相槌(あいづち)を打つとは、人の話を聞きながら、同意、同感をし、人の話に調子を合わせることです。相槌の種類は5種類あります。
相槌を使うことで相手は話を聞いてもらっている感じになるので、話が盛り上がり会話がはずみます。レパートリーや言葉遣いをいくつか備えておくといいですね。
しかしながら、同じ相槌を繰り返してしまうと「話を聞いていないのかな」と思われてしまうことがありますので、気をつけましょう。苦手な方も、少しずつ会話の中に取り入れていくように心がけてみましょう。
相槌(あいづち)とは
相槌とは、人の話を聞きながら、同意、同感としてうなずく。人の話に調子を合わせることです。相槌をうつことで相手は話を聞いてもらっていると感じられるので、気持ちよく話せるようになり、会話がはずみますね。
相槌って難しい。言葉がでてこなかったり。
いくつかレパートリーを持っておくといいですね。その時の素直な気持ちを伝えたりとか。みていきましょう。
相槌(あいづち)の読み方
「相」は「きへん」に「目」からできています。よく使われている単語としては「相談(そうだん)」の「そう」にあたる部分です。
「槌」は「きへん」に「追(おう)」ですが、しんにょうに、もうひとつ点がつきます。「木槌(きづち)」の「づち」にあたる部分です。
相槌は5種類あります
相槌の種類は5種類あります。単純相槌はできている人が多いです。それ以外の相槌もみてみましょう。
単純相槌の使い方
単純相槌の使い方や例文をみていきましょう。
【単純相槌】
「そうなんですね」というように会話の流れを崩さない相槌
【社内での会話】
ランチで行ったお店がおいしくて、雰囲気もすてきでした。
そうなんですね。今度、私も行きたいので、教えてください。
「そうなんですね」だけだと。話を受け止めただけになります。相手の気持ちを察して言葉を選んでみましょう。
反復相槌の使い方
反復相槌の使い方や例文をみていきましょう。
【反復相槌】
「このお花きれい」に対し「お花きれいですね」相手の言った言葉を繰り返すことで相手に共感・理解を示す相槌。オウム返しともいいます。
【社内での会話】
エントランスに飾られているお花がとてもきれい。
本当、そうですね。エントランスのお花、とてもきれいですね。
要約相槌の使い方
要約相槌の使い方や例文をみていきましょう。
【要約相槌】
「~ということですか?」まとまっていない相手の話を整理してあげて返す相槌です。相手に確認をする感じが大切です。
【社外での会話】
田中さん
お願いしていた見積りの件ですが、Aに対しては…で、Bに対しては…オプション設定を。わかりにくいので、まとめてメールしておきます。
かしこまりました。見積りの件ですね。A、B、それぞれに…とオプションを設定するということですね。
相手が話したことをまとめてあげると、相手も安心します。
共感相槌の使い方
共感相槌の使い方や例文をみていきましょう。
【共感相槌】
「それは心配ですね」「それはうれしいですよね」相手の話に合わせて共感をする相槌です。相手の話が間違っているかな、と思っても、「そう考えるのはわかります」「わかります、その気持ち」と言いながら、話をよく聞くことができたらいいですね。
【社内での会話】
午後から、お客様がいらっしゃるのに大雨なんだけどな。
それはとても心配ですね。雨が弱くなる時間を調べてみますね。
共感して、自分ができることを提案する。とてもいいですね。
推進相槌の使い方
推進相槌の使い方や例文をみていきましょう。
【推進相槌】
「それからどうしたのですか」「それからどうなさったのですか」相手が話しやすいように促す相槌です。相手は自分の話に興味を持っていると感じてくれます。大事なことは、相手の話に興味を持つことです。
【社内での会話】
雨が弱くなる時間を調べてくれてありがとう。あのあと、お客様からご連絡があってね。
そうなんですか。それからどうなさったのですか?
【相槌のレパートリー】
・はい
・そうですね
・そうなんですか
・そのとおりです(ね)
・私もそう思います。
・本当ですか
・すごいです(ね)
・すばらしいです(ね)
・大変です(ね)
・そうでしたら、
相槌を打つ時、相槌を使う時に気をつけること
相槌を打つ時に気をつけることについてみていきましょう。
- 同じ相槌を繰り返さないこと。
- 声のトーンや大きさ、速さに変化を持たせる。
- 話す時に抑揚をつけること
- 相手の会話のスピードに合わせてうなずくこともいいです。
- 大げさにならないようにすること。
- うなずいたりすること
- 会話の中から、相手が何をいいたいのかキーワードを探す。
- 相手から意見を求められていないようであれば、相槌の際に自分の意見を入れない。
- 「なるほど」「確かに」は使わないようにする。
「なるほど」には評価を下した上で同意する意味があり、失礼にあたるからです。「確かに」にも同じような意味があります。代わりに「そうですね」「おっしゃるとおりです」を使ってみましょう。
まとめ
うまく相槌を入れることで、相手は話しやすくなり、会話がはずんで、いい関係が築けるかもしれません。
相槌がうまくできなくても、本人の人柄や話し方で補うこともできます。少しずつ、相槌をうつようにしたり、素直な気持ちで言葉を伝えてみましょう。