「度々すみません、〇〇の件、ご対応いただきありがとうございます」とビジネスシーンで、何度も同じ相手に依頼したり、同じ内容の連絡をしてしまう場面は多くありますよね。「度々すみません」は、相手への感謝の気持ちは伝わるものの、丁寧さにかけることも。この記事では、目上の人や取引先に失礼なく、ビジネスシーンで使える「度々すみません」の8つの丁寧な表現方法を具体的な例文と、ともにご紹介します。
「度々すみません」の意味と敬語
「度々(たびたび)すみません」は、何度も同じことをお願いしたり、迷惑をかけてしまう際に使う表現です。
【敬語】
「すみません」は、丁寧語ですが、ビジネスシーンでは状況や相手との関係性によっては、より丁寧な表現が求められる場合があります。
目上の人や上司、取引先とのやり取りでは、より丁寧な表現である「申し訳ございません」や「恐れ入りますが」などを使うことで、丁寧さを示すことができます。
「度々すみません」の使い方と例文
「度々すみません」は、何度も同じことをお願いしたり、質問したりする場合に使う表現です。相手に対して「何度も迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちを伝える時に使います。
「度々すみません」は、カジュアルな表現のため親しい間柄で使いましょう♡
度々すみません。まだ少し時間がかかりそうです。
→言い換えると
・申し訳ございません、もう少しお時間を頂戴できますでしょうか。
度々すみません、この資料の最終版をもう一度送っていただけますか?
→言い換えると
・再度のお願いで恐縮ですが、資料の最終版をもう一度送っていただけますか?
度々すみません。先日お送りしたメールの件、で再度確認したいことがございまして
→ 言い換えると
お忙しいところ恐縮ですが再度お尋ねしたいことがございます。
度々すみません、先ほどの資料ですが、ファイルが開けません。再送いただけますでしょうか。
→ 言い換えると
先ほどいただいた資料ですが、恐れ入りますが、開くことができずにいます。お手数をおかけしますが、再送いただけますと幸いです。
「度々すみません」を使う時の注意点
「度々すみません」を使う時の注意点♡
・目上の人に対しては、「度々すみません」よりも「大変恐縮ですが」や「重ね重ね申し訳ございません」など、より丁寧な表現を使う方が適切です。
・「度々」は、何度も繰り返すことを意味します。そのため、本当に何度もお願いする場合に使いましょう。1~2回の場合は、「恐れ入りますが」など、より軽い表現を使った方が自然です。
・頻繁に同じお願いをする場合は、言い換えをして同じ言葉の繰り返しを控えるようにしましょう。
何度も同じお願いをしてしまった時に「度々すみません」を使ってしまい、誠意ある言葉が思いつきませんでした。
そうですね。言い換えも使えるようになるといいですね♡
「度々すみません」ビジネスで使える丁寧な言い換え8選
「度々すみません」の丁寧な言い換えです。いずれの表現も丁寧な敬語表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。
↓「度々すみません」の言い換えや使い方のコツ♡
「前回のお願いに続き、大変恐縮ですが…」のように、理由を添えることで、より丁寧な印象になります。理由を説明することで、相手も理解を示しやすくなります。
1)度々(たびたび)申し訳ございません
例文:度々申し訳ございません。先ほどお送りした資料に不備がございましたので、改めて訂正版を添付いたします。ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
2)繰り返しお尋ねして申し訳ございません
例文:繰り返しお尋ねして申し訳ございませんが、〇〇の件、ご確認いただけましたでしょうか。何かご不明な点等ございましたら、お気軽にお申し付けください。
3)〇〇の件、再度ご面倒をおかけし恐縮です
例文:〇〇の件、再度ご面倒をおかけし恐縮ですが、締め切りの延長をお願いしたいと考えています。
4)何度もお手数をおかけして申し訳ございません
例文:何度もお手数をおかけして申し訳ございませんが、ご対応いただけますことをお願い申し上げます。
5)繰り返しのご連絡となり恐れ入りますが
例文:繰り返しのご連絡となり恐れ入りますが、ご確認をお願いできますでしょうか。
6)何度も恐れ入りますが
例文:何度も恐れ入りますが、〇〇件につきまして、ご回答いただけますと幸いです。
7)何度も申し訳ございませんが
例文:何度も申し訳ございませんが、資料の送付を再度お願いできますでしょうか。
8)再三のお願いで心苦しいのですが
例文:再三のお願いで心苦しいのですが、こちらの内容ついて詳しくご教示いただけますでしょうか。
↓「度々すみません」の言い換えはほかにもたくさんあります。
「再度のご連絡となり恐縮ですが」
「重ねてのお願いで恐縮ですが」
「再三のお願いで恐縮ですが」
「お手数をおかけしますが」相手との関係性や場面で使い分けしましょう。
「度々」を使う際の目安
「度々」は、あることが何度も繰り返される様子を表します。「何回目から度々を使うのか」という明確な基準は、状況や文脈によって異なります。
一般的には、3回以上繰り返された時に「度々」という言葉を使うことが多いでしょう。
「度々」と「重ね重ね」の使い分け
「度々(たびたび)」と「重ね重ね」は、どちらも「何度も」という意味を持つ言葉ですが、ニュアンスや使い方が少し異なります。
「度々」
意味:何度も繰り返されること。
ニュアンス:頻度を強調します。
「重ね重ね」
意味:さらに、何度も、という意味。
ニュアンス:丁寧で、念を押すようなニュアンスになります。
「重ね重ね」の方が「度々」よりも丁寧な印象です♡
まとめ
「度々すみません」は、相手に何度も迷惑をかけていることを謝罪する際の言葉ですが、使い方を誤ると失礼に当たったり、かえって相手に不快感を与えてしまう可能性があります。上記に挙げた注意点を参考に、状況に合わせて適切な言葉を選び、誠意を持って相手に接しましょう。