ビジネスシーンでよく使う「お願いできますでしょうか」は、相手に丁寧に依頼をする時に使う表現です。しかし、この表現は二重敬語であるという意見もあります。本記事では、「お願いできますでしょうか」のビジネスシーンでの使い方や言い換え、二重敬語についてわかりやすく解説します。
「お願いできますでしょうか」は、依頼する時に相手に悪いなと思う時に使っています。
そうですよね。ただ、「お願いできますでしょうか」は、文法的に少し気になる表現なのです。相手に丁寧な気持ちを伝えたいのであれば「〜いただければ幸いです」などを使えたら良いですね♡
「お願いできますでしょうか」は二重敬語です。一般的に使われている表現のため使用しても良いとされています。気にする方もいますので、使う時は気をつけましょう。
「お願いできますでしょうか」の意味
「お願いできますでしょうか」は、相手に対して丁寧に依頼をする表現です。
「できます」は丁寧語 「でしょうか」は丁寧語
「お願いできますでしょうか」は二重敬語になります。
「お願いできますでしょうか」は二重敬語
「お願いできますでしょうか」は二重敬語ですが、一般的に使われている表現のため使用しても良いとされています。
二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。よく使われる二重敬語の例で挙げています。
「お伺いする」「お伺いいたします」「お伺いします」「お伺いさせていただきます」「お伺い申し上げます」も二重敬語です。
丁寧な言葉遣いだから、敬語は重ねてもいいのかと思っていました。二重敬語はいけないのですか?
二重敬語のメリットとデメリットをまとめてみました♡
【二重敬語のメリットとデメリット】
相手への敬意を表すことは重要ですが、二重敬語は状況によっては、かえって失礼に捉えられてしまうことがあります。
日常会話では、二重敬語は一般的に使われており、必ずしも誤りとは言えません。特に、目上の方への依頼や改まった場面では、二重敬語の方が丁寧な印象を与える場合もあります。しかし、場面や相手との関係性によっては、回りくどさや配慮不足を感じさせてしまう可能性もあります。
「お願いできますでしょうか」は、一般的に使われている表現なので許容とされています♡
「お願いできますでしょうか」の使い方
「お願いできますでしょうか」は、ビジネスシーンで依頼をする時に使います。
【資料作成の依頼時】
例文:恐れ入りますが、こちらの資料作成を今週中までにお願いできますでしょうか。
【日程調整をする時】
例文:恐れ入りますが、来週のミーティングの日程調整をお願いできますでしょうか。
【取引先に依頼する時】
例文:大変恐縮ですが、今週中までに新しいパンフレットの送付をお願いできますでしょうか。
「お願いできますでしょうか」は、ビジネスシーンにおいて幅広い場面で使用できる便利な表現です。相手との関係性や状況に応じて、適切な使い方を心がけましょう。
「大変恐縮ですが」「恐れ入りますが」などのクッション言葉を使うことで、より丁寧な印象になります。
【社内での会話】
明日の会議の時に議事録の担当をお願いできますでしょうか。
了解です。ほかになにか手伝うことがあれば教えてくださいね。
「お願いできますでしょうか」言われた時の返事についてみていきましょう。
「お願いできますでしょうか」を言われた時の返事
「お願いできますでしょうか」を言われた時の返事については、
【快諾の場合】
・かしこまりました。
・承知いたしました。
・了解いたしました。
【お断りする場合】
・申し訳ありませんが、対応が難しいです。
・申し訳ありませんが、お受けすることはできません。などの返事を使うことが一般的です。
「お願いできますでしょうか」の言い換え
「お願いできますでしょうか」は丁寧な依頼の表現ですが二重敬語です。相手との関係性によって言い換えも使えるようにしたら良いですね。
「お願いできますでしょうか」は、二重敬語だから、ほかの言い換えを知りたいです。
「お願いできますでしょうか」の言い換えの意味と例文を一緒にみてきましょう。
「お願いします」「お願いできますか」
「お願いします」「お願いできますか」について
意味:
・「お願いします」は、相手にお願い事をする時の基本的な表現。
・「お願いできますか」は、相手に負担をかけたくない、遠慮したい気持ちを伝える丁寧な依頼の表現。
使い方:丁寧な表現です。目上の人や親しい間柄で使います。
・資料のコピーをお願いします。
・こちらの書類に記入をお願いできますか?
「お願いしたく存じます」
「お願いしたく存じます」について
意味:「お願いしたいと思います」というとても丁寧な表現です。
使い方:丁寧な依頼の表現です。目上の人やビジネスシーンで使います。
・〇〇についてのご報告をお願いしたく存じます。
「存じます」は、「思う」の謙譲語です。
「お願いしてもよろしいでしょうか」
「お願いしてもよろしいでしょうか」について
意味:相手に依頼をしても「本当に良いですか?」 と確認しながら、相手に負担をかけないよう配慮した表現です。「お願いできますでしょうか」の意味合いです。
使い方:丁寧な表現です。目上の人やビジネスシーンで使います。
・この案件の対応をお願いしてもよろしいでしょうか?
「お願い申し上げます」「お願いいたします」
「お願い申し上げます」「お願いいたします」について
意味:「お願い申し上げます」と「お願いいたします」は、どちらも相手に何かを依頼する際に使う謙譲語です。
使い方:丁寧な表現です。目上の人やビジネスシーンで使います。
・ご確認をお願いいたします。
・ご検討いただけますようお願い申し上げます。
「お願い申し上げます」「お願いいたします」どちらも丁寧なのですが、「申し上げます」を使う方がより丁寧とされています。
「〜いただければ幸いです」「〜いただきますようお願いします」
「〜いただければ幸いです」について
意味:「〜していただけるとありがたいです」という気持ちを、より柔らかく、相手に負担をかけないようにした丁寧な表現です。
「〜いただきますようお願いします」は、同じような意味合いですが、お願いのニュアンスが強くなります。
使い方:丁寧な表現です。目上の人やビジネスシーンで使います。
・ご意見やご感想をいただければ幸いです。
・ご多忙のところ恐縮ですが、ご協力いただけますようお願いします。
まとめ
「お願いできますでしょうか」は二重敬語ですが、一般的に使われている表現のため使用しても良いとされています。気にする方もいますので、使う時は気をつけましょう。ビジネスシーンで依頼の表現を使う時は、丁寧な依頼の言葉遣いや、クッション言葉もあわせて使えたら良いですね。