風邪をひいている友人、忙しそうな同僚、大切な人の体調が心配な時、「大丈夫?」と聞く以外に、心からの気持ちを伝える言葉が見つからない…そんな経験はありませんか?この記事では、ビジネスシーンやプライベートでも使える体調を気遣う言葉を、具体的な例文とともにご紹介します。相手を思いやる気持ちを伝える、あたたかいメッセージを見つけてください。
体調を気遣うのはどんな時?
体調を気遣う言葉は、相手を気づかう気持ちを伝える大切な表現です。以下のような場面で用いられます。
病気や怪我をしている相手を励ましたい時:風邪やインフルエンザ、怪我などで体調を崩している相手に、回復を祈る気持ちを伝えたい場面。
疲れている相手に労いの言葉をかけたい時:仕事やプライベートで忙しい様子の相手に、労いの言葉をかけて心身を休めてほしいと伝えたい場面。
季節の変わり目などに、相手の体調を気遣う言葉を送りたい時:体調を崩しやすい季節の変わり目に、相手の健康を気遣う場面。
仕事関係の相手が体調を崩したことを知った時:取引先や同僚など、仕事関係の相手が体調を崩したことを知った際に、心配する気持ちや業務への影響を気遣う場面。
体調不良による欠勤の連絡を受けた時: 相手から体調不良などの欠勤連絡を受け、無理せず休むように伝える場面。
一定期間の病気療養が必要な場合など、体調を気遣う言葉は様々な状況で大切です。適切な言葉を選ぶことで、相手への思いやりが伝わり、良好な関係につながります。
「体調が悪く、本日お休みします」と連絡を受けた時、とっさに気の利いた言葉がでてきますか?
相手の体調を気遣う言葉
相手の体調を気遣う言葉を使う時は、相手の状況をよく理解し、適切な言葉を選ぶことが重要です。
注意点としては、
・同情の言葉は場合によっては相手の気持ちをより落ち込ませてしまう可能性があるので、注意が必要です。
例:❌「お辛いでしょうね」→⭕️「お大事にしてください」
・直接的な言葉で疲労を指摘することは、失礼にさせてしまう可能性があります。
例:❌「顔色が悪いですね」→⭕️「無理しないでくださいね」
「もし何か必要なことがあれば言ってくださいね」など、サポートする言葉とか、いいですよね♡
ご自愛ください
使う状況:「ご自愛ください」は、話し言葉、メールや手紙の結びとして使われています。目上の人、取引先の人にも使うことができる丁寧な言葉遣いです。
「ご自愛ください」は、”健康状態に気をつけてください”との意味です。すでに体調が優れない人に対しては不適切です。その際は、
「お大事になさってください」「どうぞお労りください」(おいたわり)を使いましょう
・ご無理などなさらないよう、ご自愛ください。
・花冷えの季節ですので、どうぞご自愛くださいませ。
・お忙しい日々を送られているかと思いますが、どうかご自愛ください。
「ご自愛のほどお願いいたします」「ご自愛くださいますようお願い申し上げます」だとより丁寧になります。
「お体ご自愛ください」は、二重表現のため誤った言葉遣いになります。
お大事になさってください
使う状況:目上の人や、特に丁寧な言葉遣いを心がけたい状況で用います。相手の方が病気や怪我をされた際に、一日も早いご回復を心からお祈りする、敬意の表現です。「お」は尊敬の意を表しています。
重い病気やひどい怪我に対しては「お大事になさってください」を使わずに、
「養生なさってください」「静養なさってください」を使いましょう
・どうぞ、お大事になさってください
・くれぐれもお大事になさってください
・ご無理なさらず、お大事になさってください。
お体に気をつけてください
使う状況:相手の健康を気遣い、体調を崩さないように健康を維持してほしいという気持ちを伝える丁寧な表現です。目上の人、同僚や部下、親しい友人など、幅広い相手に対して使うことができます。特に、別れ際や手紙・メールの結びの言葉としてよく用いられます。
・インフルエンザが流行っているようですので、お体に気をつけてください。
・末筆ながら、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。どうぞお体にお気を付けてお過ごしください。(メールや手紙の結びの言葉として)
ゆっくり休んでください
使う状況:相手に心身を休めてほしいと伝える、丁寧な表現です。親しい間柄ならば良いのですが、より丁寧にすると。
「どうぞごゆっくりお休みください」「くれぐれもご無理なさらないでください」を使いましょう
・体調を崩されたとのこと、どうかゆっくりと休まれてお大事になさってください。
無理しないでください
使う状況:体調不良の時、相手が忙しそうな時、相手が何かを頑張りすぎている時など、相手を気遣う様々な場面で使います。
目上の人に使う時は、
「ご無理なさらないでください」「ご無理なさらず、ゆっくりお休みください」を使いましょう
・最近忙しそうだから、無理しないでたまにはゆっくり休んでくださいね。
・体調が優れないとのことでしたので、くれぐれもご無理なさらないようお気を付けください。
お見舞い申し上げます
使う状況:相手の病気や怪我を心配し、回復を祈る気持ちを伝える言葉です。目上の人にも使えますが、ややかしこまった表現なので、親しい間柄であれば「お大事にしてください」などが適切です。
・相手から体調不良の連絡を受けた時
・災害などで被害を受けた相手に対して
・相手が病気や怪我で入院・療養している時などに使います。
・ご病気と伺い、大変驚いております。心よりお見舞い申し上げます。一日も早いご回復をお祈りいたします。
・このたびは体調を崩されたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。寒さ厳しい折、どうぞご無理をなさらず、ゆっくりとご静養くださいませ。
まとめ
相手の状況に合わせた言葉を選ぶこと、そして言葉だけでなく心からの気遣いを伝えることは、良好な人間関係を築く上で非常に重要です。特に、取引先や上司といった目上の人に対しては、失礼のない表現を用いることで、相手への敬意と配慮を示すことができます。日常においても相手を気遣う言葉は大切です。参考にしてみてください。