「良いお年を」は、年末の挨拶としておなじみの言葉ですが、「目上の人には失礼かな?」「いつまで使えるの?」と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、「良いお年を」の意味や使い方を解説し、誰にどんな風に使えば失礼なく相手に伝わるのか、例文とあわせて紹介します。今年の年末挨拶は、この記事を参考に、気持ちよく締めくくりましょう。
「良いお年を」の意味
「良いお年を」は、「良いお年をお迎えください」という言葉を省略した表現です。「お迎えください」には、新年を迎える準備を整え、心穏やかに新年を迎えてほしいという願いが込められています。
「良いお年をお迎えください」は、相手の幸福を願う言葉なのです♡
「良いお年を」は丁寧語の「お」が含まれているため、一見敬語のように見えますが、省略された表現のため、目上の人には使うと失礼になります。
「良いお年を」はいつまで使える?
一般的に、「良いお年を」は12月30日までが適切とされています。大晦日(おおみそか)は、新年を迎える準備が整った日とされ、「良いお年を」と言うよりも、「来年もよろしくお願いします」など、新年の挨拶に切り替えましょう。
「良いお年を」の使い方
ビジネスシーンでは、「良いお年を」とそのまま使うよりも、特に目上の人には「本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。どうぞ、良いお年をお迎えください」など、感謝の言葉とともに伝える方が丁寧です。
喪中の場合は、他の挨拶に替えるのが一般的です。
例えばですが、
・「寒くなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。」
・「来年もどうぞよろしくお願いいたします。」
・「本年は大変お世話になりました。」
「良いお年を」目上の人への言い換え
「良いお年を」は省略された表現なので、目上の人に対してはより丁寧な言い方を使うのが適切です。
「良いお年」の丁寧な言い換え♡
・良いお年をお迎えください。
・良い年の瀬をお過ごしください。
・どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
・年末年始を健やかにお過ごしください。
・良いお年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。
・末筆ながら、良いお年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。(メールに使う時)
「良いお年を」の言い換え(大晦日に使う)
「良いお年を」は新年を迎える前の挨拶のため、大晦日には使いません。大晦日は一年を締めくくり、新しい年を迎える特別な日です。相手への感謝の気持ちや、新年の願いを込めて、様々な表現で挨拶することができます。
・良い新年をお迎えください。
・来年も良い年になりますように。心よりお祈り申し上げます。
・今年は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
「良いお年を」の返事
「良いお年を」と言ってくれた相手に感謝の気持ちと、相手にも良い年を迎えてほしいという気持ちを丁寧に伝えたいですね。
・この一年お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
・ありがとうございます。〇〇さんも良いお年を(良いお年をお迎えください)。
・お気遣いありがとうございます。こちらこそ、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。〇〇様もどうぞ良いお年をお迎えください。
・ご挨拶ありがとうございます。今年もお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
「良いお年をお過ごしください」は正しい使い方?
「良いお年をお過ごしください」という表現は、一般的には正しくない表現とされています。
正しい表現は「良いお年をお迎えください」であり、これを略して「良いお年を」と挨拶するのが一般的です。
【補足です】
「年」とは、歳や年齢を指すこともあれば、1年の期間を指すこともあります。そのため、「良いお年を」という挨拶は、新しい年を迎えるという意味で用いられます。
「年」を「誕生日」の意味で使う人も見かけることがありますが、一般的には「誕生日」を祝う際には、「お誕生日おめでとうございます」と述べる方が適切です。
まとめ
「良いお年を」は、年末の挨拶として多く使われる言葉ですが、誰にどう使うかによって、適切な表現は異なってきます。「良いお年を」は、単なる挨拶だけでなく、相手への温かい気持ちや願いが込められた言葉です。年末のご挨拶として、ぜひ使ってみてください。