1月の季節の挨拶｜書き出しと結びの例文集

新年を迎えて初めての手紙やメール、冒頭の挨拶はどうしていますか？「拝啓」の後に続く言葉って、意外と迷うものですよね。季節に合わせた挨拶を添えるだけで、相手への気持ちが伝わりやすくなります。この記事では、1月に使える季節の挨拶をテーマに、書き出しと結びの例文をたくさんご紹介します。ビジネスシーンはもちろん、プライベートでも使える例文も満載です。

なぜ季節の挨拶をするの？

季節の挨拶は、単に時候を伝えるだけでなく、相手への気遣いや思いやりを表す大切な言葉です。例えば、「寒さが厳しい折、お変わりなくお過ごしでしょうか」の季節の挨拶には、「あなたのことを気にかけています」という気持ちが込められています。季節の挨拶をすることで、相手との関係をより円滑にすることができます。

「時候の挨拶」と「季節の挨拶」の違い

「時候の挨拶」「季節の挨拶」とは、手紙や文章の冒頭で、季節を表す言葉や言葉遣いを用いて、相手の健康や安否、繁栄などを気遣う挨拶のことです。手紙やメールはもちろん、ビジネス文書、挨拶状、スピーチなど、改まった場面で広く用いられます。

時候の挨拶

・手紙や改まった文章の冒頭で使う、形式的な挨拶。

・「～の候」のような漢語調の表現が多い。

季節の挨拶

・日常会話に近い、やわらかい表現です。親しい相手への手紙や、社内メールなどで使われます。

・「寒さ厳しき折」「新春を迎え」のような口語調の表現が多い。

1月の時候の挨拶の文例【書き出しと結び】

1月の時候の挨拶の文例を、【書き出し】と【結び】に分けてご紹介します。

【書き出し】

・初春の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。（松の内1月7日ころまで）

・新春の候、旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。（松の内1月7日ころまで）

・厳寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

・寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。体調など崩されませんよう、くれぐれもご自愛くださいませ。

・寒冷の候、日増しに寒さが厳しくなっておりますが、皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。どうぞご自愛くださいませ。

・冬の寒さが身にしみる頃となりましたが、お元気でいらっしゃいますでしょうか。何卒ご健康にご留意くださいませ。

【結び】

・末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

・今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

1月の季節の挨拶の文例【書き出しと結び】

1月の季節の挨拶の文例を、【書き出し】と【結び】に分けてご紹介します。

【書き出し】

・初春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。（松の内1月7日ころまで）

・寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。

・寒の入りを迎え、いよいよ冬本番ですが、いかがお過ごしでしょうか。

・厳しい寒さが続いておりますね。お元気に過ごされていますか？どうぞ温かくして、無理のないようお過ごしください。

・寒さが一段と増してきましたが、いかがお過ごしですか？どうぞ暖かくして、健やかな日々をお送りください。

【結び】

・本年もどうぞよろしくお願いいたします。

・寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。

・寒さ厳しき折、ご自愛の上お過ごしください。

・風邪など召されませぬよう、お気を付けください。

・寒い日が続くので、暖かくしてお過ごしください。

・皆様にとって幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。

1月であれば、新年の喜びや寒さへの気遣いを表す言葉を選びましょう。

相手に季節を感じてもらえるように、時候を表す言葉を選ぶことが大切です。相手に親近感を持ってもらえるような、やわらかい自然な言葉遣いで表現しましょう。

季節の移り変わりは年によって異なります。 例えば、梅の開花時期は例年より早い年や遅い年があります。ご自身の五感で感じた季節を言葉にし、相手が住んでいる地域の気候も考慮して、心のこもった挨拶を心がけましょう。

例文：〇〇様の地域は、雪がたくさん降っているでしょうか。風邪などひかれませんよう、ご自愛ください。

挨拶文・メールの基本構成

基本的な構成要素は（前文、本文、末文、後付）になります。ただし相手によっては省かれる要素もあります。

要素	内容	備考
前文	1）頭語（拝啓など）を書き、 2）「時候の挨拶」 3）相手の安否を気遣う言葉 4）お礼があれば書く	相手のお見舞いのなどの時は4）は省くこともあります。
本文	1）本文に入る際「ところで」「さて」「このたびは」などを使い本文に入ります。	本文は、わかりやすく書くこと。
末文（結語）	1）結びの挨拶を書き、 2）「敬具」など
後付	1）日付を書き、 2）署名（差出人名） 3）相手の氏名を書きます。

まとめ

上記の文例を参考に、相手や状況に合わせて言葉を選んでみてください。1月は新年を迎える月ですので、新年の挨拶や相手の健康を気遣う言葉を入れると良いでしょう。