ビジネスシーンで頑張る気持ちを伝えたいあなたへ「頑張ります」以外の表現で、ビジネスシーンで頑張る気持ちを伝えたいと思ったことはありませんか?
「これからも頑張ります」は、親しい人に対してよく使う表現です。目上の人や取引先に対しては、より丁寧で熱意が伝わる言葉選びが求められます。例えばですが、「今後も精進してまいります」「今後も努力を重ねてまいります」などがあります。
この記事では、ビジネスシーンで使える「これからも頑張ります」の言い換えや使い方を、詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
「これからも頑張ります」の意味
「これからも頑張ります」の意味についてみていきましょう。
「これからも頑張ります」 | ・すでに始めたことを継続して頑張ること ・新しく何かを始めたいときや、目標を達成するために努力すること |
※「これからも頑張ります」は敬語ですが、カジュアルな言葉のため相手との関係性を考えて使いましょう。
次は、ビジネスシーンでよく聞く「頑張る系」の言葉をピックアップしてみました。
「頑張らせていただきます」は正しい使い方?
次の例文「頑張らせていただきます」正しい使い方でしょうか?
状況はーーー
上司から「この資料を明日までに仕上げてほしい」と言われました。
その時、あなたは上司に対して「かしこまりました。頑張らせていただきます」と言いました。は適切な使い方でしょうか?
答えはハートをクリックしてください♡♡♡
「尽力いたします」「全力を尽くします」を使いましょう。「頑張らせていただきます」は相手の許可を得て、何かを努力することを表現する言葉です。頑張ることは許可がいらないためです
使っている人は気をつけましょう♡
「頑張ります」の使い方は正しい?
次の例文「頑張ります」正しい使い方でしょうか?
状況はーーー
親しい先輩から「今回の見積書の作成ミスがあったね」と言われました。
その時、あなたは先輩に対して「はい、本当に申し訳ございません。今後はこのようなことがないよう、しっかりと対策を立てて、頑張ります」と言いました。とは適切な使い方でしょう
答えはハートをクリックしてください♡♡♡
親しい先輩に対して、丁寧すぎる言葉よりも「頑張ります」が適切です。謝罪の気持ちを素直に伝え、今後の対策を立てることを明言している点がいいですね。
「頑張ります」は、友達に言っているみたいで、失礼ではないかと言い換えに悩みます。
そうですね。「頑張ります」は丁寧語ですが親しい人に使います。上司や目上の人に対しては、より丁寧な表現を使いましょう。では、一緒にみていきましょう。
言い換えのポイントを教えてください!
「頑張ります」は丁寧語です。ビジネスシーンでは謙譲表現に言い換えて使いましょう。
「頑張ります」の謙譲表現
「する」の謙譲語は「いたす・いたします」「させていただく」です。「いたす・いたします」を使うようにしましょう。
使う時 | 例文 | |
「いたす」 「いたします」 | 自分が主体で行う時に使います。 | ・尽力いたします ・邁進(まいしん)いたします ・精進(しょうじん)いたします |
使う時 | 説明 | |
「させていただく」 | 相手からの許可や 好意により恩恵(おんけい)を受ける行為に使います。 | 「頑張らせていただきます」とは、 自分が頑張ることは相手からの許可が 必要ないため、不適切です。 丁寧に伝えるため使う方がいますが「いたします」をおすすめします。 |
よろしければ関連リンクをご参照くださいませ。
「頑張ります」の一般的な言い換え
「頑張ります」ビジネスシーンで使える言い換えと例文についてみていきましょう。
・貴社の業績に貢献できるよう尽力いたしますので、今後ともどうぞよろしくお願いたします。
・皆様のご期待に添えるよう、今後も精一杯努めてまいります
・今後も貢献できるよう、日々精進してまいります。
・私のスキルを活かし、業績に貢献できるよう今後も精進いたします。
・私のスキルを活かして、業績に貢献できるようこれからも努力してまいります。
「頑張ります」の言い換えの良い使い方です♡
・より具体的な内容を伝えたい時には「〇〇について、今後も精進してまいります」
・相手を気遣う気持ちを込めたい場合には「ご期待に添えるよう、今後も精一杯努めてまいります」
「頑張ります」の詳しい言い換え
「頑張ります」の言い換え、例文をみていきましょう。
1)「尽力(じんりょく)いたします」
2)「邁進(まいしん)いたします」
3)「精進(しょうじん)いたします」「精進してまいります」
4)「努めてまいります」
一緒にみていきましょう!
尽力(じんりょく)いたします
意味 | |
尽力 | 目的に向けて力を尽くすこと、 自分の持っている力をできる限り出すという意味で使われます。 |
・ご期待に添えるよう、尽力いたします。
・貴社の業績に貢献できるよう尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いたします。
邁進(まいしん)いたします
意味 | |
邁進 | ひるむことなく突き進むこと・目的に向かってまっすぐ突き進むことを表し、 ひたむきに頑張るという謙虚さが感じられます。 |
・皆様のご期待に添えるよう、邁進いたします。
・目標に向けて邁進いたします。
精進(しょうじん)いたします・精進してまいります
意味 | |
精進 | ひとつを集中し励み(はげみ)、 一生懸命努力することや、強く努力をする意味で使われます。 メールや文章の締めに使うことができます。 |
・本年も精進してまいりますので、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
・今後も貢献できるよう、日々精進してまいります。
・自身のスキルを活かし、御社に貢献できるよう精進いたします。
努めてまいります
意味 | |
努めて | 成し遂げるために力を尽くす・努力していきますという意味で使われます。 謝罪にも使われる言葉です。目上の人や上司へ意気込みを伝える時に最適です。 |
・ご期待に応えるよう、誠心誠意努めてまいります。
・早く御社に貢献できるよう努めてまいります。
・力の限り努めてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
動詞+「まいります」の時は「まいります」は補助動詞の役割をします。補助動詞は、ひらがな表記と決められています。「努めて+まいります」になります。
「頑張ります」をより強調する言葉遣いは?
「頑張ります」を強調するには、「より一層」「誠心誠意」「精一杯」を一緒に使いましょう。
1)より一層(いっそう)
2)誠心誠意(せいしんせんい)
3)精一杯(せいいっぱい)
より一層(いっそう)
意味 | 「もっと、さらに」を意味する強調表現です。 今より、さらに努力すること・真摯(しんし)に 取り組みたい気持ちを伝えることができます。 |
・より一層努めてまいります
・より一層精進いたします
誠心誠意(せいしんせんい)
意味 | 「うそ、いつわりなく、真心をもって取り組むこと」の意味です。 「誠実に本気で取り組みます」という決意の強い表現ができます。 |
・誠心誠意努めてまいります
精一杯
意味 | 「できる限りの力をだすこと」の意味です。 自分の力を全て出すことなので、 物事に対して自分の能力が少し足りないと感じる時に使います。 |
・ご期待に添えるよう、精一杯努めてまいります。
目上の人、上司への言い換えは?
目上の人、上司への言い換えについてみていきましょう。
・今後も精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
・今後も精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
・今後も精一杯努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
・今後も、精一杯取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
・今後もご期待に添えるよう、精進してまいります。
・より一層努力してまいります。
※以下、具体的な目標や行動を述べることで、より説得力のある表現になります。
・今後とも、営業成績の向上に努めてまいります。
・今後とも、より良い商品開発に取り組んでまいります。
・今後とも、お客様の満足度向上に努めてまいります。
取引先の人への言い換えの例文
取引先の人への言い換えについてみていきましょう。
・今後も精一杯努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
・今後もご期待に添えるよう、精進してまいります。
・今後も全力で取り組んでまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
・今後も、より良いサービスを提供できるよう、精進してまいります。
まとめ
親しい人に対しては、丁寧語の「頑張ります」を使ってもいいのですが、ビジネスシーンでは謙譲表現を使いましょう。今後も頑張ることについては、具体的な言葉を一緒に述べるといいですね。ご参照いただけましたら幸いです。