「気兼ねなく」の意味と使い方を解説！【役立つ例文付き】

ビジネスシーンでよく使われる「気兼ねなく」という言葉。正しい使い方や言い換えを知っていますか？「気兼ねなく」は「遠慮することなく、気軽に」という意味の言葉で、相手に遠慮しないでほしい、もっと気軽に振る舞ってほしいという気持ちを表す丁寧な表現です。この記事では、「気兼ねなく」の意味と正しい使い方、言い換えを例文と共に解説します。

「気兼ねなく」は、丁寧な表現なので、目上の人や、かしこまった場でも使うことができます。より丁寧な表現もあるので一緒にみていきましょう。

「気兼ねなく」の意味

「気兼ね」は、他人を気遣い、遠慮するという意味です。

「なく」は、打ち消しの表現。

「気兼ねなく」は、遠慮せずに、気にせずに、気軽にしてほしいという気持ちを伝える時に使います。

「気兼ねなく」の使い方と例文

「気兼ねなく」は、ビジネスシーンや目上の人に対して使います。以下のような場合に使われます。

・相手に遠慮せずにしてほしいことを伝える時
・遠慮せずに言いたいこと、したいことをする時　などです。

1）相手に遠慮せずに何かをしてもらうよう促す時

「気兼ねなく」は、相手に対して遠慮せずに話しかけてほしい、何かを頼んでほしいという気持ちを伝えるのにとても効果的な言葉です。

・もっと気兼ねなく話しかけてください。

・ご提案があれば、気兼ねなくお聞かせください。

・ご不明な点があれば、気兼ねなくお尋ねください。

・困ったことがあれば、気兼ねなく相談してください。

2）遠慮せずに言いたいこと、したいことをする時

周りに遠慮せず、自分が本当にしたいことをする時にも使います。

・もっと気兼ねなく話しかけてください。

・一人の方が気兼ねなく、仕事ができます。

・風通しがよく気兼ねなく発言できる社内になりますように。

ほかには、「気兼ねない」＋名詞　で、相手との親しい関係性を表現する時に、「気兼ねない間柄」などの言い回しで使われます。

・私たちの間柄なら、気兼ねなく何でも言ってくださいね。

・気兼ねない関係なので、いつでも先輩に相談しています。

【社内での会話】

上の会話をみてみましょう。

風通しが良く、気兼ねなく発言できる社内環境への希望を述べています。先輩は、その重要性を理解し、賛同しています。

気兼ねなく発言できる：周囲の目を気にせず、自由に発言できる環境への強い希望を表しています。

「気兼ねなく」の敬語表現でより丁寧にする

「気兼ねなく」をより丁寧にすると「お気兼ねなく」になります。「お気兼ねなく〜ください」の懇願の意味を持つ丁寧な表現です。目上の人に対しては、「お気兼ねなく」を使うと良いでしょう。

・お気兼ねくお尋ねください。

・お気兼ねなくご相談ください

・お気兼ねなくお申し付けください。

・お気兼ねなくおっしゃってください。

・お気兼ねく意見をお聞かせください。

・何か意見やアイデアがあれば、お気兼ねなくおっしゃってください。

・何かお手伝いできることがあればお気兼ねなくお申し付けください。

・ご質問、ご意見などございましたら、お気兼ねなくお申し付けください。

・皆様のご意見をいただけますと幸いです。お気兼ねなく意見をお聞かせください。

【取引先との会話】

「気兼ねなく」の言い換え・類語

状況に合わせて、「気兼ねなく」を言い換えることで、適切に気持ちを伝えることができます。言い換えも使えたら良いですね。

遠慮なく

意味：「遠慮なく」は、相手に自由にしてくれて構わないという表現で、相手だけでなく、自分が自由にさせてもらうという状況でも使われる言葉です。

例文：遠慮なく、自分の考えを述べてください。

お気になさらず

意味：「気にしないでください」「問題ありません」という意味の丁寧な表現です。

例文：「お時間を頂戴してしまい申し訳ございませんでした」と言われて、「どうぞお気になさらないでください。こちらこそ、貴重なお時間をいただきありがとうございました」と答える。

心置きなく

意味：遠慮や心配をすることなく行動する。安心できる様子のこと。

例文：好きなだけ休んでください。心置きなく。

お気軽に

意味：相手に対して遠慮なく、気構えずに行動してほしいという丁寧な表現です。

例文：ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

「気兼ねなく」は、相手との距離感を縮め、良好な関係を築くのに役立つ言葉です。丁寧な表現なので、目上の人や、かしこまった場でも使うことができます。ただし、あまり使うと失礼になってしまうこともあるため必要です。相手に配慮して使いましょう。