ビジネスシーンで、周囲の意見を求めることは、仕事を進める上で欠かせない行動です。しかし、「どのように感謝を伝えれば良いのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、ビジネスシーンで使える「ご意見いただきありがとうございます」の使い方や丁寧な表現を詳しく解説します。また、お礼を伝える際に押さえておきたいポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「ご意見いただきありがとうございます」の意味と敬語
「ご意見いただきありがとうございます」は、相手から意見や提案をもらった際に、そのことに対して感謝の気持ちを伝える表現です。単に「ありがとうございます」と言うよりも、相手の意見を尊重し、貴重なものであることを示す言葉です。
「ご意見」:「意見」に「ご」がつき、相手の行動のため「ご」が尊敬語になります。
「いただき」:「いただく」は「もらう」の謙譲語です。
「ありがとうございます」:「ありがとう」を丁寧にした言葉です。
「ご意見いただきありがとうございます」の使い方と例文
「ご意見いただきありがとうございます」は丁寧な敬語表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使います。
・上司から意見や提案をもらった時
・会議での意見交換の時
・クレームを受けた時
・アンケートの回答 などです。
・ご意見いただきまして、誠にありがとうございます。貴重なご意見を参考に、よりわかりやすい資料に仕上げたいと思います。
・この度は、ご不便をおかけし、申し訳ございません。貴重なご意見をいただきありがとうございます。今後の改善に努めてまいります。
・ご意見いただきまして、ありがとうございます。貴重なご意見を参考に、より良い新企画にしていきたいと考えております。
お礼の気持ちを丁寧に伝えることで、好印象になります♡
「ご意見をくださりありがとうございます」と似ていますがどっちが丁寧ですか?
似ていますよね。一緒にみていきましょう♡
「ご意見くださりありがとうございます」との違い
「ご意見くださりありがとうございます」との違い、丁寧さの違いとはなんでしょう?
結論から言いますと、丁寧さは同じくらいです。
「ご意見くださりありがとうございます」は、「ご〜くださる」尊敬語、相手の動作に使います。
「ご意見いただきありがとうございます」は、「いただく」謙譲語、自分の動作に使います。
基本的には、どちらを使っても問題はないのですが、「ご意見いただきありがとうございます」の方がへりくだった表現のため、私はこちらをよく使います。
「ご意見いただきありがとうございます」の丁寧な敬語表現
「ご意見いただきありがとうございます」の丁寧な表現をみていきましょう。下に進むほど丁寧な表現になります。
相手との関係性や状況に応じて、適切な表現を選ぶと良いですね♡
「ご意見ありがとうございます」
「ご意見ありがとうございます」は、最も簡潔な表現です。同僚や親しい人に対して使います。
「ご意見いただき、ありがとうございました」「ご意見、ありがとうございます」も同様に同僚や親しい人に対して使います。
例文:この企画について、貴重なご意見ありがとうございます。
「ご意見くださりありがとうございます」「ご意見くださいましてありがとうございます」
「ご意見くださりありがとうございます」「ご意見くださいましてありがとうございます」は、「くださり」という尊敬語を使っているため、より丁寧な表現です。上司や先輩、取引先など、目上の人から意見やアドバイスをもらった時に使います。
例文:ご多忙の中、詳細なご意見をくださいまして、ありがとうございます。
「ご意見いただきましてありがとうございます」
「ご意見いただきましてありがとうございます」は、「いただく」という謙譲語に「ます」を重ねて丁寧さを強調した表現です。上司や先輩、取引先など、目上の人から意見やアドバイスをもらった時に使います。
例文:率直なご意見いただきましてありがとうございます。
「ご意見賜り(たまわり)ありがとうございます」
「ご意見賜り(たまわり)ありがとうございます」とは、「賜る」という尊敬語を使っているため、最も丁寧な表現です。ただし、堅苦しい印象を与える可能性があるため、主にメールで使われることが多いです。
例文:○○様、貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございます。今後の検討に活かさせていただきます。
「ご意見いただきありがとうございます」の使う時のコツはなんですか?
「言葉遣い」も大切ですが、みていきましょう♡
「ご意見いただきありがとうございます」使い方のコツ
「ご意見いただきありがとうございます」使い方のコツについて3つのポイントを挙げました。
1)具体的なアドバイスや意見に対して感謝の気持ちを述べる。
2)相手の立場や関係性に合わせた言葉遣いを使う。
3)早めに伝える。
下記の例文をみましょう。
「ご意見いただきありがとうございます」というフレーズは、丁寧な言葉遣いであっても、感謝の気持ちが十分に伝わりにくい場合や、少し簡潔すぎる印象になることも。
【社内での会話】
資料作成の時にアドバイスありがとうございました。貴重なご意見を参考に、今後はわかりやすい資料作りに努めてまいります。
頑張ってください。
相手を配慮した表現で良いですね♡
【上記の良い点】
・「アドバイスありがとうございました」とだけ伝えるのではなく、具体的な内容を盛り込むことで、相手の意見を真摯に受け止めていることを伝えていること。
・相手の意見を参考にして、今後の改善に活かす意欲を伝えていること。
・「ありがとうございました」「努めてまいります」などの丁寧な言葉遣いで、相手の気持ちに応える点です。
実践しやすい内容です。ぜひ参考にしてみてください。
「ご意見いただきありがとうございます」の言い換え
「ご意見いただきありがとうございます」の言い換えとその特徴をまとめました。状況や相手に合わせた表現を選んでみてください。
「アドバイスいただきありがとうございます」
「アドバイスいただきありがとうございます」は、ご意見をより具体的に表現した言い換えです。
先日、○○についてアドバイスをいただき、ありがとうございました。とても参考になりました。
「貴重なご意見ありがとうございます」
「貴重なご意見ありがとうございます」は、相手の意見を大切に受け止めていることを示す、丁寧な表現です。
・貴重なご意見ありがとうございます。今後の改善に努めてまいります。
・ご意見を頂戴し、感謝しております。今後の改善に努めてまいります。
・ご意見を真摯に受け止め、今後に活かしてまいります。
ビジネスでのクレームやアドバイスへのお礼に用いることが多いフレーズです。
「ご指摘いただきありがとうございます」
「ご指摘いただきありがとうございます」は、ご意見の内容が具体的な指摘だった時に使います。指摘をしてくれた相手に感謝の気持ちを伝える大切なフレーズです。
・ご指摘いただきありがとうございます。今後は気をつけます。
・ご指摘いただきありがとうございます。今後はこのようなミスを起こさないよう、注意してまいります。
「ご提案いただきありがとうございます」
「ご提案いただきありがとうございます」は、ご意見の内容が提案の時に使います。日常生活やビジネスシーンで幅広く使用できるフレーズです。
・このたびは、新商品の提案をいただきありがとうございました。大変興味深く拝見いたしました。
・弊社の商品に対する改善案をいただきありがとうございました。貴重なご意見を参考にさせていただきます。
「ご意見を参考にさせていただきます」
「ご意見を参考にさせていただきます」は、相手の意見を参考にして、自分の考えや行動を改善していくことを示す表現です。
・ご意見を参考にし、今後の商品開発に活かしてまいります。
・貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。
・ご意見を参考にさせていただきます。いつも的確なアドバイスをいただき、感謝しています。
相手の意見を真摯な気持ちでうけとめた表現ですね。
「ご意見をいただき、大変勉強になりました」
「ご意見をいただき、大変勉強になりました」は、相手の意見を参考にして、自分の知識や理解が深まったことを伝える表現です。
・ご意見をいただき、大変勉強になりました。今後の参考にさせていただきます。
・ご意見をいただき、大変勉強になりました。貴重なご指摘を参考に、よりよいプレゼンテーションをできるよう努めます。
プレゼンテーションや会議で、意見をもらった際に、感謝の気持ちを伝えたい時に使うといいですね。
まとめ
「ご意見をいただきありがとうございます」は、感謝の気持ちを伝える上で大切な表現です。しかし、より効果的に感謝の気持ちを伝えるためには、状況や相手に合わせて言葉を選ぶことが重要です。この記事で紹介したポイントを参考に、相手に心から感謝の気持ちを伝えられるようになりましょう。