「相違ございません」という言葉、ビジネスシーンでよく耳にしますよね。しかし、単に「はい、そうです」と同意するだけでなく、より丁寧で、相手に安心感を与える表現を使いたいと考える方も多いのではないでしょうか。この記事では、「相違ございません」の意味を詳しく解説し、ビジネスシーンでの具体的な使い方、そして様々な状況に合わせた言い換え表現を、豊富な例文とともにご紹介します。
「相違ございません」の意味と敬語
「相違ございません」は、「二つのものが完全に一致している」ことを意味し、「間違いありません」「全く同じです」と言い換えることができます。「相違ない」「相違ありません」よりも、より丁寧で敬意を示す敬語表現であるため、目上の人や上司に使うことができます。
「相違ない」は、丁寧ではないと思っていたけど「相違ありません」も丁寧さが足りないのですね。
その通りです。「相違ありません」は親しい間柄で使いましょう♡
「相違ございません」の使い方
「相違ございません」は、「全く違いがありません」「完全に一致しています」という意味で、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現です。相手の意見や内容に間違いがないことを確認し、同意していることを表します。
【契約書の内容を確認する時】
・契約内容に相違ございません。(契約書の内容を確認した上で、間違いがないことを伝えます)
【相手の意見に同意する時】
・〇〇様の意見に相違ございません。(相手の意見に同意することを示します)
報告内容や指示事項の確認の際にも使います。
「相違ございません」を使う事で、誤解が生じる可能性を減らすことができますよ。例えば、契約内容の確認時など、お互いの認識にズレがないことを確認する際に使うことで、後々のトラブルを防ぐことができます♡
ビジネスシーンは慎重さが求められるから、このような丁寧な表現を使うことが大切なんですね。
「相違ございません」を使うメリットは以下です。
・確信を伝える:「相違ございません」は、自分が相手の意見や提案を完全に理解し、同意していることを明確に伝えます。
・丁寧な印象:「ございません」という丁寧語を用いることで、相手に敬意を払っていることを示します。
・誤解を防ぐ: 相違がないことを明確に伝えることで、後のトラブルを防ぐことができます。
「相違ございません」ビジネスシーンでよく使う例文7選
「相違ございません」は、ビジネスシーンで相手との認識が一致していることを確認し、同意を示す際に用いられる丁寧な敬語表現です。
ビジネスシーンでよく使う「相違ございません」の例文7選です♡
1)この計画案について、私どもの理解と相違ございません。
2)先ほどのご指摘内容について確認いたしましたが、相違ございません。
3)ご提案いただいた内容について、私も同じ意見です。相違ございません。
4)資料の内容に相違ございませんので、このまま進めさせていただきます。
5)データの検証を行いましたが、こちらのデータと相違ございませんでした。
6)お伝えした内容に相違ございませんでしたか?再確認いただけますと幸いです。
7)こちらの手順で相違ございませんでしたか?念のためご確認をお願い申し上げます。
↑上の例文の使い方のコツ♡
・丁寧さUPに:2)「確認したところ、相違ございません」のように、確認の言葉と合わせて使うことで、より丁寧な印象になります。
・丁寧な言葉遣いを心がける:目上の人、上司に対しては「ございます」「させていただきます」など、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
・6)7)は、相手が何か誤解している可能性を考慮し、丁寧に確認を求めている表現です。
「相違ございませんでしょうか」は正しい使い方?
「相違ございませんでしょうか」は、文法的に二重敬語かどうかで意見が分かれています。
二重敬語であると考える理由:「ございます」は「ある」の丁寧語、「でしょうか」は「だろうか」の丁寧語であるためです。
二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。よく使われる二重敬語の例を下に挙げています。
【二重敬語の例】
「お伺いする」:謙譲語+謙譲語
「伺わせていただきます」も謙譲語+謙譲語になり二重敬語となります。
二重敬語ではないと考える理由:「ございます」は「ある」を丁寧にした言葉で、「です」は「だ」を丁寧にした言葉です。
「相違ございませんでしょうか」の使い方に迷った時は?
より丁寧な表現を求められる場面では「ございませんでしょうか」を使うこともできますが、一般的には「ございますか」や「~でしょうか」で十分です。
大切なのは、相手に失礼のないように、そして自分の伝えたいことを正確に相手に伝えることです。
「相違ございません」の言い換え・類語
「相違ございません」以外にも、丁寧な表現はたくさんあります。状況に合わせて、より適切な表現を選ぶようにしましょう。
「相違ございません」の言い換え♡
「間違いございません」
意味:ある事柄について、誤りや間違いがないことを確認し、それを相手に伝える丁寧な表現です。
例文:何度確認しても資料の内容は間違いございません。
「相違ございません」との違い:
「相違ございません」は、二つのものを比較し、その一致性を確認したい場合。
「間違いございません」は、何かが間違っていない、誤りがないことを確信を持って伝える言葉です。
「問題ございません」
意味:相手からの提案や依頼に対して、問題なく対応できる「承知しました」「大丈夫です」という意味合いの表現です。
例文:「〇〇の提出間に合いますか?」「問題ございません。間に合わせます。」
「差し支えございません」
意味:「問題ありません」「構いません」の意味合いを持つ丁寧な敬語表現です。
使い方:目上の人やかしこまった場面や使うのが一般的です。
例文:明日の予定は問題ありませんので、出席には差し支えございません。
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「その通りです」
意味:相手の意見や提案に対して完全に同意し、認めることを強く表現する言葉です。
例文:〇〇様のご提案、その通りでございます。深く理解いたしました。
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まとめ
「相違ございません」は、ビジネスシーンで相手との認識が一致していることを確認し、同意を示す際に用いられる丁寧な敬語表現です。状況や相手、伝えたいことによって、より適切な表現を選ぶことが重要です。これらの例文と使い方のコツを参考にしてみてください。