年末が近づくと、取引先や顧客、社内などへ「年末の挨拶メール」を送る機会が増えます。しかし、
「本文は書けたけれど、件名で手が止まる」そんな経験はありませんか?年末は特にメールの量が増える時期。どんなに丁寧な本文を書いても、件名で開封されなければ読まれません。本記事では、年末の挨拶メールで失礼にならず、相手に確実に伝わる「件名の工夫」と、すぐ使える件名例文をシーン別にご紹介します。
なぜ年末の挨拶メールは「件名」が大切なの?
12月は通常業務に加え、年末調整や締め作業、各種挨拶メールが重なり、受信箱が混み合う時期です。あなたの送った年末の挨拶メールも、相手の受信箱で「今読むべきか」「後回しでよいか」を件名で判断されています。

↓年末の挨拶メールの件名には、次の役割があります♡
・年末の挨拶メールであることが一目で伝わる
・至急ではないが、目を通してほしい内容であることを示す
・本文の要点(感謝・締めの挨拶)を簡潔に伝える
件名は、メール全体の第一印象を決める重要な要素です。特に年末はメールの量が増えるため、「一年間の感謝」を端的に伝える件名を付けることで、相手に負担をかけず、内容を正しく受け取ってもらいやすくなります。

年末の挨拶メール|件名で押さえる3つの基本ルール
年末の挨拶メールをビジネスシーンで確実に読んでもらい、失礼なく気持ちを伝えるための「件名の基本ルール」を3つご紹介します。
件名の先頭でメールの目的を明確にする(視認性UP)
多忙な時期は、件名を見て「このメールは重要だ」と瞬時に判断してもらうことが何より大切です。

【年末のご挨拶】
【本年の御礼】
【年末年始休業のお知らせ】
このように、括弧(【】)で囲んだキーワードを件名の先頭に配置することで、メールの重要度と目的が一目で伝わり、優先的な開封につながります。(これは、相手がメールを検索したり並べ替えたりする際の利便性も高めます。)
差出人情報(会社名/氏名)を必ず含める(信頼性UP)
件名を見ても「誰からのメールか」不明だと、相手は不審に感じたり、後回しにしたりする可能性があります。
- 会社名
- 担当者名(氏名)
自社名や担当者名を追記することで、信頼性が高まり、安心して開封してもらえます。
感謝と必要な情報を「20文字以内」でまとめる(簡潔さ)
スマートフォンでメールをチェックする人が多いため、件名が長すぎると最後まで表示されません(表示される文字数は一般的に15~25文字程度)。「本年の感謝」や「年末年始休業」など、最も伝えたいキーワードに絞り簡潔に表現しましょう。

- ✖️拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。年末年始のご挨拶と休業日のご連絡
- ⭕️【御礼】本年の感謝と年末年始休業のご案内(〇〇株式会社 氏名)

↑感謝と必要な情報をコンパクトにまとめる♡

年末の挨拶メール「件名」例文
ここからは、ビジネスシーンでそのまま使える「年末の挨拶メールの件名例文」を、目的別にご紹介します。相手との関係性やメールの目的に合わせて、最適な件名を選んでください。
年末の挨拶メール件名の構成と例文一覧
| シーン | 件名の構成 | そのまま使える例文 |
| 一般的な取引先・顧客 | 【御礼】+ 本年の感謝 + 差出人情報 | 【本年の御礼】年末のご挨拶と感謝を込めて(〇〇株式会社/氏名) |
| 年末年始の休業を伝える | 【重要】+ 休業案内 + 差出人情報 | 【重要】年末年始休業のお知らせ|本年の御礼(〇〇株式会社/氏名) |
| 最終営業日後に送る | 【年末のご挨拶】+ 感謝 + 差出人情報 | 【年末のご挨拶】本年も大変お世話になりました(〇〇株式会社/氏名) |
| 個人的な親交のある取引先 | 【感謝】+ 簡潔な一言 + 氏名 | 【年末のご挨拶】今年もありがとうございました(氏名) |
| (社内向け)上司・関係者 | 【ご報告】+ 年末の区切りの文 + 氏名 | 【ご報告】本年の業務終了と御礼(〇〇部/氏名) |

最もスタンダードな「感謝」を伝える件名
取引先・顧客・社内など、誰に対しても使いやすい基本形です。年末の挨拶メールでは、まず「感謝」が伝わる件名を意識しましょう。件名例を挙げます。

- 【〇〇株式会社】年末のご挨拶と一年の感謝を込めて
- 年末のご挨拶:本年も大変お世話になりました(〇〇 氏名)
- 本年のご愛顧に感謝を込めて|〇〇(氏名)より

↓工夫するポイント♡
- 会社名・氏名を入れて差出人を明確にする
- 長文にならないよう、感謝の要点に絞る
- 「年末のご挨拶」「本年の感謝」など、定番ワードを入れる
「実務連絡」を兼ねた件名
年末年始休業や年明けの予定など、相手にとって実用的な情報を含む場合は、優先的に開封されやすくなります。

- 【重要】年末年始休業のお知らせ|本年の御礼(〇〇株式会社)
- 【年末のご挨拶】年末年始の営業日についてのご案内
- 年末のご挨拶と年明けの打ち合わせのご相談(〇〇 氏名)
- 【ご確認】年内最終納品の御礼とご連絡

↓工夫するポイント♡
- 「重要」「お知らせ」などで要件を明確にする
- 挨拶+実務内容をセットで伝える
- 相手の業務スケジュールに配慮した表現を使う
関係性を深めるパーソナルな件名
親しい取引先や、長くお付き合いのあるお客様には、定型的な件名だけでなく、少しパーソナルな要素を含めた件名が好印象になります。

「御礼」「お礼」の使い分けを再確認しましょう♡
- 【御礼】:取引先や目上の人に対し、フォーマルで丁寧な印象を与えたい場合に適しています。
- 【お礼】:親しい同僚や、社内のカジュアルなやり取り、「心からの感謝」を表現したい場合に適しています。

- 〇〇のお礼|一年間のご協力に感謝します(〇〇 氏名)
- 〇〇様へ:この一年、本当にありがとうございました
- 本年の感謝と年末のご挨拶(〇〇株式会社 氏名)
【工夫するポイント】
- 具体的な案件名や共通の話題を入れる
- 形式ばりすぎず、温度感のある言葉を選ぶ
- 新年につながる前向きなメッセージを添える
要注意|控えるべき年末の挨拶メール件名
最後に、開封されにくい・誤解されやすい件名も確認しておきましょう。
- 「年末のご挨拶」
- 「お世話になっております」
- 「年末の件についてのご連絡です」
だけの件名です。理由としては、内容が抽象的で、テンプレートや営業メールと誤認されやすかったり、内容が想像できない件名は、後回しにされがちです。

年末の挨拶メール件名 チェックリスト
あなたの年末の挨拶メールの件名が、相手に確実に届く内容になっているか、送信前に以下の3点を確認しましょう。
| チェック項目 | 確認ポイント | チェック |
| 【差出人】 | 会社名・氏名が明確に入っているか? | ✅ |
| 【内容】 | 「挨拶」に加え、「感謝」または「実務情報」(例:休業案内)が具体的に入っているか? | ✅ |
| 【視認性】 | 括弧【】などを使い、伝えたいキーワードが目立つようになっているか? | ✅ |
まとめ
年末の挨拶メールは、本文よりも先に件名で読まれるかどうかが判断されます。
だからこそ、件名には「目的・感謝・分かりやすさ」を意識して整えることが大切です。
- 年末の挨拶だと一目で分かる
- 感謝や実務内容が簡潔に伝わる
- 忙しい相手でも安心して開ける
この3点を押さえた件名であれば、年末のご挨拶は形式的なメールではなく、心のこもった一通として届くはずです。本記事で紹介した件名例やチェックリストを活用し、印象の良い年末の挨拶メールを送りましょう。

