「念のため確認させてください」は、確認不足によるミスを防いだり、誤解やトラブルを未然に防ぐために役立つ丁寧な表現です。しかし、状況によってはより丁寧な言い換えが必要となる場合もあります。本記事では、「念のため確認させてください」の意味、ビジネスシーンでの使い方、丁寧な言い換え表現を例文とともに詳しく解説します。
目上の人に「念のため確認させてください」と使っても良いのですか?
OKですが、相手に配慮した丁寧な言い換え表現も知っておくと良いですよ♡
※「念のため確認させてください」の丁寧な言い換えはこちらです。
「念のため確認させてください」は、ミスを防ぐために使われる丁寧な表現ですが「ください」が命令調のため、目上の人や取引先に対して使うと、少し丁寧さに欠けてしまいます。
「念のため確認させてください」の意味と使い方
ビジネスシーンで使う「念のため確認させてください」意味合いは、
・すでに確認していることでも、念のために再度確認する
・不確実な情報や認識を、相手に確認して確実にする
確認不足によるミスや誤解を防ぐことができる丁寧な敬語表現です。
ビジネスシーンで使う時は、以下のような時です。
・重要な情報や指示を伝える時
・誤解が生じやすい内容を伝える時
・相手の意図を正確に理解したい時
・ミスを防ぎたい重要な作業を行う時 です。
「念のため確認させてください」の例文
「念のため確認させてください」の例文をみていきましょう。
【会議や打ち合わせ】
・念のため確認させてください。本日のミーティングは、〇〇についてですよね。
・念のため確認させてください。私の提案内容で問題ございませんでしょうか。
【資料について】
・念のため確認させてください。こちらの資料は、最新の内容でしょうか。
・重要な資料のため、送信前に念のため確認させてください。
・電話でお伝えした資料の内容ですが、念のため確認させてください。
【契約や取引】
・念のための確認ですが、契約期間は1年になります。
「念のため確認させてください」が失礼になってしまう理由
「念のため確認させてください」はミスを防ぐための役立つ言葉ですが、使い方によっては相手に失礼な印象を与えてしまうこともあります。
・相手の時間を奪ってしまうこと
・相手を不安な気持ちにさせてしまうこと
・目上の人によっては、「念のため」が失礼に感じる人もいること などです
「念のため確認させてください」を頻繁に使うのは控えましょう。
【社内での会話】
念のため確認させてください。何度も聞いてすみません。
なんで、何度も確認してくるのかな…?
※上の会話では、上司に対して、部下が何度も確認しています。上司はあまりよく思っていないようです。
上の会話を言い換えてみると、
・お時間を頂戴して恐縮ですが、確認させていただけますでしょうか。
・以前伺った内容で恐縮ですが、念のため確認させていただけますでしょうか。
など言い換えると良いですね。
「念のため確認させてください」を言い換えする時のコツをわかりやすく解説します♡
「念のため確認させてください」言い換えのコツ
「念のため確認させてください」言い換えのコツとは、どうしたら良いでしょうか?みてきましょう。
依頼形を活用:丁寧さをプラスする
「確認させてください」ではなく、「ご確認いただけますでしょうか」など、依頼形を使うことで、丁寧な印象になります。
相手に確認を依頼するニュアンスになります
・お手数ですが、ご確認いただけますでしょうか。
・恐れ入りますが、ご確認いただけますでしょうか。
・ご多忙中とは存じますが、ご確認いただければ幸いです。
【取引先との会話】資料の内容に誤りがないか確認をお願いしたい時
お手数ですが、お送りいただいた資料の内容をご確認いただけますと幸いです。
かしこまりました。
「ご確認いただけますと幸いです」使うことで相手に委ねるニュアンスになります。
疑問形を活用:柔らかい印象にする
「確認させてください」ではなく、「確認してもよろしいでしょうか」「伺ってもよろしいでしょうか」などを使うと、相手に確認しても良いか許可を求める柔らかい印象になります。
相手に確認しても良いか許可を求めるニュアンスになります
・資料の内容について、念のため確認してもよろしいでしょうか。
・ひとつ質問があります。念のため、伺ってもよろしいでしょうか。
丁寧な表現を使う
「念のため」の代わりに、「万が一のために」などのより丁寧な表現を使ってみましょう。
念のためですが
意味:「念のため」よりも「念のためですが」の方が丁寧な表現です。目上の人に使いましょう。
例文:念のためですが、参考資料を添付いたしました。
「念のために申し上げますが」と言い換えることもできます♡
万が一のために
意味:思いがけないことが起こった場合に備えてという意味です。
例文:大切な約束があるので、万が一のために早めに出かけます。
確認のために
意味:間違いがないかどうか確かめるためにという意味です。
例文:確認のために、もう一度説明を確認してください。
万が一に備えて
意味:予期せぬ事態が発生することを想定し、事前に準備や対策をすることです。
例文:万が一、お客様にご迷惑をおかけしてしまった場合は、より丁寧な対応をしましょう。
念押しになりますが
意味:再度確認し、相手がしっかりと理解していることを確認することです。
例文:念押しになりますが、明日の締め切り厳守でお願いいたします。
「念のため確認させてください」の丁寧な言い換え表現
「念のため確認させてください」は、丁寧な表現ではありますが、より丁寧な言い換え表現が必要な場合もあります。使いやすい表現を挙げてみました。
恐れ入りますが、確認させていただけますでしょうか。
意味:相手に許可を得て、確認をすることを丁寧にお願いする表現です。
例文:恐れ入りますが、ご連絡先を確認させていただけますでしょうか。
お手数ですが、念のためご確認いただけますでしょうか。
意味:相手に手間をかける依頼をする時の丁寧な表現です。
例文:お手数ですが、念のため、書類に不備がないかご確認いただけますでしょうか。
万が一の確認となりますが、ご確認いただけますと幸いです。
意味:丁寧にお願いしつつ、確認の重要性を強調する表現です。
例文:お間違いないか、万が一の確認となりますがご確認いただけますと幸いです。
まとめ
「念のため確認させてください」は、状況によっては失礼と捉えられてしまうこともあります。相手に失礼な印象にならないように、柔らかい表現を使ったり、依頼形を使う、丁寧な敬語表現を使うなど、工夫して使えたら良いですね。