「さすがです」という言葉は、誰かの能力や成果を認めて褒める際に自然と口にする言葉ですよね。しかし、目上の人に対してこの言葉を使うのは、実は失礼にあたることをご存知ですか?この記事では「さすがです」の正しい使い方と丁寧な言い換え表現を、具体的な例文とともにわかりやすく解説します。
「さすがです」って目上の人に言ったら、注意されてしまいました。
「さすがです」は、褒め言葉ですが、ビジネスシーンでは、相手を評価しているように受け取られることがあります。
特に、目上の人に対して使うと、自分が相手より優位に立っているような印象を与えてしまい、失礼と捉えられる可能性があります。
「さすがです」の意味
「さすがです」は、相手が何かを成し遂げたり、優れた能力を発揮したりした時に、その様子を見て感心し、褒める言葉です。
なぜ「さすがです」は失礼に聞こえるのか?
「さすがです」という言葉が、相手よりも自分が上の立場であることを暗に示しているためです。
・相手を評価する言葉であること
・より丁寧な表現があること
・目上の人に対して使うと上から目線に聞こえる可能性があること
「さすがです」自分が評価しているというニュアンスが強く、目上の人に対して使うと、謙虚さが足りないと感じられることがあります。
そうなのですね。知らなかった…
では、どうしたら良いのでしょうか?
どんな言葉に言い換えれば相手に失礼なく、印象を良くできるのか?
「さすがです」の言い換え・ビジネスシーンで使える!
相手を褒めたいという気持ちは、良いことです。目上の人に対しては、自分の感想や感動した思いを率直に伝えることで、自然な形で褒めることができます。単に「さすがです」と伝えるだけでなく、なぜそう感じたのかを具体的に説明することで、より丁寧かつ誠意のこもった言葉になります。
【社内での会話】
この企画書、さすがですね。完璧です。
さすがですね…
上司は、「さすがです」と言われて、よく思っていないようです。
上の会話をみてみましょう。
「さすがです」:一般的に、評価は上司から部下に対して行うものです。部下から上司に対して評価しているように聞こえてしまう可能性があります。
【より良い表現にするには】
「さすがです」の代わりに、次のような表現を使うことで、より丁寧で具体的になります。
1)具体的な部分を指摘する
「〇〇の部分が特に素晴らしいと思いました」
「〇〇という点に、深い感銘を受けました」
2)自分の学びを伝える
「〇〇を通じて、〇〇という点について、改めて学ぶことができました」
「〇〇の考え方は、今後の私の仕事に活かしていきたいです」などです。
こんな言い換えもおすすめです♡
「さすがです」→「〇〇の点で、いつも感心しています」
「さすがです」→「〇〇というアイデア、素晴らしいですね」
「さすがです」→「〇〇さんの説明とても分かりやすかったです。特に〇〇の部分は、私にとって大きな学びになりました」
こういう具体的な表現を使うことで、相手は単に褒められただけでなく、相手の意見や感想を知ることができるし。
自身の学びや成長にもつながりますね♡
上司に「さすがです」と言ってしまった場合、どのようにフォローすれば良い?
「さすがです」は、目上の人に対して失礼に当たる可能性があるため、うっかり口をついて出てしまった時に、どうフォローすれば良いか悩まれる方も多いでしょう。
【フォロー方法のポイント】
1)素直に謝罪する:まずは、失礼な言い方をしてしまったことを素直に謝罪しましょう。
「先ほど『さすがです』と言ってしまい、失礼いたしました」
2)「さすがです」にあたる内容を具体的に伝え、相手の行動から学んだことを話す。
「〇〇という点には、いつも感心しております。○○様のようなご対応ができればと、改めて考えさせられました」
「さすがです」を使う際の注意点
「さすがです」という言葉が必ずしも失礼な言葉というわけではありません。状況によっては、「さすがです」という言葉を使うことも可能です。重要なのは、相手への配慮を忘れずに、適切な言葉を選ぶことです。
・相手との関係性:目上の人、親しい間柄でも、年齢や立場、状況によって使い分ける必要があること。
・具体的な言及: 何がすごいのかを具体的に伝えることで、より丁寧な印象になること。
相手との関係性や状況に合わせて、適切な言葉を選ぶことが大切です。具体的に褒める、相手の努力を認めるなど、様々な表現方法を試してみてください。
まとめ
「さすがです」という言葉は、相手を褒める言葉ですが、ビジネスシーンでは、状況や相手によって失礼に捉えられる可能性があります。相手への敬意を忘れずに、適切な言葉を選びましょう。