年賀状じまいをしたのに、相手から年賀状が届いて、どうしよう…って焦った経験、ありませんか?特に、お世話になっている上司や取引先からだと、失礼にならないようにと心配になりますよね。そんな時は、相手に合わせた対応をすれば、心配することはありません。この記事では、年賀状じまい後に年賀状が届いた時の対応について、上司や取引先など相手別に使える例文と、状況に合わせた上手な対処法をまとめました。困った時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
年賀状じまいとは?
年賀状じまいとは、これまでやり取りしていた年賀状のやり取りをやめることを指します。
年賀状じまいの理由は様々ですが、主な理由としては、
・SNSやメールなどの普及
・人間関係の変化
・年賀状をやめたいなどによります。
年賀状の代わりに他の方法で新年の挨拶をするということです。
年賀状じまいを伝えたのに届いた時の基本対応
年賀状じまいをしたことを既に伝えている場合、基本的には相手から年賀状が来ても返信する必要はありません。しかし、特にお世話になった方、目上の人、上司、取引先などに対しては、何も返信しないのは失礼にあたるのではないかと気になるかと思います。
取引先に年賀状じまいの連絡をしたのに年賀状が来たら、どうしたらいいか悩みますよね♡
年賀状じまいを伝えたにもかかわらず年賀状が届いた場合の対応について、【基本的な流れ】について解説します。相手との関係性を考慮し、今後の付き合いが良好に続くような対応を心がけましょう。
【基本的な流れ】
1)まずは丁重にお礼を伝える
年賀状じまいを伝えたにもかかわらず送ってくださったことに対し、まずは感謝の気持ちを伝えることが大切です。「ご丁寧に年賀状をいただき、ありがとうございます」などになります。
2)年賀状じまいをした旨を改めて伝える
以前年賀状じまいをお伝えしたにもかかわらず、行き違いで年賀状を送っていただいたことに対して「昨年、年賀状じまいをお伝えしたにもかかわらず、ご配慮いただき恐縮です」といった表現で、相手を責めることなく丁寧に伝えましょう。
3)今後の付き合い方について伝える
年賀状でのやり取りを控える場合でも、今後の良好な関係を築いていきたいという意思をしっかりと伝えることが大切です。その際は、相手に安心感を与える言葉を添えましょう。例えば、「年賀状でのご挨拶は控えさせていただきますが、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます」といった表現が適切です。
4)寒中見舞いとして返信する
松の内(一般的には1月7日まで)が明けてから返信する場合は、寒中見舞いとして返信するのが適切です。寒中見舞いは、相手の健康を気遣うとともに、自身の近況を伝える便りです。年賀状の返礼として送る場合は、年賀状をいただいたことへの感謝と、年賀状じまいをしたことを改めて伝える内容にすると良いでしょう。
年賀状じまいを伝えたのに届いた!主なケースと対応
年賀状じまいを伝えたにもかかわらず年賀状が届いてしまった場合、相手との関係性や状況に応じて適切な対応をすることが大切です。以下、主なケースと対応方法、例文をご紹介します。
返信の仕方は、相手との関係性や状況によって判断することが重要です。
一般的には、目上の人や取引先へは年賀状または寒中見舞いで、
親しい間柄ならばメール、電話、SNSなどで返信するのが良いでしょう。
↑返信方法もどうしたらいいか悩みますよね♡
ケース1:相手が年賀状じまいを知らなかった場合
状況:年賀状じまいを伝えたつもりだったが、相手に伝わっていなかった、または相手が忘れていた場合。
対応:丁寧に事情を説明し、今後は年賀状を控える旨を伝えます。
例文:昨年、年賀状じまいをお伝えしたのですが、行き違いで年賀状をいただき、ありがとうございます。今後は年賀状は控えさせていただきたく、ご理解いただけますと幸いです。
ケース2:相手が年賀状じまいを知っていたが送ってくれた場合
状況:相手は年賀状じまいを知っていたものの、何らかの理由で年賀状を送ってくれた場合。義理で送ってくれた。
対応:感謝の気持ちを伝えつつ、今後は年賀状のやり取りを控えることを改めて伝えます。
例文:ご丁寧に年賀状をいただき、誠にありがとうございます。昨年お伝えしました通り、今後は年賀状は控えさせていただきたく存じます。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
ケース3:取引先から年賀状が届いた場合
状況: 取引先や仕事関係の方から年賀状が届いた場合。
対応: 今後の関係性を考慮し、丁寧に対応する必要があります。
例文:新年のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。昨年、弊社より年賀状のご挨拶を控えさせていただく旨をお伝えいたしましたが、今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
寒中見舞いとして返信する際【例文】
年賀状じまいを伝えたにもかかわらず年賀状が届いた場合に、寒中見舞いとして返信する際の例文を紹介します。
【取引先宛】
寒中お見舞い申し上げます
この度は丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
昨年、年賀状じまいのご挨拶をさせていただいたにもかかわらず、
ご丁寧なご配慮をいただき、恐縮に存じます。
貴社におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
厳寒の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
【目上の人や上司宛】
寒中お見舞い申し上げます
この度は心のこもった年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
昨年、年賀状じまいのご挨拶を申し上げておりましたにもかかわらず、
お心にかけていただき、大変恐縮に存じます。
皆様お健やかにお過ごしのことと拝察いたします。
私もおかげさまで無事に過ごしております。
本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
↑普段あまり接点がない上司に対しては、「皆様お健やかにお過ごしのことと拝察いたします。」が適切です。
【目上の人や上司宛】
寒中お見舞い申し上げます
この度は丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございます。
昨年、年賀状じまいのご挨拶をさせていただいておりましたが、
お心遣いをいただき、恐縮に存じます。
おかげさまで、私も元気に過ごしております。
本年もご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
↑部署が同じであれば「おかげさまで、私も元気に過ごしております。」が適切です。
【目上の人や上司宛】
寒中お見舞い申し上げます
この度は丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
昨年、年賀状じまいのご挨拶をさせていただいておりましたが、
お心遣いをいただき、大変恐縮に存じます。
おかげさまで、私も元気に過ごしております。
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
年賀状じまい後も丁重に対応することで、相手との良好な関係を維持し、より良い形で今後も繋がり続けることができるでしょう♡
まとめ
年賀状じまいを伝えたにもかかわらず年賀状が届いた場合は、相手に感謝の気持ちを伝えつつ、改めて年賀状じまいをする旨を丁寧に伝えることが大切です。今後の関係も考慮し、失礼のない対応を心がけましょう。年賀状じまいは、決して関係を断つものではなく、新しい形でのつながりを築く機会と捉え、相手に丁寧に伝えることで、より良い関係を築いていきましょう。