ビジネスシーンで、相手に時間をお願いする場面は多くあります。「お時間をください」と簡潔に伝えるのも悪くはありませんが、より丁寧な表現を使えば、相手に好印象かつ丁寧な印象になります。この記事では、「お時間をいただければ幸いです」の正しい使い方と、言い換え表現や例文を詳しくご紹介します。
「お時間をいただければ幸いです」の意味
「お時間をいただければ幸いです」は、「時間をもらえたらうれしいです」という意味になります。
・「お時間」は「相手の時間」を指すため、敬語の「お」がつきます。
・「いただければ」は「〜してもらえれば」という意味です。
・「幸いです」とは、「私はうれしいです」という丁寧語です。
「お時間」という言葉で、相手の貴重な時間を指し、「いただければ幸いです」で、その時間を頂戴できることをありがたく思う気持ちを伝えます。
「お時間をいただければ幸いです」の使い方と例文
「お時間をいただければ幸いです」は、目上の人や取引先など、相手に対して敬意を払う必要がある場面で使います。
・回答や指示をもらう時
・資料や提出物を作成する時
・面談や会議の日程を調整する時
・アドバイスや協力をお願いする時 などに使います。
・この企画について、少しお時間をいただければ幸いです。
・商品の説明をするため、お時間をいただければ幸いです。
・この件について、相談したいことがありまして、今週中にお時間をいただければ幸いです。
・新商品の説明について、お時間をいただければ幸いです。ご都合の良い日時をご連絡くださいませ。
【取引先での会話】
ご多忙の中、大変恐縮ですが、新商品の説明について、来週中にお時間をいただければ幸いです。詳細はメールで送らせていただきます。
かしこまりました。日時を確認してみます。
「お時間をいただければ幸いです」が適切に使えてますね♡
上の会話をみてみましょう。
丁寧な依頼表現:「お時間」という言葉で相手の方の時間を尊重し、「いただければ」と「幸いです」という表現で、謙虚にお願いしていることが伝わります。
「お時間をいただければ幸いです」使う時の注意点
「いただければ」は、相手の意向を尊重する言葉です。柔軟性を持つ言葉遣いのため、相手に選択肢を提供します。相手は自分の意志に従って行動できるため、相手からの要求にも適切に対応できます。本当にお願いをしたい時には注意しましょう。
【社内での会話】
明日の会議について相談したいことがあるので、お時間いただけますか?
…お時間いただけますか?
「お時間いただけますか」は敬語ですが、相手の都合を考えていない言い方だと受けとめられてしまうこともあります。相手の都合を考えた言葉を使いましょう。
「お時間をください」「お時間いただけますか」の丁寧な言い換え・敬語表現
「お時間をください」「お時間いただけますか」「お時間がほしい」「お時間をもらいたい」は、親しい人に使うのはいいのですが、ビジネスシーンでは、目上の人や取引先の人に対してどのように丁寧な言い換えをしたらいいのでしょうか?
以下は、丁寧な言い換えになります♡
「お時間をいただきたく存じます」
「お時間をいただければ幸いです」
「お時間をいただけますと幸いです」
「お時間をいただければと存じます」
「お時間をいただけましたら幸いです」
「お時間をいただけましたら幸甚でございます」
「お時間をいただきますようお願い申し上げます」
「お時間をくださいますようお願い申し上げます」
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相手の時間をいただく、もらう時には慎重に言葉を選びましょう。メール文でみていきましょう。冗長的(じょうちょうてき)・長めの言い回しについてはメールで使うようにしましょう。
【長めの文例:お時間をいただけましたら幸甚でございます】
【お時間をいただければ幸いですの文】
どちらも相手の都合を考えた丁寧なメール文ですね。結びに「何卒よろしくお願い申し上げます」を使うことで、より丁寧になります。
「お時間をいただけますと幸いです」「お時間をいただけましたら幸いです」との違い
「お時間をいただければ幸いです」と似たフレーズで、「お時間をいただけますと幸いです」「お時間をいただけましたら幸いです」があります。意味や丁寧さの違いについてです。
お時間をいただければ幸いです | 「いただく」は「もらう」の謙譲語 | 「れば」仮定 | |
お時間をいただけますと幸いです | 「いただく」は「もらう」の謙譲語 | 「ます」は丁寧語 | |
お時間をいただけましたら幸いです | 「いただく」は「もらう」の謙譲語 | 「ます」は丁寧語 | 「たら」仮定 |
【意味について】
・意味は、いずれも「お時間をもらえたらうれしいです」になります。相手の時間をもらいたい時の言葉遣いです。
【丁寧さについて】
・上の表を見ますと、「お時間をいただければ幸いです」には丁寧語が1つ少ないことがわかります。より丁寧な言葉を使う時、例えば、お客様や上司、取引先の人には、「お時間をいただけますと幸いです」「お時間をいただけましたら幸いです」を使うのがよいかと思います。
※同じくらい丁寧な言葉遣いです。微妙なニュアンスの違いがありますが、相手に合わせて使い分けしてみましょう。
「いただければ・いただけますと・いただけましたら」の言い換えです。
・先日ご提出いただきました資料の確認について、お時間をいただければ幸いです。
・先日ご提出いただきました資料の確認について、お時間をいただけますと幸いです。
・先日ご提出いただきました資料の確認について、お時間をいただけましたら幸いです。
まとめ
「お時間をいただければ幸いです」について、言い換えや使い方について紹介しました。相手の時間をもらうことを丁寧にお願いする言葉です。シチュエーションに合わせて適切な表現を選んでいけたらいいですね。ご参照いただけましたら幸いです。