
その通りですよ。一緒にみていきましょう♡
「ご心配ありがとうございます」は、相手からの心配に対して丁寧にお礼を伝え、感謝の気持ちを伝える表現です。
「ご心配ありがとうございます」の意味と敬語
「ご心配ありがとうございます」は、心配してくれてありがとうございます」という意味です。相手が自分のことを気にかけてくれていることに対して感謝の気持ちを伝える、丁寧な表現です。
【敬語】
「ご心配」の「ご」は、相手の行動のため尊敬語になります。(相手に対する敬意を表すため)
「心配」は、状況の変化に対して不安や気遣いを感じることを指します。
「ありがとうございます」は、感謝の気持ちを伝える表現です。
つまり、「ご心配ありがとうございます」は、「あなたの心配りや気遣いに感謝します」という意味になります。
「ご心配ありがとうございます」の使い方と例文
「ご心配ありがとうございます」は、おもに以下のような時に使います。丁寧な表現なので、目上の人、同僚に対しても使うことができる敬語表現です。
・仕事で相手に心配をかけた時
・災害に遭い心配してもらった時
・体調不良やケガで心配してもらった時 などに使います。
「ご心配ありがとうございます」の基本的な使い方♡
1)体調不良やケガで心配してもらった時
お詫びの言葉に丁寧に応じたり、具体的な解決策を伝えて、丁寧な表現を使い相手の不安を払拭しましょう。
・ご心配ありがとうございます。おかげさまで、だいぶ回復しました。
・ご心配ありがとうございます。怪我は軽症で、大事には至っておりません。
・ご心配いただき、ありがとうございます。おかげさまで体調も回復し、通常通り業務に戻っております。
2)仕事で相手に心配をかけた時
仕事で相手に迷惑や心配をかけてしまった際に、お詫びと感謝の気持ちを伝える際に使う丁寧な敬語表現です。
・ご心配いただき、感謝申し上げます。お言葉を励みに引き続き努力してまいります。
・「何か協力できることはありますか?」と言われて、「ご心配ありがとうございます。現在、懸命に作業を進めておりますので大丈夫です」と言う。
【社内での会話】
提案書は、本日までの提出ですが、大丈夫かな?
ご心配ありがとうございます。提出前に、もう一度見直しているところです。
「ご心配ありがとうございます」が適切に使えていますね♡
上の会話をみてみましょう。
「ご心配ありがとうございます」は、「ありがとうございます」だけよりも丁寧な表現であり、上司に対して敬意を表しています。
「ご心配ありがとうございます」ビジネスシーンでの使い方のコツ
「ご心配ありがとうございます」は、ビジネスシーンで相手の気遣いに感謝の意を示す表現ですが、さらに丁寧かつ場に応じた表現にアレンジすることで、より良い印象を伝えることができます。
具体的にどのような心配をしてくれたのか、そしてその心配に対してどのように感謝しているのかを伝えることが大切です。具体的に伝えてみましょう。例えばですが、
・ご心配いただきありがとうございます。皆様の温かいお心遣いに感謝いたします。
・ご心配いただきありがとうございます。おかげさまで、体調はすっかり回復しました。
のように、感謝の気持ちを具体的に伝えることで、より気持ちが伝わります。
【社内での会話】
〇〇の件、無事に終わってよかったね。
ご心配いただき、本当にありがとうございます。〇〇の件、おかげさまで解決しました。ご親切に助けていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
↑感謝の気持ちを伝えることは、大切なこと♡
その後の進捗状況を伝える
心配してくれたことに対する感謝の気持ちを伝えるだけでなく、その後どうなったのか、これからどうするのかを伝えることで、相手も安心することができます。例えばですが、
・ご心配ありがとうございます。引き続き〇〇の対応を進めております。
・ご心配ありがとうございます。来週中には、報告書を作成いたします。
「ご心配ありがとうございます」と合わせて使えるフレーズ4選
「ご心配ありがとうございます」は、相手からの心配に対して丁寧にお礼を伝える敬語表現です。あわせて使うことで、より効果的に気持ちが伝わります。
「お陰様で」
体調が回復した、問題が解決したなど、心配してくれたことに対して良い結果が出た場合に使います。
例文:ご心配いただきありがとうございます。お陰様で、体調はすっかり回復しました。
「大変助かりました」
相手の心配りやサポートに対して、感謝の気持ちを伝えたい場合に使います。
例文:ご心配いただきありがとうございます。ご助言をいただき、大変助かりました。
「申し訳ございませんでした」
相手を心配させてしまったことに対して、謝罪の気持ちを伝えたい場合に使います。
例文:ご心配いただきありがとうございます。ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
「お気遣いいただき、大変嬉しいです」
相手の気遣いに対して、感謝の気持ちを伝えたい場合に使います。
例文:ご心配いただきありがとうございます。温かいお言葉ありがとうございます。お気遣いいただき、大変嬉しいです。
「ご心配ありがとうございます」の言い換え・類語
状況に合わせて、「ご心配ありがとうございます」を言い換えることで、適切に気持ちを伝えることができます。
「ご心配ありがとうございます」の言い換え♡
お心遣い感謝いたします
意味:相手が自分に対してしてくれた気配りや心配りに対して感謝の気持ちを伝える表現です。
使い方:「お心遣い」は、単なる気遣いではなく、より深い思いやりや、具体的な行動を伴う気遣いを指します。
例文:お心遣いいただき、誠にありがとうございます。
お気遣いありがとうございます
意味:目上の人に対して、自分のことを心配してくれたり、配慮してくれたりしたことに対する感謝の気持ちを伝える表現です。
例文:先日は、体調のことを気遣っていただき、ありがとうございました。おかげさまで、元気になりました。
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ご配慮ありがとうございます
意味:相手が何か特別な行動を取ったり、自分の状況や感情を考慮してくれたことへのお礼を述べる際に使われる表現です。
意味合い:「私のことを考えて、このような対応をしてくださってありがとうございます」という感謝の気持ちのニュアンスです。
例文:ご配慮いただきありがとうございます。今週中に提出いたします。
「ありがとうございます」の部分を
・感謝いたします
・感謝申し上げます
・お礼申し上げます などに言い換えることもできます。状況にあわせて言い換えてみましょう。
まとめ
「ご心配ありがとうございます」は、相手の温かい気遣いに対する感謝の気持ちを、簡潔かつ丁寧な言葉で表現できる優れたフレーズです。目上の人に対しては、より形式的な言い回しや、状況に合わせた言葉を選ぶことで、より深い敬意を示すことができるでしょう。