ビジネスシーンでよく使われる「時下」という言葉。「時下」って、どんな時に使えばいいんだろう?
「時下」を使った挨拶文の書き方がわからない…。何気なく使っている人も多いかもしれませんが、実は奥が深く、正しい意味や使い方を知らないと相手に失礼な印象になることもあります。そこで、この記事では「時下」の意味や使い方、例文、さらには「拝啓」との違いや結びの言葉まで、ビジネスシーンで役立つ情報をわかりやすく解説します。
「時下」とは?意味と使い方
「時下」の読み方は「じか」と読みます。
「時下」とは、手紙やビジネス文書などで使われる言葉で、「現在」「今」といった意味を持ちます。
特定の季節に関係なく、一年を通して使用できる便利な言葉です。

そのため、「時下」と時候の挨拶は一緒に使ってはいけません♡
挨拶文に「時下」を使う理由
・一年を通して使える:「時下」は特定の季節に限定されず、一年を通して使用できる便利な言葉です。
・季節の挨拶語に迷わない「時下」を使えば季節の表現に迷う必要がありません。
・丁寧でビジネスライクな印象になります。
ただし、時効の挨拶「〇〇の候」を使う方が正式で丁寧なため、相手との関係性を考えて使い分けましょう。
「時下」と「拝啓」との違いは?
「時下」と「拝啓」は、どちらも手紙やメール、ビジネス文書の冒頭で使われる言葉ですが、意味や役割が異なります。
【役割の違い】
時下:時候の挨拶として使われます。手紙や文書の書き出しで、季節や状況に応じた言葉(例:暑中お見舞い申し上げます、晩秋の候)の代わりに使われることがあります。
拝啓:頭語として使われます。手紙や文書の冒頭で、相手に敬意を示すために使われます。

具体的な使い方を見ると理解しやすいです♡
・時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
「時下」は、時候の挨拶を省略する場合に使われるため、頭語である「拝啓」と併用するのが一般的ですが、メールで使う際、「拝啓」は必ずしも必要ではありません。
手紙の場合「拝啓」は頭語のため、セットで結語の「敬具」を使います。
「拝啓」は、手紙の冒頭で相手への敬意を表す言葉であり、「敬具」は手紙の末尾で再び相手への敬意を表すと共に、手紙を締めくくる言葉です。
「時下」メール文例
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」といった形で、ビジネスシーン、メール、手紙でもよく用いられます。

件名:〇〇様との打ち合わせについて
〇〇株式会社 〇〇様
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
さて、先日お打ち合わせさせていただきました件ですが、
〇〇様のご要望を踏まえ、改めて企画書を作成いたしました。
つきましては、下記日程にて再度お打ち合わせさせていただければと存じます。
・日時:〇月〇日(〇)〇時~
・場所:弊社の会議室
ご多忙のところ恐縮ですが、
ご都合のよろしい日時をご連絡いただけますと幸いです。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△ □□

「ご清栄のこととお慶び申し上げます」「ご清祥のこととお慶び申し上げます」は、相手や相手の会社の繁栄を祝う挨拶♡
まとめ
「時下」は、手紙やメールの冒頭で使われる言葉です。時候の挨拶の代わりに使ったり、意味や使い方を理解し、挨拶文やメールに使いましょう。