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「頂戴する」は敬語?ビジネスシーンでの適切な使い方と【例文付き】

言葉遣い

「頂戴する(ちょうだいする)」はビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、実は使い方に注意が必要な場合があります。特に、目上の人や取引先とのやり取りでは、より丁寧な表現を選ぶことが求められます。この記事では、「頂戴する」の意味や正しい使い方、言い換えを、具体的な例文とともにわかりやすく解説します。

「頂戴する」の意味と敬語

「頂戴する」の一般的な意味は、相手に何かをいただく・もらうという意味です。例えばですが「このを書類を頂戴します」のように使います。

「いただく」と比べて、よりかしこまった丁寧な表現です。

【敬語】

「頂戴する」「頂戴」は「もらう」の謙譲語で「する」がついたものです。

「頂戴する」は正しい敬語表現です。

「頂戴する」の使い方

「頂戴する」は、敬語の一つで「もらう」という意味で使われます。丁寧な表現のため、ビジネスシーンや目上の人に対して使います。

「頂戴する」は、丁寧な言葉としてよく使われますが、丁寧な言い回しを心がけましょう♡

「頂戴する」ビジネスでよく使う例文15選

「頂戴する」はビジネスシーンでよく使う表現です。特に相手との関係性や場面によって、より丁寧な表現を選ぶことが大切です。ビジネスシーンでよく使う「頂戴する」の例文です。参考にしてください。

以下の例文は「頂戴する」に続く言い回しを丁寧に表現しています♡

例文

【物をいただく時】

・資料を頂戴してもよろしいでしょうか。

・素敵なお品を頂戴し、大変嬉しく存じます。

・資料は、確かに頂戴しました。早速確認させていただきます。

・恐れ入りますが、こちらの資料を一部頂戴してもよろしいでしょうか。

【時間をいただく時】

・貴重なお時間を頂戴し、心より感謝申し上げます。

・お忙しいところ恐縮ですが、少しお時間を頂戴できますか。

・恐れ入りますが、数分ほどお時間を頂戴できますでしょうか。

【情報や意見をもらう時】

・ご意見を頂戴できれば幸いです。

・率直なご感想を頂戴願えますでしょうか。

・貴重なご意見を頂戴し、大変感謝しています。

・可能であれば、追加のご意見を頂戴できれば幸いです。

・お詳しいとのことですので、ご意見を頂戴してもよろしいでしょうか。

・貴重なアドバイスをありがたく頂戴します。今後の参考にさせていただきます。

【お祝い・感謝の言葉をもらう時】

・温かいお祝いの言葉を頂戴し、大変感激しております。

・励みになるお言葉を頂戴し、心から感謝申し上げます。

「頂戴する」は丁寧な表現ですが、直接的な表現のため「お忙しいところ恐れ入りますが」などのクッション言葉を用いて、相手に配慮しましょう。

「頂戴する」の使う時の注意点

丁寧な言葉ではありますが、目上の人に対して「頂戴する」を頻繁に使うと、かえって丁寧さに欠ける印象を与えてしまう可能性があります。

相手の状況を考慮せず、一方的に要求しているように聞こえる場合も…

1)状況に合わせて、別の表現を使い分ける

「頂戴する」を使わずに。

例えば、「~について、ご教示いただけますでしょうか」「~について、お話を伺うことはできますでしょうか」など、相手への配慮が感じられる表現を選ぶと、より丁寧な印象になります。

2)名前を聞く場合

名前を聞く場合は、相手から情報を「いただく」というよりも、「伺う」という表現が適切です。

「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」「お名前を教えていただけますでしょうか」などが一般的です。

3)お金をいただく場合

お釣りがない場合:「頂戴します」

お釣りがある場合:「お預かりします」

「頂戴します」と「お預かりします」は、どちらも正しい表現ですが、状況やお客様への配慮によって使い分けることが大切です。

「頂戴いたします」は正しい使い方?

「頂戴いたします」は、同じ種類の敬語を重ねて使っているため、二重敬語になります。

「頂戴」謙譲語

「いたします」謙譲語、そのため「頂戴します」が適切な使い方です。

二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。

二重敬語の例です♡

伺いいたします謙譲語謙譲語

伺いしたいです」謙譲語謙譲語

伺わせていただきます」謙譲語謙譲語になり二重敬語となります。

「頂戴する」の言い換え・類語

頂戴するの言い換えです。いずれの表現も丁寧な敬語のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。

頂戴するの言い換え♡

「いただく」

「頂戴する」と同様に、目上の人に対して何かをもらう際に使う謙譲語です。

「頂戴する」よりも使いやすい表現で、ビジネスシーンでも日常会話でも広く使われます。

例文:お茶をいただきます。

「拝受する(はいじゅ)」

「頂戴する」よりも丁寧な表現で、受け取ることの謙譲語になります。目上の人から貴重なものをいただく場合などに用います。

「頂戴する」よりもかたい表現で、あまり使う時はありません。

例文:資料を拝受しました。

「賜る(たまわる)」

「頂戴する」と同様に、目上の人から何かをもらう際に使う謙譲語です。

「もらう」行為というよりも、相手からの行為に対する感謝の気持ちをより強く示す表現です。

例文:大変すばらしいお品を賜りまして、誠にありがとうございます。

まとめ

「頂戴する」は丁寧な言葉ですが、ビジネスシーンでは、場面や相手に合わせて適切な言葉を選ぶことが大切です。この記事で紹介した注意点や言い換え方を参考にしてみてください。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
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