いよいよ今年も残りわずか。仕事納めに向けて慌ただしい毎日ですが、お世話になった方々へ感謝を伝える「年末の挨拶」は欠かせません。しかし、「忙しくて文面を考える時間がない」「急ぎの用件があるけれど失礼にならないか不安」と悩む方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、12月24日から大晦日まで、送信日に合わせた一言を添えた例文をシーン別にまとめました。取引先へのフォーマルな文面から、チャットで使える短文、さらには年末の急ぎ連絡まで、今すぐ使えるテンプレートが満載です。
【送信日別】冒頭に添える「季節の一言」ガイド
送る日にちに合わせて、冒頭の挨拶を少し変えるだけで「コピペ感」が消えます。ぜひやってみてください。
- 12月24日〜25日(一足早く送る場合) 「少し早いですが、年末のご挨拶を申し上げます」「年内最後の商談が叶いませんでしたので、メールにて失礼いたします」
- 12月26日〜27日(仕事納めの前日など) 「今年も残すところあと僅かとなりました」「慌ただしい年末となりましたが、いかがお過ごしでしょうか」
- 12月28日(一般的な仕事納め当日) 「本日、無事に仕事納めを迎えました」「本年一年の感謝を込めて、ご挨拶申し上げます」
- 12月29日〜31日(休業期間中に送る場合) 「休業期間中のご連絡となり、大変失礼いたします」「本年も大変お世話になりました」
年末(12/24〜31)のビジネスメール押さえる3つのポイント
年内最終営業日に送るビジネスメールは、内容を詰め込みすぎず、伝えるべき要点を簡潔にまとめることが大切です。まずは、どのシーンにも応用できる「基本の型」を押さえておきましょう。

感謝の言葉:今年のご愛顧への御礼
一年間お世話になったことへの感謝を伝えます。定型句に一言、その企業ならではの具体的なエピソード(成功事例や定期的なお取引など)を添えると、より誠実さが伝わります。

「おかげさまで」という言葉を使い、相手の貢献を称える表現を意識しましょう♡

「本年も多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 〇〇の際には、多大なるお力添えをいただき、おかげさまで無事に年を越すことができましたこと、心より感謝しております。」
休業期間は、ひと目で分かるように伝える
年末のメールの最も重要な実務連絡です。箇条書きを使い、一目で「いつからいつまで休みか」がわかるように記載します。

年明けの営業開始時間も添えると親切です♡

誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
【休業期間】 202X年12月29日(〇曜)~ 202X年1月3日(〇曜) ※ 新年は1月4日(〇曜)午前9時より通常営業を開始いたします。
休業中の対応を添える
年末年始休業に入る前後のメールでは、休業中の対応について軽く触れておくと、相手にとって親切です。

「休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、1月4日(〇曜)より順次回答させていただきます。 なお、緊急のご用件がございましたら、下記担当携帯までご連絡いただけますと幸いです。
といった一文を添えることで、安心感のあるメールになります。

【しっかり】取引先・上司へのフォーマル文例(長文・丁寧版)
ここからは、年末にそのまま使えるビジネスメール例文をご紹介します。時期による注意点は補足として添えていますので、送信日を意識しながら調整してください。
【取引先】フォーマルな感謝メール

件名: 年末のご挨拶(株式会社〇〇 氏名)
いつも大変お世話になっております。 株式会社〇〇の[自分の氏名]でございます。
本年も大変お世話になりました。一足早く、年末のご挨拶を申し上げます。〇〇の件では多大なるお力添えをいただき、心より感謝しております。来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
誠に勝手ながら、弊社の年末年始の営業は下記のとおりとさせていただきます。
【年末年始休業期間】 202X年12月29日(〇曜)~ 202X年1月3日(〇曜)
※新年は1月4日(〇曜)より通常営業いたします。
休業期間中のお問い合わせにつきましては、1月4日以降に順次対応させていただきます。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
※24日〜25日頃に送る場合は、「一足早く、年末のご挨拶を申し上げます」と冒頭に添えると自然な印象になります。

「来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」と言ったポジティブなフレーズを使いましょう♡
【社内】上司・チームへ送るメール

【上司向け】
件名: 年末のご挨拶([自分の氏名])
本年も温かいご指導を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで無事に仕事納めを迎えることができました。来年もチームに貢献できるよう精進いたします。休暇中、ご家族と健やかにお過ごしください。
【同僚・チーム向け】
件名: 年末のご挨拶([自分の氏名])
今年も一年、本当にお疲れ様でした。〇〇さんのサポートがあったからこそ、この一年を乗り切ることができました。心から感謝しています。年末年始はゆっくり休んで、また新年元気に会いましょう。良いお年をお過ごしください。

【急ぎ】仕事納め直前の「確認・依頼」文例(実務的な気遣い)
年末の忙しい時期に、急ぎの確認や返信依頼をする際に使えるビジネスメール例文をご紹介します。クッション言葉や結びの一言を添え、相手への配慮が自然に伝わる文面をまとめました。
年内の確認をお願いしたい場合

急ぎでお願いしたい時に使えます♡

お忙しいところ恐縮ですが、[件名]につき年内のご確認をお願いしたくご連絡しました。 年末の多忙な折にお手数をおかけし心苦しいのですが、何卒ご協力いただけますと幸いです。 難しい場合はその旨お知らせください。よろしくお願いいたします。
本日中の返信が欲しい場合

急ぎの件で失礼いたします。恐れ入りますが、[件名]について本日中にご返信をいただけますでしょうか。 押し迫った時期のお願いとなり大変申し訳ございません。 ご多忙中とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
急ぎの打ち合わせ・電話依頼

突然のご連絡失礼します。[案件名]の件で至急お伝えしたいことがあり、本日5分ほどお電話可能でしょうか。 年末のお忙しいタイミングに申し訳ありません。 難しい場合はメールにて詳細をお送りします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
【仕事納め・最終営業日に送る】短文の挨拶メール文例
ここまでは丁寧なメールを紹介しましたが、もっと短く、チャットやSNSで送りたい時は、以下の短いフレーズがおすすめです。
取引先への挨拶

本年も大変お世話になりました。貴社のお力添えにより無事に仕事納めを迎えられました。 誠に勝手ながら、弊社は[12/29〜1/4]まで休業いたします。 来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。良いお年をお迎えください。
特にお世話になった担当者への挨拶

本年も多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。 〇〇様とご一緒できたこと、心より感謝しております。 本日をもちまして年内の営業を終了いたします。 寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。来年もよろしくお願い申し上げます。
返信不要を添えた気遣いのメール

本年も大変お世話になりました。 本日無事に仕事納めを迎えましたので、感謝の気持ちを込めてご挨拶申し上げます。 年末のご多忙の折、ご返信のお気遣いはなさいませんようお願い申し上げます。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。
まとめ
いよいよ今年もあと少しです。12月24日から大晦日にかけては、誰もが慌ただしく過ごす時期ですが、そんな時こそ丁寧な年末の挨拶が大切です。今回ご紹介したポイントを大切にしてみてください。
- 送信タイミングを意識する: 25日頃なら「一足早く」、最終日なら「今年一年の感謝」と、時期に合わせた言葉を選ぶのがコツです。
- 「休み」の情報は分かりやすく: 休業期間を箇条書きにするだけで、相手の読みやすさはグッと上がります。
- 一言の気遣いを添える: 「返信不要」や「急ぎのお願い」など、相手の状況に寄り添ったフレーズを添えてみましょう。
定型文になりがちな年末のビジネスメールも、少しの工夫で温かさが伝わります。ご紹介した例文を参考に、ぜひアレンジして活用してください。しっかり準備を整えて、心穏やかに仕事納めを迎えましょう。 本年も本当にお疲れ様でした。どうぞ良いお年をお迎えください。

