ビジネスシーンで「頼りにしています」という言葉をよく耳にします。しかし、目上の人に対して使うのは失礼ではないかと不安に思う方もいるのではないでしょうか。
「頼りにしています」は、信頼や感謝の気持ちを伝える言葉です。しかし、目上の人に対して使うと、上から目線で失礼に感じられてしまう場合もあります。
そこで、このブログでは、ビジネスシーンで目上の人に対しても使える「頼りにしています」の丁寧な言い換えや使い方について解説します。ぜひ参考にしてください。
「頼りにしています」意味
「頼りにしています」の意味についてみていきましょう。
相手から助けてもらう、相手にお願いする、相手に任せる、相手に期待するという意味を持ち、信頼や感謝の気持ちを伝える言葉です。
「しています」は丁寧な表現です。
目上の人、親しい人、同僚に対して使います。
※「頼りにしています」を目上の人を評価するような言い方だと、失礼に感じる人もいます。そのような場合には、「頼りにしております」ではなく、言い換えたほうがよいでしょう。
「頼りにしております」と似ていますが、どちらが丁寧ですか?
似ていますよね。一緒にみていきましょう♡
「頼りにしております」の意味
「頼りにしています」「頼りにしております」との違い、丁寧さの違いとはなんでしょう?
「頼りにしております」とは 「おります」は「いる」の謙譲語に丁寧語「ます」が付いた表現です。「頼りにしています」よりも丁寧な表現です。
目上の人やビジネスシーンなどで使いましょう。
「頼りにしております」の方が丁寧な表現です♡
「頼りにしています」を使う時
「頼りにしています」はどんな時に使うのでしょうか?例えば、以下の例です。
A)相手から助けてもらう時
ーー難しい仕事を任された時、上司に「頼りにしています」と伝える
B)相手にお願いする時・任せる時
ーー部下や後輩に仕事を任せる場合、「頼りにしています」と伝える
C) 相手に期待する時
ーー新しい部署に異動になり、上司の厚いサポートを期待していることを伝えたい時
目上の人に「頼りにしています」とは丁寧語だし、失礼にならないかなと?悩みます。
そうですね。言い換えや使い方を一緒にみていきましょう♡
目上の人、社外の人に対して「頼りにしています」を使うと、上から目線で失礼に感じる場合もあります。そのような時は、より丁寧な表現を使いましょう。
「頼りにしています」の例文
A)相手から助けてもらう時
ーー難しい仕事を任された時、上司に「頼りにしています」と伝える時
・〇〇の企画を担当することになりました。ご指導を頼りに、必ず成功させます。
・〇〇さんのご指導、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
・○○の件ですが、自分の知識では不安なところもあります。もしよろしければ、アドバイスをいただけないでしょうか。先輩のアドバイスをいただき、成功させたいです。
【ここでのポイント】
・上司や先輩への敬意を払っている言葉遣い
・自分の意欲や決意を伝えていること
・自分の不安な点を具体的に伝えていること
・アドバイスをお願いする姿勢が明確なこと
※上司や先輩は、あなたの仕事や成長をサポートしてくれる存在です。そのため、上司や先輩への敬意を払い、自分の意欲や決意を伝えることで、上司や先輩との信頼関係を築くことができます。
【社内での会話・上司に「頼りにしています」と伝える時】
次の企画のリーダーを任せたい。
かしこまりました。精一杯頑張ります。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
もちろんです。何か困ったことがあれば、いつでも相談に乗ります。
どうもありがとうございます。頼りにしております。
B)相手にお願いする時・任せる時
ーー部下や後輩に仕事を任せる場合、「頼りにしています」と伝える
・○○さんの経験を活かし、この仕事を任せたいと思っています。
・○○さんの力をぜひ借りたいと思っています。
【ここでのポイント】
部下や後輩に仕事を任せる場合、「頼りにしています」と伝えることは、部下や後輩のモチベーションアップになります。
C) 相手に期待する時
ーー新しい部署に異動になり、上司の厚いサポートを期待していることを伝えたい時
・これまで以上に成長できるように、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
・〇〇さんのご指導の下、新しい部署でも成長していきたいと思っています。
【ここでのポイント】
・「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」や
・「〇〇さんのご指導の下、成長していきたいと思っています」のように、
上司の能力やスキルを評価する言葉や、上司の指導や助言を必要としている言葉を添えた方が、相手も何を必要としているか分かりやすいです。
「頼りにしています」言い換え
「頼りにしています」をより丁寧にした言い換えについてです。
言い換え表現は、目上の人の能力や人柄を評価するのではなく、相手の言動や行動に対して感謝や尊敬の気持ちを伝えることを目的としています。そのため、失礼に感じられるリスクを減らすことができるかと思います。ぜひ使ってみてください。
まずは「頼りにしております」から始めまして事例と例文、言い換えを挙げますね。文脈に合わせて適切にご利用ください。
使う時のパターンを理解すればいいのか!
カスタマイズして使ってみてくださいね♡
頼りにしております
「頼りにしております」
「頼りにしております」は、相手に信頼や期待を持つ言葉です。「頼りにしております」と言うだけでなく、相手への感謝や尊敬の表現を添えて使うようにしましょう。
「頼りにしています」を使う時も同じく、そうしてみましょう♡
・いつも助けていただいて、ありがとうございます。これからも頼りにしております。
・いつも私のサポートをしてくださりありがとうございます。本当に頼りにしております。
ご指導を、いつも心強く思っております。
「ご指導を、いつも心強く思っております」
相手から受けた指導や助言を、心から頼もしく感じていることを伝える言葉です。
・いつもご指導をいただき、ありがとうございます。心強く思っております。
・いつも私の仕事にアドバイスをくださりありがとうございます。心強く思っております。
ご助力に、いつも感謝しております
「ご助力に、いつも感謝しております」
相手から受けた助けや協力に、感謝の気持ちを伝える言葉です。「ご助力」は相手の力のことです。
・商品開発の進行にあたり、ご助力いただき、誠にありがとうございました。
・いつも会議の進行にあたり、ご助力いただき感謝しております。
お力添えを、心よりお願い申し上げます
「お力添えを、心よりお願い申し上げます」
・相手に依頼する時に使う丁寧な表現です。「お力添え」は、何かをしてもらうことに対する感謝の気持ちを示す言葉。「心より」を使うことで強調されます。
・商品開発のあたり、皆さまのお力添えを、心よりお願い申し上げます。
・プロジェクトを完了することができました。お力添えをいただき、心より感謝申し上げます。
いつも助けていただいております
「いつも助けていただいております」
・相手に日頃から助けてもらっていることに対して、感謝の気持ちを表す言葉です。ビジネスシーンでは、上司、目上の人、同僚、取引先に対して使います。
・困った時に、いつも助けていただいております。本当にありがとうございます。
・いつも助けていただき、心から感謝しております。
相手への感謝の気持ちを端的に伝えることができる言葉です。
ご意見は、いつも貴重なものと受け止めております
「ご意見は、いつも貴重なものと受け止めております」
相手からいただいた意見を、大切に受け止めていることを伝える言葉です。
ビジネスシーンでよく使う言葉です。顧客からの意見や、社員からの提案に対して使います。感謝の言葉と共に使いましょう。
・貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。ご意見は貴重なものと受け止め、今後のサービス改善に努めてまいります。
・ご意見をいただきましてありがとうございます。ご意見を真摯に受け止め、今後もより良い関係を築けるよう努めてまいります。
助かります
「助かります」
上司に向けて「助かります」は適切ではありません。
理由としては「助かります」がねぎらいの言葉であるためです。ねぎらいの言葉とは、立場が下である人が上の人に向けるのは適切ではないためです。親しい人に使いましょう。
・明日の会議の進行ですが、同僚の〇〇さんにご協力いただけると助かります。
・荷物が重いので、後輩の〇〇さんにご協力いただけると助かります。
まとめ
「頼りにしています」は丁寧な表現ですが、相手に合わせて、ほかの言い換えを使ってみましょう。
言い換えは、感謝や尊敬の気持ちを伝えることを目的として使います。言い方や相手との関係性に合わせて、適切な表現を使うことで、よりよい関係が築けるといいですね。