急ぎの案件やトラブル対応などで、取引先や上司に無理を言ってしまうこと、ありますよね。「どうしても〇〇日までにお願いしたい」そんな時、こちらの無理を聞き入れてくれた相手には、感謝の気持ちを伝えることが大切です。この記事では、無理を聞いていただいた際に送るお礼メールの書き方について、例文とあわせてご紹介します。
無理を聞いていただいた時のお礼とは?
こんな時に役立つ記事です
・感謝の気持ちを伝える手段として、お礼メールが有効であること。
・急ぎの案件やトラブル対応で、取引先や上司に無理を言ってしまうことがある。
・こちらの無理を聞き入れてくれた相手に感謝の気持ちを伝えたいけど、なんと伝えたら良いかわからない。
お礼メールは、相手に感謝の気持ちを伝えるための最も基本的な手段の一つです♡
お礼を伝えることの重要性
・誠意を伝えることで、相手からの信頼を得られる。
・今後の協力体制を維持・強化することにも繋がる。
・相手に感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築ける。
無理を聞いていただいた時のお礼の例文
相手に無理を聞いてもらった状況別に、感謝の気持ちを伝えるお礼の例文を紹介します。状況に合わせて適切な表現を使い、感謝の気持ちを伝えましょう。
【納期を調整してもらった場合】
・〇〇様、納期のご調整いただきまして誠にありがとうございます。おかげさまで、〇〇までには必ず納品させていただきます。
・〇〇様、無理なお願いを聞いていただき、心より感謝申し上げます。ご期待に応えられるよう、尽力いたします。
【追加の作業を依頼した場合】
・ご尽力に深く感謝申し上げます。
・お忙しい中、急な依頼を快く引き受けていただき、誠にありがとうございます。
・追加の依頼にもかかわらず、迅速にご対応いただき、誠にありがとうございます。
【難しい要望を受け入れてもらえた場合】
・ご厚意に、深く感謝いたします。
・この度は無理を聞いていただき、 誠にありがとうございます。
・こちらの無理な要望を快く受け入れてくださり、誠にありがとうございます。
例文を参考に、ご自身の言葉で感謝の気持ちを伝えてください♡
お礼メールの基本構成とポイント
以下に、社外向けと社内向けのお礼メールの基本構成と例文を紹介します。
お礼メール:社外向け
1)件名
例:「〇〇様、本日は誠にありがとうございました」
ひと目で内容がわかるように具体的に記載します。
↑「頭語」が拝啓なら「結語」は敬具にして揃えましょう♡
2)宛名
例:〇〇株式会社 〇〇様
会社名、部署名、役職、氏名を正しく記載します。
3)挨拶
例:拝啓 〇〇様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
頭語と時候の挨拶を記載します。
連絡を頻繁にしている場合は、時候の挨拶を省略したり、件名を「お礼」としたり、より簡略化しても良いでしょう。
4)本文
例:先日は、〇〇についてこちらの無理な要望を快く受け入れてくださり、誠にありがとうございます。
感謝の気持ちを具体的に伝えましょう。
5)締め
例:末筆ながら、〇〇様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 敬具
結語と署名を記載します。
↑「締め」では相手の健康や活躍を祈る言葉を添えるのも良いでしょう♡
6)署名
自分の会社名、部署名、役職、氏名、連絡先を記載します。
お礼メール:社内向け
1)件名
例:「〇〇さん、ありがとうございました(〇〇について)」
2)宛名
例:〇〇部 〇〇様
部署名、氏名
3)本文
例文:お疲れ様です。□□部の□□です。〇〇の件で、ご協力いただきありがとうございました。お忙しい中、急な依頼を快く引き受けていただき、誠にありがとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします。
4)署名
部署名、氏名
お礼メールの文例
以下に、社外向けと社内向けのお礼メールの文例を紹介します。
お礼メール文例:社外向け
【納期を早めてもらった場合】
件名: 【〇〇株式会社 御担当者様】納期前倒しのご協力、誠にありがとうございます
〇株式会社〇〇部〇〇様
拝啓
平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
株式会社△△の□□でございます。
このたびは、〇〇案件の納期短縮にご対応いただき、誠にありがとうございました。
ご多忙の中、ご調整・ご尽力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、当初予定より〇日早く納品が完了し、〇〇(具体的なメリット)を実現することができました。これもひとえに、貴社のご協力とご支援の賜物と深く感謝しております。
引き続き、変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
△△株式会社△△ 連絡先
【難しい要望に応えてもらえた場合】
件名: 【〇〇株式会社〇〇様】〇〇のご対応、誠にありがとうございます
〇〇株式会社〇〇部〇〇様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびは、〇〇案件において、当社の要望に柔軟にご対応いただき、誠にありがとうございました。
貴社の専門的な知識と高い技術力に支えられ、スムーズに課題を解決することができ、大変感謝しております。
改めて、〇〇様のお力添えに心より御礼申し上げます。
今後とも変わらぬご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
△△株式会社△△ 連絡先
お礼メール文例:社内向け
社内でのやり取りでは、丁寧な言葉遣いはもちろん大切ですが、より親しみやすく、感謝の気持ちが伝わる表現も意識しましょう。
【難しい要望に応えてもらえた場合】
件名: ○○案件についてありがとうございます
○○さん
お疲れ様です。 ○○案件の件で、無理な要望を聞いてくださりありがとうございました。
難しい要望にも関わらず、快く引き受けてくださり、本当に感謝しています。
○○さんのご協力なしでは、この案件を成功させることはできませんでした。
今後とも、何かとご相談させていただくことがあるかと思いますが、その際はご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
△△ 連絡先
【トラブル対応で協力してもらった場合】
件名: ○○についてありがとうございます
○○さん
先日は、〇〇トラブルの対応にご協力いただき、誠にありがとうございました。
〇〇さんの迅速かつ的確な対応のお陰で、トラブルを早期に解決することができました。
〇〇さんのご協力には、心から感謝申し上げます。
今後とも、何かとご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、その際はご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
△△ 連絡先
お礼メールで相手に気持ちを伝えるための4つのポイント
無理を聞いていただいた時のお礼メールで相手に気持ちを伝えるための4つのポイントとして、以下のようにまとめました。
無理を聞いていただいた時のお礼メールの気持ちの伝え方♡
1)簡潔で丁寧な言葉遣いを心がける
社外向けは丁寧語や謙譲語を適切に使い、社内向けは親しみを込めた表現でも構いません。ただし、丁寧さは常に意識しましょう。
2)返信してもらう場合は明記する
返信が必要な場合は、期限を明記することで、相手に配慮を示しましょう。ただし、相手に配慮し柔らかい表現を心がけてください。
・お忙しいところ恐縮ですが、〇月〇日までにご返信いただけると幸いです。
3)今後の関係性につなげる言葉を添える
お礼の言葉だけでなく、今後の関係性につなげる言葉を添えることで、相手との良好な関係を築くことができます。
・今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます
・今後とも、何かとご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、その際はご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
4)具体的なエピソードを盛り込む
感謝の気持ちを伝えるだけでなく、具体的なエピソードを盛り込むことで、より相手に気持ちが伝わります。
・〇〇様には、〇〇の件で迅速かつ丁寧なご対応をいただき、誠にありがとうございました。〇〇様のご協力により、〇〇の問題を解決することができ、大変助かりました。〇〇様のご対応に、心より感謝申し上げます。
・実は、納期が〇〇までと迫っており、大変無理なお願いをしてしまいましたが、〇〇様が迅速に対応してくださったおかげで、無事に期日内に資料を完成させることができました。
↑エピソードを作成するのは難しいですよね。例文を参考に、ぜひ心のこもったお礼メールを作成してください。
協力のお願いと感謝の言葉
無理なお願いを聞いてもらった時のお礼の言葉は、相手との良好な関係を築く上で非常に大切です。以下に言い換えをまとめました。
感謝の言葉
「ありがとうございます」
より丁寧:「心より感謝申し上げます」「厚く御礼申し上げます」
「ご配慮いただきありがとうございます」
言い換え:「お気遣いいただきありがとうございます」「ご尽力いただきありがとうございます」
「無理を聞いていただきありがとうございます」
言い換え:「ご無理を申し上げましたが、快くお引き受けいただき誠にありがとうございます」「こちらの都合に合わせていただき、大変感謝しております」
依頼の言葉
「お願いできますでしょうか」
言い換え:「ご協力いただけますでしょうか」「ご検討いただけますでしょうか」
今後の関係性
「今後ともよろしくお願いいたします」
言い換え:「引き続きお世話になります」「今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」
「何卒よろしくお願い申し上げます」
言い換え:「どうぞよろしくお願いいたします」「引き続きよろしくお願い申し上げます」
まとめ
感謝の気持ちを伝えることは、相手に対する敬意を示すだけでなく、今後の協力関係を維持・発展させる上でも大切なことです。無理なお願いを聞いてもらった時は、必ず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。例文を参考にしてみてください。