「寒い時期のビジネスメール、どんな挨拶文が適切だろう？」12月・1月・2月は、年末年始のご挨拶や寒さへの気遣いなど、季節ならではの表現が求められるため、書き出しや結びに迷うことが多いものです。この記事では、冬の挨拶文として使えるビジネスメールの書き出し・結びの例文を、月別（12月・1月・2月）にまとめました。取引先や社内など、相手に合わせてそのまま使える丁寧な表現を掲載しています。季節感をさりげなく添えた、失礼のないメール作成にぜひお役立てください。
そのまま使える例文を掲載しています。メール作成の時短に♡
なぜ冬の挨拶文がビジネスで重要なのか？
冬の時期（12月・1月・2月）は、年末年始のご挨拶や新年のご報告など、ビジネス上でのメールのやり取りが最も増える季節です。この時期の挨拶文は、単なる形式ではなく、相手への感謝・気遣い・信頼を伝える大切なメッセージとなります。
12月は「一年の締めくくり」として感謝の気持ちを伝える時期、
1月は「新年のご挨拶」や「今年の抱負」を共有する時期、
2月は「寒さが続く中での労い」や「新年度への準備」
また、冬は寒さが厳しく体調を崩しやすい季節のため、メールの書き出しや結びで「寒さへの気遣い」や「健康を祈る言葉」を添えることで、ビジネスマナーをわきまえた丁寧な印象になります。
「寒い日が続いておりますので、くれぐれもご自愛ください。」とか言いますよね♡
・寒さ厳しき折、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・今年一年のご支援に心より感謝申し上げます。
といった一文を添えるだけでも、形式的なメールに温かみが加わります。
あと時候の挨拶、結びの挨拶とかってなんですか？
12月時候の挨拶例：師走の候（しわすのこう）、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
結びの挨拶（冬に使える一般的な表現）：寒さ厳しき折、皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。
冬のビジネスメール｜印象アップにつながる書き方のコツ
冬のビジネスメールでは、「寒さ」「体調」「年末年始」など季節を感じさせる一言を添えることで、温かみのある印象になります。単に業務連絡を送るだけでなく、相手への気遣いや礼儀を表現してみましょう。
冬ならではの挨拶文を上手に取り入れるための書き方のコツを紹介します♡
「年末年始」や「新年の抱負」など、時期に合わせた一言を添える
冬は12月〜2月にかけて、年末のご挨拶・新年のご挨拶・年度始めの準備など、時期ごとに使える表現が変わります。メールの送信時期に合わせて適切な一言を使い分けることが大切です。
12月（年末）：「本年中のご厚情に心より感謝申し上げます」「今年も残すところわずかとなりましたが〜」
1月（新年）：「新年あけましておめでとうございます」「本年もどうぞよろしくお願いいたします」
2月（立春）：「立春とは名ばかりの寒さが続いております」「春を待ち望む季節となりました」
「寒さ」「体調」「仕事納め／始め」を意識したフレーズを入れる
冬のビジネスメールでは、気候や体調への気遣いを取り入れると丁寧な印象になります。特に12月は「仕事納め」、1月は「仕事始め」に関する言葉が好印象です。
・仕事始めでご多忙の折、早々のご対応をありがとうございます。
・お忙しい年末かと存じますが、体調には十分お気をつけください。
・寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、お変わりございませんか。
ビジネスメールの挨拶文は、季節感＋気遣いの要素を意識して構成しましょう♡
汎用フレーズのストックで時短にもつながる
ビジネスメールは日々の業務で頻繁に使うため、季節ごとの定型フレーズをストックしておくのがおすすめです。社外／社内と目的別（依頼／お礼／報告）に使い分けられるように整理しておくと便利です。
・本年も変わらぬご支援のほどお願い申し上げます。
・寒い日が続いておりますが、体調など崩されておりませんでしょうか。
・お忙しい時期かと存じますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
冬の挨拶文も時期別（12月・1月・2月）にテンプレート化することで、時短と印象アップの両立に♡
冬のビジネスメール｜書き出しの挨拶文例【12月】
12月は、本格的な冬の訪れを感じさせるとともに、年末の忙しさが増す時期です。ビジネスメールの書き出しの挨拶では、寒さを気遣う表現や、年の瀬に向けた感謝の気持ちを伝えることが、相手への心遣いを示す大切な要素となります。
一般的なビジネスシーン向け例文
12月は「初冬の候」「寒冷の候」「歳末の候」などの時候の挨拶が適切です。年末にかけての感謝の意を伝える言葉を添えることで、より丁寧な印象になります。
- 寒冷の候、〇〇様におかれましては、ご健勝のことと存じます。
- 厳寒の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄のことと拝察いたします。
- 初冬の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 歳末の候、貴社におかれましては、益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。本年も多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
〇〇の候と「時下」は一緒に使いません♡
天候・季節感に触れる表現・例文
本格的な寒さや年末の慌ただしさに触れる挨拶は、形式的になりすぎず、相手への親近感を伝えられます。冬らしい一言を添えることで、より心温まる印象になります。
- 吐く息も白くなる季節となりましたが、変わらずお元気でお過ごしでしょうか。
- 今年も残すところあとわずかとなりました。ご多忙とは存じますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- いつも大変お世話になっております。師走に入り、何かとご多用な毎日をお過ごしのことと拝察いたします。
- 冬将軍の到来が間近に迫ってまいりましたが、〇〇様におかれましては、ご壮健にてご活躍のことと存じます。
相手の体調を気遣う表現・例文
真冬の寒さや、年末年始の忙しさで体調を崩しやすい時期だからこそ、相手の健康を気遣う一文を添えることで、丁寧で心温まるメッセージになります。
- 寒さ厳しい折ではございますが、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
- 何かと気忙しい年の瀬ではございますが、ご無理なさらず、どうぞご健勝にお過ごしください。
- 本格的な寒さとなってまいりましたので、お風邪など召されませんよう、くれぐれもご自愛ください。
- 寒さ厳しき折、〇〇様におかれましては、ご多忙の時期とは存じますが、年末に向けてどうぞご自愛ください。
「季節の言葉＋感謝や気遣い」を意識して挨拶文を組み立てると形式的なメールがあたたかくなります♡
冬のビジネスメール｜書き出しの挨拶文例【1月】
1月は新年を迎え、気持ちを新たにする月です。同時に寒い時期でもあります。ビジネスメールの書き出しの挨拶では、年始の挨拶や寒中見舞いの要素を取り入れ、相手への敬意と健康への配慮を示すことが重要です。
一般的なビジネスシーン向け例文：時候の挨拶
1月は、松の内（一般的に1月7日まで）を境に使う言葉が変わります。
【年始に使う】新春の候、初春の候
・新春の候、貴社におかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
【松の内以降に使う】厳寒の候、大寒の候
・厳寒の候、〇〇様におかれましては、ご健勝にてお過ごしのことと存じます。
【どちらの期間にも使える】時下
・時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
「謹賀新年」「賀正」などの賀詞は使わず、「新年」「新春」などの表現を使うのが一般的です。以下の記事を参考にしてみてください♡
新年の挨拶・抱負に触れる表現・例文
新年の始まりにふさわしい、気持ちの良い挨拶や、相手の一層の活躍を願う言葉を添えると、より前向きな印象になります。
- 明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
- 輝かしい新春を迎え、皆様におかれましても、幸多き年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
- 本年も、〇〇様にご満足いただけるよう、より一層精進してまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
- 鏡開きを迎え、いよいよ本格的な業務開始となりましたが、〇〇様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。
天候・相手の体調を気遣う表現・例文
真冬の寒さが厳しい時期である1月は、相手の健康を気遣う言葉が欠かせません。この時期は「寒中見舞い」のニュアンスを含んだ表現を使うと良いでしょう。
- 例年にない寒さが続いておりますが、お風邪など召されていませんでしょうか。
- 寒気いよいよ厳しくなってまいりました。〇〇様におかれましては、くれぐれもご自愛ください。
- 身を切るような寒さが続いております。インフルエンザなども流行しておりますので、どうかご無理なさらないようお過ごしください。
- 寒中とは申しますが、皆様におかれましては、新年の活力をもってご活躍のことと拝察いたします。
冬のビジネスメール｜書き出しの挨拶文例【2月】
2月は、一年で最も寒さが厳しくなる時期ですが、同時に立春を迎え、暦の上では春の始まりとなる節目の月です。ビジネスメールの書き出しの挨拶では、寒さへの配慮と、春の息吹を感じさせる言葉を添えることで、相手への心遣いをより深く伝えることができます。
一般的なビジネスシーン向け例文：時候の挨拶
2月初めは「厳寒の候」「残寒の候」を使いますが、「立春」を境に「向春の候」などの春を意識した表現も使えるようになります。
【2月上旬】厳寒の候、残寒の候、大寒の候
・厳寒の候、貴社におかれましては、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
【立春以降】向春の候、立春の候
・向春の候、〇〇様におかれましては、ご健勝にてお過ごしのことと存じます。
【どちらの期間にも使える】時下
・時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
2月4日頃の立春を過ぎると、手紙やメールの時候の挨拶は「寒中見舞い」から「余寒見舞い」に変わります♡
季節の変わり目に触れる表現・例文
寒さが続くなかでも、春の訪れや季節の変わり目に触れる挨拶は、相手に温かい気持ちを届け、親しみやすい印象になります。
- 寒中の名残りもようやく和らぎ、日差しに春のぬくもりを感じます。
- 梅のつぼみが膨らみ始め、春の兆しを感じる今日この頃となりました。
- 三寒四温で、徐々に温かくなる気配はありますが、油断できない寒さが続きますね。
- 立春とは申しますが、まだまだ厳しい寒さが続いております。いかがお過ごしでしょうか。
寒さと体調を気遣う表現・例文
寒さのピークである2月は、体調を崩しやすい時期です。インフルエンザや花粉症の話題にも配慮し、相手の健康を心から気遣う一文を添えましょう。
- 寒さの峠は越えるとはいえ、引き続き厳しい寒さでございます。くれぐれもご自愛ください。
- 春の訪れが待ち遠しい季節となりましたが、インフルエンザなども流行しております。どうぞお身体お大切にお過ごしください。
- 暖房器具が手放せない日々が続きます。ご多忙の折とは存じますが、体調管理には十分ご留意ください。
- 暦の上では春となりましたが、残る寒さで風邪など召されませんよう、ご健康を心よりお祈り申し上げます。
冬のビジネスメール｜結びの挨拶文例【12月・1月・2月共通】
冬のビジネスメールの結びの挨拶は、寒さが厳しく、年末年始の慌ただしさもある時期だからこそ、相手の健康や業務への配慮を丁寧に伝えることが大切です。12月の年の瀬、1月の厳寒、2月の残寒、どの時期にも共通して使える文例をご紹介します。
冬の結びの挨拶は、相手の健康を気遣う言葉や、感謝と今後の協力を祈る言葉が適しています♡
相手の健康や業務を気遣う・例文
一年で最も寒い時期です。体調を崩しやすい時期であることを踏まえ、温かい配慮を伝えます。
【冬の結びの挨拶文例】
12月：
・年の瀬を迎えご多用とは存じますが、ご無理なさらないようお過ごしください。
・師走に入り、ご多忙のことと存じますが、どうぞご無理なさらず、ご健勝にて新年をお迎えください。
12月/1月：寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
2月：
・余寒厳しき折、お風邪など召されませぬよう、何卒ご自愛ください。
・年度末を迎え、何かとご多忙と存じます。どうぞご無理のないようお過ごしください。
共通：
・体調管理には十分ご留意のうえ、ご健勝にお過ごしくださいませ。
・まだまだ寒さが続きますので、健康にはくれぐれもご留意ください。
・冬期の寒暖差で体調を崩されませぬよう、心よりお祈り申し上げます。
今後の関係性や発展を願う・例文
特に12月（年の瀬の感謝）と1月（新年の抱負と協力）は、今後も良好な関係を築きたいという願いを込めた表現が重要です。
【冬の結びの挨拶文例】
12月：
・本年も格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・来年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
1月：本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
共通：
・今後とも、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
・厳しい寒さが続きますが、来月以降も何卒よろしくお願い申し上げます。
・末筆ながら、貴社のますますのご発展と、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
「末筆ながら」はメールでよく使う言葉。わかりやすく解説しているので参考にしてみてください♡
定型的な結びの言葉・例文
メールの締めくくりとして、業務上の依頼や返信を求める場合の一般的な表現です。冬のご多忙を気遣う一言を添えると、より丁寧になります。
【冬の結びの挨拶文例】
- 引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 本件につきまして、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
- ご不明点などございましたら、お気軽にお知らせくださいませ。
- ご不明な点がございましたら、遠慮なくお申し付けくださいませ。
- ご多忙の折恐縮ではございますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
まとめ
「寒い時期のビジネスメール、どんな挨拶文が適切だろう？」12月・1月・2月は、年末年始のご挨拶や寒さへの気遣いなど、季節ならではの表現が求められるため、書き出しや結びに迷うことが多いものです。この記事では、冬の挨拶文として使えるビジネスメールの書き出し・結びの例文を、月別（12月・1月・2月）にまとめました。取引先や社内など、相手に合わせて使える丁寧な表現を掲載しています。季節感をさりげなく添えた、失礼のないメール作成にぜひお役立てください。
