ビジネスメールでよく使う「お問い合わせいたします」。自分自身の行動に「お」をつけているため、正しい使い方なのか疑問に感じたことはありませんか?この記事では、「お問い合わせいたします」の正しい使い方や敬語表現について、さらに丁寧な言い換え表現も例文付きで分かりやすく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自分が問い合わせる時に「お問い合わせいたします」は、正しい使い方でしょうか?
正しい使い方です。ビジネスシーンで頻繁に使用する表現ですので、使い方をマスターしましょう♡
「お問い合わせいたします」は、正しい使い方です。ビジネスシーンでよく使うため適切な言い換えも使えると良いですね。
「お問い合わせいたします」の意味と使い方
「お問い合わせいたします」は、ビジネスシーンで相手に質問や確認をする際に使用する丁寧な表現です。相手に敬意を払い、丁寧な姿勢を示すことができます。「お問い合わせいたします」は正しい敬語表現です。
「お問い合わせいたします」の敬語表現とは?一緒にみていきましょう。
「お問い合わせいたします」の敬語表現
「お問い合わせいたします」は、どういう敬語なのか?敬語のつくりについて説明していきます。
【謙譲語】ご、お〜いたす、 「いたす」は「する」の謙譲語
・ご、お〜いたすとは、「お問い合わせいたします」のラインの部分のことです。
(丁寧にするために「お」を付けて、「いたす」が謙譲語という理解でも問題ありません)
・謙譲語とは、自分を低めて相手を高め、相手への敬意を表すことです。つまり、「お問い合わせいたします」は、相手に対して自分の質問・問い合わせを丁寧に確認するという意味になります。
以下も同じ謙譲語の使い方です。
・ご案内いたします。
・ご報告いたします。
・ご用意いたします。
・お送りいたします。
・新製品の発売日について、お問い合わせいたします。
・念のため、以下の点についてお問い合わせいたします。
・今週開催のセミナーの参加方法についてお問い合わせいたします。
「お問い合わせいたします」は、相手に敬意を払いながら、質問や確認をする丁寧な表現です。特に、目上の人や取引先などに対して使うと、より丁寧な印象になります。
「お問い合わせいたします」を使った例文をみてきましょう。
「お問い合わせいたします」の例文と使う際の注意点
「お問い合わせいたします」は、ビジネスシーンで幅広く使用される便利な表現です。具体的には、以下の場面でよく使われます。
・商品やサービスについて質問がある時
・申し込みや注文について確認したい時
・資料請求や問い合わせをしたい時
不明点や疑問点がある時にも「お問い合わせいたします」を使って質問をします。
【商品やサービスについて質問がある時】
例文:
・新製品の〇〇について、詳細をお問い合わせいたします。
・新商品の購入を考えております。製品の詳細について、いくつかお問い合わせさせていただけますでしょうか。
【申し込みや注文について確認したい時】
例文:
・配送状況について確認したいことがあるため、お問い合わせいたしました。
・注文した商品について、いくつか確認事項がございますので、あらためてお問い合わせいたします
【取引先との会話例】
先日、貴社のホームページから商品を注文したのですが、配送状況について確認したいことがあるため、お問い合わせいたしました。
お問い合わせいただきありがとうございます。恐れ入りますが、お名前と注文番号をお聞かせいただけますか?
上の会話では「お問い合わせ」が適切な場面で使用されており、丁寧で分かりやすい表現で、相手に必要な情報を伝えています。
「お問い合わせいたします」を使う際の注意点
・相手との関係性や状況に応じて、適切な表現を選ぶことが重要です。
・質問や確認の内容を具体的に伝えることで、相手に理解してもらいやすくなります。
・丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
↑「お問い合わせいたします」を使う時の注意点です。
【資料請求や問い合わせをしたい時】
例文:
・貴社の〇〇の資料請求をさせて頂きたく、お問い合わせいたしました。
・セミナーに参加したいため、入会方法についてお問い合わせいたしました。
・貴社の○○に関する資料請求をお問い合わせいたします。以下の資料をご送付いただけますようお願いいたします。
「お問い合わせいたします」を使ったメール文です。汎用性が高いものを挙げています。ぜひ参考にしてみてください。
【資料請求・問い合わせのメール例文】
件名:【資料請求/問い合わせ】○○について
平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
〇〇株式会社の田中と申します。
貴社の○○に関する資料請求をさせて頂きたく、ご連絡いたしました。
つきましては、以下の資料を送付いただけますでしょうか。
■請求資料
・〇〇資料
・△△資料
■送付先
・氏名
・住所
お忙しいところ誠に恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「お問い合わせいたします」の敬語表現
「お問い合わせいたします」の丁寧な敬語表現には、
・お問い合わせします
・お問い合わせさせていただきます があります。
「お問い合わせいたします」の丁寧な敬語表現の意味と例文をみてきましょう。
「お問い合わせします」
「お問い合わせします」は尊敬語と丁寧語の組み合わせの正しい敬語表現です。シンプルで丁寧な表現です。
・新しい商品について、お問い合わせしました。
・お忙しいところ恐縮ですが、製品について質問がございます。お問い合わせしてもよろしいでしょうか。
「お問い合わせさせていただきます」
「お問い合わせさせていただきます」は、「お」尊敬語、「させていただく」謙譲語、「ます」丁寧語の組み合わせが正しい敬語表現です。
・丁寧にしたい気持ちが強くなり、「させていただく」を使いすぎないように気をつけましょう。
・「させていただく」を使うには、2つの条件があります。相手の許可が必要なこと、恩恵を受ける事実や気持ちがあることを満たすことが条件となります。使い方に悩む時は「お問い合わせいたします」を使うと良いですね。
・来週開催のセミナーの内容について、いくつかお問い合わせさせていただきます。
・ご提供のサービス「○○」について、詳細をお問い合わせさせていただきたいのですがよろしいでしょうか。
「させていただく」や二重敬語についての記事です。わかりやすく書いていますので読んでいただければ、嬉しいです♡
「お問い合わせいたします」の言い換えと例文
「お問い合わせいたします」は丁寧な表現です。「お問い合わせいたします」の言い換えとその特徴をまとめました。状況や相手に合わせた表現を選んでみてください。
・ご質問させていただきます
・お尋ねします
・確認させてください
※汎用性が高く、よく使う言い換えを挙げてみました。
「ご質問させていただきます」
意味:「質問させてもらいます」を丁寧にしたフレーズです。相手への敬意を払い、質問することを許可してもらうというニュアンスになります。目上、取引先、ビジネスシーンで使える非常に丁寧な表現です。
・こちらの資料について、ご質問させていただきます。
・大変恐縮ですが、本日の議題について、いくつかご質問させていただけますでしょうか。
「お尋ねします」
意味:「お尋ねします」の意味は、質問することです。目上の人や取引先にも使える丁寧な表現です。
・こちらの商品について、お尋ねします。
・お尋ねしたいことがありまして、ご連絡いたしました。
「確認させてください」
意味:「確認させてください」は、質問よりも確認の意味合いが強くなります。相手に確認してもらうことで、認識を一致させること。
使い方:「させてください」の「ください」は「くれ」の尊敬語ですが、命令調になります。そのため、親しい人や目下の人に使う方が良いでしょう。
・契約内容について、いくつか確認させてください。
・念のため確認させてください。○○ということでよろしいでしょうか。
まとめ
「お問い合わせいたします」は、ビジネスシーンで頻繁に使う表現です。正しい使い方や敬語表現を理解し、状況に合わせて適切な表現を使い分けることが大切です。