「お時間を頂戴したく存じます(ちょうだいしたくぞんじます)」とは、お時間をもらいたいと思いますという意味を持ち、丁寧な言い回しになります。この記事では、「お時間を頂戴したく存じます」の正しい使い方、場面に合わせた丁寧な言い換え表現、メールでの例文などを紹介していますので、ご参照いただけましたら幸いです。
「お時間を頂戴したく存じます」の意味
読み方は「おじかんをちょうだいしたくぞんじます」と読みます。
・「お時間」は「相手の時間」を指すため、敬語の「お」がつきます。
・「頂戴したく」とは「〜してもらいたい」という意味です。
・「存じます」とは「思います」という意味で「存じる」の謙譲語に「ます」の丁寧語がついたもの。
「お時間を頂戴したく存じます」は、「お時間をもらいたいと思います」という意味になります。
「お時間を頂戴したく存じます」の使い方と例文
「お時間を頂戴したく存じます」は、目上の人や取引先など、相手に対して敬意を払う必要がある場面で使います。
・回答や指示をもらう時
・資料や提出物を作成する時
・面談や会議の日程を調整する時
・アドバイスや協力をお願いする時 などです。
相手の貴重なお時間をいただくために丁寧に使いましょう♡
・下記の日程でお時間を頂戴したく存じます。
・商品のチェックにつきまして、少しお時間を頂戴したく存じます。
・恐れ入ります、準備中ですので、もう少しお時間を頂戴したく存じます。
・〇〇について協議させていただきたいため、明日の15時からお時間を頂戴したく存じます。
【社内での会話】
総務に提出する資料は、今日までですが、大丈夫そうですか?
申し訳ございません。もう少し時間がかかりそうです。
そうですか。もしお手伝いすることがあれば言ってくださいね。
ありがとうございます。なんとか自分でできそうです。遅くなったことをお詫びします。あと30分だけお時間を頂戴したく存じます。
上の会話をみてみましょう。
具体的な時間を伝える:30分という具体的な時間を伝えることで、相手に明確な時間帯を伝え、失礼のないようにしています。
お時間を頂戴したく存じます:丁寧な敬語表現を使用することで、相手に敬意を払い、丁寧な印象を与えています。
先輩が締め切りを伝え、後輩が了承していることから、「お時間を頂戴する」という丁寧な表現が適切です。
「お時間を頂戴する」の敬語表現
「お時間を頂戴する」は、丁寧な表現ですが、より敬意を込めた表現に言い換えることもできます。以下に、ほかの敬語表現を挙げます。
「お時間をいただきたく存じます」
「お時間をいただければ幸いです」
「お時間をいただけますと幸いです」
「お時間をいただければと存じます」
「お時間をいただけましたら幸いです」
「お時間をいただけましたら幸甚でございます」
「お時間をいただきますようお願い申し上げます」
「お時間をくださいますようお願い申し上げます」
相手の時間をいただく、もらう時には慎重に言葉を選びましょう。メール文でみていきましょう。冗長的(じょうちょうてき)・長めの言い回しについてはメールで使うようにしましょう。
関連記事です。
【長めの文例:お時間をいただけましたら幸甚でございます】
【お時間をいただけますと幸いですの文例】
まとめ
「お時間を頂戴したく存じます」について、言い換えや使い方について紹介しました。相手の時間をもらうことを丁寧にお願いする言葉です。用件を明確にしたり、相手の都合を考えて日時や時間を尋ねたり、丁寧に対応するなど状況に合わせて、適切な表現を選んでいけたら良いですね。