「じゃないですか」は、日常会話でよく使われる便利な言葉ですが、ビジネスシーンで使うと失礼に感じられることがあります。特に目上の人や取引先との会話では、より丁寧な言葉遣いを心がけたいものです。この記事では、「じゃないですか」の使い方や、ビジネスシーンで使えるより丁寧な言い換え表現、例文などを詳しく解説します。
「じゃないですか」は、失礼になりそうなので、会社では使わないようにしています。
そうですね。「じゃないですか」は、カジュアルな表現なので、親しい人に使うようにして丁寧な表現に言い換えてみましょう。
※「じゃないですか」の言い換えはこちらです。
「じゃないですか」は、敬語の「です」がつく疑問文ですが、カジュアルな話し言葉です。目上、取引先に対しては、丁寧な言い換えを使うと良いですね。
「じゃないですか」の意味と使い方
「じゃないですか」に「です」の敬語の丁寧語がありますが、「じゃない」の部分がビジネスシーンで使うには適切ではありません。
「じゃないですか」は、主に以下の2つの意味合いになります。
・確認、同意を求める:「〇〇ですよね?」、「そう思いましたか?」
・自分の意見を述べる:「〇〇だと思います」、「そうじゃないですか?」
【同僚との会話】
明日の会議、10時からじゃないですか?
そうですよね。
上の会話をみてみましょう。
・「じゃないですか」は、相手への確認と同意の2つの意味合いで使われています。
「じゃないですか」は、親しい人や同僚に使うには適しています。
「じゃないですか」がNGな理由
ビジネスシーンで「じゃないですか」を使うと、以下のような理由から失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
・相手に敬意を払っているように聞こえない。
・相手の発言に対して疑問を投げかけているように聞こえることもあります。
特に、目上の人や取引先の人に対して使う場合は、より丁寧な言葉遣いを心がけることが重要です。
【上司との会話】
明日のミーティングは、何時からでしたか?
明日のミーティングは、10時からだって、言っていたじゃないですか?
言っていたじゃないですか?…
上の会話について考えてみましょう。
上司に向かって「言っていたじゃないですか?」は、状況によっては失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
「じゃないですか?」は、丁寧な言葉遣いとは言えません。
【「じゃないですか」を言い換えた例文】
・念のため確認なのですが、明日のミーティングは10時からでよろしいでしょうか。
・もし間違っていたら申し訳ないのですが、明日のミーティングは10時からでよろしいでしょうか。
敬意と相手を配慮することを忘れずに、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
「じゃないですか」の言い換え
「じゃないですか」は、主に以下の4つの表現で言い換えることができます。
・「ではないですか」
・「ではありませんか」
・「と思われます」
・「ではございませんか」
ひとつずつみてきましょう♡
「ではないですか」
「ではないですか」について
使い方:相手の発言内容を確認したりする際に使います。相手に考えてもらうように促す少しカジュアルな表現です。
・そういうことではないですか?
「ではありませんか」
「ではありませんか」について
使い方:相手の発言や考えを、より丁寧かつ控えめに確認するニュアンスです。「ではないですか」よりも丁寧な表現です。
・「この企画どう思いますか?」と質問を受けた時
→「とても良いアイデアではありませんか」
「と思われます」
「と思われます」について
使い方:客観的な視点から、ある状況や現象を推測・判断するニュアンスになります。
・これまでのデータから判断すると、今回の企画は成功すると思われます。
「ではございませんか」
「ではございませんか」について
使い方:相手の考えや意見を否定しないように確認するニュアンスになります。フォーマルな場面や目上の人に対して適しています。丁寧な敬語表現です。
強い否定ではなく、柔らかく意見を尋ねる表現です。
【社内での会話】
この資料の内容どう思う?
はい、素晴らしいと思います。具体的な施策も提案されているので、十分な内容ではございませんか。
「じゃないですか」シーン別・適切な言い換え表現
「じゃないですか」は、状況に合わせて、言い換えることで、丁寧に気持ちを伝えることができます。言い換えも使えたら良いですね。
【提案・確認の時】
・「いかがでしょうか」
・「よろしいでしょうか」
・「ご検討いただければ幸いです」
新しい契約書を作成しました。ご検討いただけますでしょうか。
【相手の意見を聞く時】
・「お考えはいかがでしょうか」
・「ご意見をお聞かせいただけますか」
ミーティングの議題ついて、ご意見をお聞かせいただけますか。
【相手に尋ねる時】
・「教えていただけますでしょうか」
・「ご確認いただけますでしょうか」
本日の会議資料について、ご確認いただけますでしょうか。
まとめ
「じゃないですか」は、日常会話で使うのに便利な表現ですが、ビジネスシーンでは、相手との関係性によって、控えめに使用することが良いですね。相手に失礼な印象を与えたり、誤解を招いたりしないよう、丁寧な言葉遣い、相手に配慮ができたら良いですね。