「共有させていただきます」は、情報を丁寧に提供する際によく使われる表現です。ビジネスシーンでは、相手に丁寧な印象を伝えるために、適切な言葉遣いが重要です。
この記事では、ビジネスシーンでの「共有させていただきます」の正しい使い方、言い換え、注意点について解説します。ぜひ参考にしてください。
「共有させていただきます」丁寧な言葉だと思うので、仕事中よく使っています。
丁寧な表現ですが、丁寧にしようとして「させていただく」は連続で使わないようにしましょう♡
「共有させていただきます」は、ビジネスシーンで、情報を提供する意思を丁寧に伝える表現としてよく用いられます。使う時の注意点、言い換えなどみていきましょう。
「共有させていただきます」の意味
「共有させていただきます」の意味は、相手に情報を提供することを丁寧にした表現です。
共有する:「共有する」は、情報を複数人で共有することを意味します。
させていただきます:情報を提供する行為を謙遜することで、相手への敬意を表しています。「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。
「共有させていただきます」を使う時は、
・資料やデーターを配布する際
・メールや文書で情報提供する際 などに使います。
ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。
【例文・社内での会話】
明日の会議で使う資料をメールにて共有させていただきます。
了解しました。ありがとうございます。
「共有させていただきます」を正しく使うために、使い方の注意点をみていきましょう♡
「共有させていただきます」使い方の注意点
「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。謙譲語とは、自分や自分の行為を低くして、相手への敬意を表す言葉遣いです。
「共有させていただきます」の「させていただく」を使うためには、2つの条件を満たす必要があります。
2つの条件とは?「させていただきます」を使う時の注意点。わかりやすく解説しています。
1)相手の許可を求める
ここでの意味は、相手に情報を共有しても良いか確認する意図を表します。
例)
・相手が情報を必要としているか分からない時
・相手にとって情報を共有するタイミングか適切かどうか、などです。
2)自分への恩恵
ここでの意味は、情報を共有することによって、自分自身にもメリットがあることを意味します。
例)
・情報を共有することによって相手との信頼関係を築けること
・情報を共有することによって相手から感謝されること、などです。
具体的には、以下のメリットになります。
・会議で資料を共有することで、参加者全員が同じ情報に基づいて議論を進められる
・上司に仕事の進捗状況を共有することで、適切な指示やアドバイスを得られる
・顧客に製品情報を共有することで、顧客のニーズに合った提案ができる
「共有させていただきます」使い方の注意点としては、
・丁寧な表現のため、相手との関係性や状況によって使い分けること。
・人によっては「させていただく」の使い方が誤用と見受けられることがあること。
使い方が難しいですね。
言い換えも使えるようになるといいですよ♡
「共有させていただきます」の言い換え
「共有させていただきます」の言い換えで、ビジネスシーンでよく使う表現を挙げました。参考にしてみてください。
・お知らせいたします
意味合い)フォーマルな場面で情報を伝える場合に適しています。
例文)会社の移転に伴い、住所変更をお知らせいたします。
・ご案内いたします
意味合い)商品やサービスの内容、使い方などを説明する場合に適しています。
例文)当社のサービス内容をご案内いたします。
・ご報告いたします
意味合い)ビジネスシーンで、結果や進行状況を伝える場合に適しています。
例文)昨日の営業成績をご報告いたします。
・お伝えいたします
意味合い)相手に情報を伝える、汎用性が高い表現です。
例文)最新情報をお伝えいたします。
・ご提示いたします
意味合い)資料や提案などを提示する場合に適しています。
例文)明日のミーティングの資料をご提示いたします。
・共有いたします
意味合い)「いたします」は自分の意志で行動するという意味で、謙譲表現になります。
例文)皆様と本日の会議の資料を共有いたします。ご査収くださいませ。
・「いたします」「させていただきます」は、どちらも謙譲表現ですが、「させていただきます」には、2つの条件があります。状況に応じて使い分けましょう。
・親しい人やカジュアルな場面では「共有します」や「お伝えします」などの表現でも問題ありません。
「共有させていただきます」の例文
ビジネスシーンでよく使う「共有させていただきます」の例文を挙げてみました。参考にしてみてください。
・皆様、本日の会議の議事録を共有させていただきます。ご確認の上、ご不明な点があればご連絡くださいませ。
・本日の会議資料を共有させていただきます。ご査収くださいませ。
・今後のスケジュールを共有させていただきます。ご確認の上、ご自身のスケジュール調整をお願いします。
・〇〇に関する情報を、下記の通り共有させていただきます。ご参考いただけますと幸いです。
・こちらの資料を共有させていただきます。ご意見ご感想がありましたら、お聞かせいただければ幸いです。
実際に共有する時は、丁寧な言葉遣いだけでなく、共有する内容を明確にする、共有方法を適切に選ぶなど、受け手のことを考えた共有を心がけましょう。
まとめ
「共有させていただきます」は、便利な表現ですが、状況や相手に合わせて適切な表現を選ぶことが大切です。「共有させていただきます」の正しい使い方や使う時の条件があります。
「共有いたします」や言い換え表現も、場面によって使い分けると良いですね。