「思います」は、ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、目上の人や取引先との会話では、より丁寧な表現を使いたいものです。この記事では、よく使われる言葉「思います」のビジネスシーンでの使い方や、より丁寧な言い換え表現、敬語表現などを詳しく解説します。
「思います」は「思う」なのでビジネスシーンでは、あまり使わないようにしています。
「思います」は丁寧な言葉ですが、言い換えも使えるようにしたら良いですね♡
「思います」の使い方や、状況に応じた適切な表現を使うことで、相手に失礼なく、自分の考えや意見を効果的に伝えることができます。
「思います」の意味と使い方
「思います」は、自分の考えや意見を述べる際に使う一般的な丁寧な表現です。しかし、目上の人や取引先との会話では、ややカジュアルな印象を与えてしまうこともあります。
「思います」は、主に以下の2つの意味合いになります。例文もみていきましょう。
・自分の考えや意見を述べる:明日の会議は午後2時から開始したいと思います。
・相手の考えや意見を尋ねる:明日の会議についてどう思いますか?
【同僚との会話】
明日のミーティングは16時からだったと思います。ところで、明日のミーティングについてどう思いますか?
そうですね。
上の会話をみてみましょう。
・「思います」は、自分の考えや意見を述べる。「思いますか」相手の考えや意見を尋ねる意味合いで使われています。
同僚や親しい人との会話では、あまり堅苦しい表現を使うよりも、自然な言葉遣いを心がけることが大切です。
「思います」を言い換えた方が良い理由
ビジネスシーンで「思います」を言い換えた方が良い理由は以下になります。
1)カジュアルな印象を与えてしまう
目上の人や取引先との会話では、フォーマルな言葉遣いを心がける必要があります。相手との関係性にもよりますが「思います」は少しカジュアルな印象になります。
2)主観的な表現で、説得力に欠けてしまう
「思います」は、単に自分の考えや意見を述べるだけの表現です。説得力のある表現を使うことで、相手を納得させることができます。
特に、目上の人や取引先との会話では、より丁寧な言い換え表現や敬語表現を使うことが大切です。
【上司との会話】
新しいシステムを導入した方がいいと思います。
思いますか…
上の会話について考えてみましょう。
この時の「思います」は、単に自分の考えや意見を述べるだけの表現です。また、場合によっては「思います」が丁寧に捉われないこともあります。
【「思います」を言い換えた例文】
・新しいシステムを導入することで、業務効率が向上すると推察いたします。
・新しいシステムを導入することで、業務効率が向上すると確信しています。
加えて、もう少し説得力のある表現に変換してみましょう♡
「思います」をより説得力のある表現に変換する例
「思います」は便利な表現ですが、使い方によっては主観的で説得力に欠けてしまうことがあります。
「思います」をより説得力のある表現に変換する例を紹介します。
根拠を明確にする
【根拠を明確にするに表現】
・「思います」 → 「〇〇というデータに基づいて、こう考えます」
・「と思います」 → 「これまでの経験から、そうではないかと推測します」
・「と思います」→「調査の結果、お客様はこんなニーズを持っているようです」
客観的な視点を取り入れる
【客観的な視点を取り入れる表現】
・「思います」 → 「このような状況では〇〇と考えるのが一般的です」
・「と思います」 → 「専門家の意見によると、〇〇という考えが一般的です」
すぐに使えるようになるのは難しいけれど、少しずつ会話に取り入れてみましょう♡
「思います」の敬語表現
「思う」の丁寧語が「思います」になります。尊敬語や謙譲語の使い方もみてきましょう。
尊敬語とは:相手を立てるために使う敬語です。
謙譲語とは:自分や自分の動作をへりくだることで、相手を高める敬語です。
「思う」の尊敬語
「思う」の尊敬語には、「お思いになる」「思われる」があります。
【社内での会話】
先輩、今日のセミナーの内容ですが、どう思われますか?
前から、関心があった内容なので楽しみです。
※尊敬語は、自分に対して使わず、先輩に対して使います。
「思われる」が適切に使えていますね♡
「思う」の謙譲語
「思う」の謙譲語には、
「存じる」「存じ上げる」「所存です」「存じます」「思っております」があります。
・お忙しいかと存じますが。
・見積書の発送をお願いしたく存じます。
・御社の商品が大変すばらしいことは、存じております。
・明日の13時に連絡しようと思っております。
↓関連記事です。使い方のパターンを詳しく解説しています。参考にしていただけたら幸いです。
「存じます」と「存じ上げる」の使い分け
「存じます」「存じ上げる」の使い分けのポイントは、対象が人なのか、物なのかです。使い分けていきましょう。両方とも意味は「思います」になります。
少し細かい内容になるのですが、知っていた方が良いですよ♡
【見分け方のポイント】
1)対象は「何」なのか?
2)「存じます」は、物・出来事の時に使います。
「存じ上げる」は、人・名前の時に使います。
【例文】
「御社(おんしゃ)の田中さんのことは存じ上げております」
→○ 正しい使い方です。
・「存じ上げております」は人に対して使う。
・謙譲表現のため、相手の会社の人に対して使うことは適切です。
「思います」の言い換え・類語
「思います」は基本的には丁寧な表現ですが、目上の人に対して使う場合は、より丁寧な表現に言い換えることも大切です。
考えております
意味:何かについて検討していることを丁寧な言葉で伝える表現。
例文:〇〇について考えておりまして、来週中に回答いたします。
確信しております
意味:自分の考えや意見を強く確信していることを伝える表現。
例文:この企画は成功すると確信しております。
所存です
意味:自分の意志や決意を丁寧な言葉で伝える表現。強い意志を持っていることを示します。
例文:さらなる成長を目指して努力する所存です。
相手へ敬意を払い、謙虚な姿勢を示しながら「思います」を使いましょう♡
まとめ
「思います」は、丁寧な表現ですが、ビジネスシーンでは、相手との関係性によって、言い換えも使えたら良いでしょう。相手に誤解を招いたりしないよう、丁寧な言葉遣い、相手に配慮ができたら良いですね。