新年を迎え、年賀状やメールでご挨拶を送る際、「謹賀新年」のあとに、どんな一言を添えればよいのか迷うことはありませんか。「今年もよろしくお願いします」だけでは少し物足りない気がしたり、かといって、堅すぎる表現にならないか不安になったりする方も多いかと思います。この記事では、新年の挨拶に添える“一言選び”に迷ったときのヒントと、相手別に使いやすい短い例文を中心にご紹介します。
詳しいマナーや正式な書き方については、目的別にまとめた関連記事もご案内していますので、
「まずは全体の方向性を知りたい」という方は、ぜひ気軽に読み進めてみてください。

新年の挨拶で「一言添える」と印象が良くなる理由
新年の挨拶は、定型的な「賀詞(がし)」である「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」だけでも形にはなります。ただ、それだけでは少し事務的な印象を与えてしまうことも。 そんな時に「昨年はありがとうございました」「本年もよろしくお願いします」といった一言を添えるだけで、お相手への思いやりがぐっと伝わりやすくなります。
具体的な書き方や相手別の例文は、この後の章で詳しくご紹介します。まずは「一言添えるだけで魅力が増す」という点だけ、心に留めておいてくださいね。
▶︎新年の挨拶全体の流れやマナーについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
新年の挨拶に添える一言|相手別例文
ここでは、相手別に「そのまま使える短い一言」をご紹介します。迷ったときは、無理に気の利いた表現を選ばず、シンプルで真心が伝わる言葉を選ぶのが安心です。

取引先・ビジネス相手へ
取引先への新年の挨拶では、昨年のお礼と、今年もよろしくお願いしますという気持ちが伝われば十分です。丁寧さを意識しつつ、簡潔にまとめると好印象です。

- 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 皆様のご健勝と貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 本年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
- 貴社のご発展を心よりお祈り申し上げますとともに、本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
- 貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。本年もより一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
▶︎より丁寧な全文例やメール構成は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
上司・目上の人へ
上司や目上の人には、感謝の気持ち+控えめな抱負を添えると、自然で丁寧な印象になります。かしこまりすぎず、素直な言葉を意識すると伝わりやすくなります。

- 本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 昨年は温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。
- 今年も一層精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
- 昨年は、何かとご多忙の中、私のことを気にかけていただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
- 昨年は、大変お世話になりました。温かいご指導と、いつも明るく励まされるお言葉のおかげで、仕事に対する意欲を高く保つことができました。
- ご指導のおかげで、多くのことを学ぶことができました。温かいご指導と、いつも見守ってくださるお陰で、私も成長できたと実感しております。本年も、ご期待に応えられるよう、精進してまいります。
※表現に迷う場合は、無理に抱負を入れず「感謝+お願い」だけでも大丈夫です。

状況にもよりますが…下記のような一言はおすすめです。
「本年も、昨年以上に皆様のお役に立てるよう、精一杯努めてまいります。」
友人・知人・親しい人へ
友人や知人への新年の挨拶では、形式よりも気持ちを大切にしましょう。短くても、相手を気遣う言葉があるだけで、あたたかい印象になります。

- 今年もよろしくね。
- 良い一年になりますように。
- また会えるのを楽しみにしています。
- 体に気をつけて、素敵な一年を過ごしてね。
- 風邪などひかないように、暖かくして過ごしてくださいね。

親しい間柄では、かしこまった表現にしなくても大丈夫です。
基本の構成|新年の挨拶文はこの流れで考えると安心
新年の挨拶文は、構成のヒントをガイドにすれば、一から悩まなくても、想いの伝わる整った挨拶文がスムーズに書けます。
すべてを必ず入れる必要はありませんが、「どこを省いても失礼にならないか」を判断するためにも、まずは全体像を知っておくと安心です。
新年の挨拶文は、主に次のような構成で成り立っています。

新年の挨拶文・基本の構成
- 頭語
- 賀詞(新年を祝う言葉)
- 旧年のお礼
- 新年の挨拶
- 結びの言葉
相手との関係性や、年賀状・メールといった媒体によって、一部を省略したり、簡潔にしても問題ありません。
頭語(とうご)
頭語とは、文章の冒頭に置く挨拶の言葉です。新年の挨拶では、以下のような表現がよく使われます。
- 謹賀新年
- あけましておめでとうございます
年賀状では「謹賀新年」などの賀詞を大きく配置し、メールでは「明けましておめでとうございます」と文章として書くなど、形式に合わせて使い分けるのが一般的です。
賀詞(がし)
賀詞とは、新年を祝うための言葉のことです。「謹賀新年」「迎春」「賀正」などが代表的で、
文字数や丁寧さによって、使う相手が変わります。
旧年のお礼
新年の挨拶では、昨年お世話になったことへの感謝を一言添えると、より丁寧で心のこもった印象になります。

- 昨年は多大なるご尽力を賜り、心より感謝申し上げます。
- 昨年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。

長く書く必要はなく、「感謝が伝わる一文」があれば十分です。
結びの言葉
文章の最後には、今年一年への思いや、相手の健康・発展を願う言葉で締めくくります。

- 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
- 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
- 本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
相手との距離感に合わせて、堅すぎない・くだけすぎない表現を選ぶのがポイントです。
新年の挨拶で賀詞を使う時に気をつけたい3つのポイント
新年の挨拶では、賀詞の選び方だけでなく、そのあとに続く文章とのバランスも大切です。 とはいえ、難しいマナーをすべて完璧にするのは大変なもの。 ここでは、相手に喜ばれる挨拶にするための「3つのポイント」をわかりやすくご紹介します。

賀詞と本文の「二重表現」に気をつける
賀詞には、それ自体に「新年を祝う意味」が込められています。そのため、同じ意味の言葉を重ねてしまうと、冗長な印象になります。
たとえば、
- 「謹賀新年」
- 「あけましておめでとうございます」
を続けて書くと、どちらも「新年を祝う言葉」のため、意味が重なってしまいます。どちらか一方を使い、そのあとは旧年のお礼や今年のご挨拶に進むと、すっきりした印象になります。
目上の人には、四文字の賀詞で敬意を表しましょう
「賀正」「迎春」などの二文字の賀詞は、簡潔で親しみやすい表現です。ただし、目上の方や取引先に使う場合は、やや略式に受け取られることもあります。
迷った時は、
- 「謹賀新年」
- 「恭賀新年」
- 「新春のお慶びを申し上げます」
など、丁寧さが伝わる表現を選ぶと安心です。
年賀状では句読点を使わないのが一般的
年賀状では、「、」「。」といった句読点を使わないのが、昔からの慣習とされています。これは「区切り」や「終わり」を連想させるためといわれています。
とはいえ、無理に詰め込む必要はありません。読みづらくなる場合は、改行を使って整えると、やさしく読みやすい印象になります。
※なお、ビジネスメールの場合は句読点を使って問題ありません。
▶︎賀詞の種類や、相手別の使い分けについては「賀詞の使い分け解説記事」で詳しくご紹介しています。

「どれを選べばいいか迷う…」という方は、あわせて参考にしてみてくださいね♡
まとめ
新年のご挨拶は、相手への感謝の気持ちを伝え、これからの関係をより良いものにしていくための大切な機会です。形式にとらわれすぎず、失礼のない言葉遣いを意識しながら、相手を思う一言を添えることが何より大切です。
今回ご紹介した例文をベースに、ぜひご自身の言葉を添えてみてください。 お相手の心にふわりと届く、素敵な新年のご挨拶になることを願っています。





