上司や先輩に質問する時、「お教えいただけますようお願いいたします」と丁寧な言葉を使いますよね。でも、この言葉、本当に正しい使い方をしているのか不安に思ったことはありませんか?この記事では、「お教えいただけますようお願いいたします」の使い方や、より丁寧な言い回しなどを、具体的な例文を交えて解説します。
「お教えいただきますようお願いいたします」の意味と使い方
「お教えいただきますようお願いいたします」は、相手に何かを教えてもらいたい時に使う丁寧な依頼表現です。目上の人や取引先、フォーマルな場面などで使います。
「お教えいただきますようお願いいたします」は正しい敬語表現です。ビジネスシーンでは、メールやフォーマルな場面でよく使用する表現です。使い方をマスターしましょう。
【上司に仕事の進め方について質問する時】
例文:恐れ入りますが、作業の進め方について、お教えいただきますようお願いいたします。
【取引先に資料について尋ねる時】
例文:お手数ですが、こちらの資料についてお教えいただきますようお願いいたします。
【フォーマルな場面で相手に意見を求める時】
例文:恐れ入りますが、懸念される点についてお教えいただきますようお願いいたします。
【取引先との会話例】
恐れ入りますが、〇〇について、ご意見をお聞かせいただけますでしょうか。
私は、〇〇について賛成ですが、一点だけ懸念点があります。
貴重なご意見ありがとうございます。懸念点について、もう少し詳しくお教えいただきますようお願いいたします。
上の会話をみてみましょう。
1. 丁寧な依頼:「恐れ入りますが」と「ご意見をお聞かせいただけますでしょうか」を使うことで、相手に敬意を表し、丁寧な依頼であることが伝わります。
2. 具体的な質問:「懸念点について少し詳しくお教えいただきますようお願いいたします」と、具体的な質問をすることで、相手にわかりやすい質問をしています。命令形ではなく依頼形であるため、相手も答えやすくなります。
「お教えいただきすようお願いいたします」の敬語
「お教えいただきますようお願いいたします」の敬語のつくりについてみていきましょう。
1)【謙譲語】お、ご〜いただく、 「いたす」は「する」の謙譲語
・お、ご〜いたただくとは、「お教えいただきます」のラインの部分のことです。
(丁寧にするために「お」を付けて、「いただく」が謙譲語という理解でも問題ありません)
・謙譲語とは、自分を低めて相手を高め、相手への敬意を表すことです。つまり、「お教えいただき」は、自分は相手から教えてもらうという意味になります。以下も同じ謙譲語の使い方です。
・ご案内いたします。
・ご報告いたします。
・お送りいたします。
・お問い合わせいたします。
2)いただきますよう
・「いただきますよう」は、「ます」が丁寧語。「よう」婉曲表現です。婉曲表現がつくことで柔らかい表現になります。
「いただきますよう」は、「していただく」よりも丁寧で、相手への配慮が伝わる表現です♡
・新製品の使用方法について、お教えいただきますようお願いいたします。
・今週開催のセミナーの参加方法についてお教えいただきますようお願いいたします。
「お教えいただきますようお願いいたします」は、相手に敬意を払いながら、教えてもらう時に使う丁寧な表現です。特に、目上の人や取引先などに対して使うと、より丁寧な印象になります。
「お教えいただきますようお願いいたします」ビジネスシーンでよく使う例文7選
「お教えいただきますようお願いいたします」は、ビジネスシーンでは、メールやフォーマルな場面ででよく使われる丁寧な依頼表現です。以下のような時に使います。
1)先輩のアドバイスをいただきたく、ぜひお教えいただきますようお願いいたします。
2)提出資料の書き方やポイントについて、お教えいただきますようお願いいたします。
3)初めての業務ですので、必要な手順についてお教えいただきますようお願いいたします。
4)ご確認いただきまして、改善点などがあればお教えいただきますようお願いいたします。
5)お手数ですが、今回の変更点について詳細をお教えいただきますようお願いいたします。
6)もし関連する情報や注意点がありましたら、お教えいただきますようお願い申し上げます。
7)操作方法について、ご説明いただけると幸いです。お教えいただきますようお願いいたします。
↑上の例文の使い方のコツ♡
「お教えいただきますようお願いいたします」を使う際のコツ
・クッション言葉をあわせて使い、丁寧な言葉遣いを心がけること。
・質問や確認の内容を具体的に伝えることで、相手に理解してもらいやすくなります。
「お教えいただきますようお願いいたします」を使ったメール文です。ぜひ参考にしてみてください。
【取引先へ・質問のメール例文】
件名:【ご質問:〇〇について】
〇〇様
いつも大変お世話になっております。△△株式会社の田中です。
現在、貴社の□□について検討しております。つきましては、下記についてお教えいただきますようお願いいたします。
1. 〇〇について
2. 〇〇について
お忙しいところ誠に恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「お教えいただきますようお願いいたします」の敬語表現
「お教えいただきますようお願いいたします」の敬語表現には、
・お教えくださいますようお願い申し上げます
・お教えくださいませ
・お教えいただきたく存じます
・お教えいただければ幸いです などがあります。
「お教えいただきますようお願いいたします」の敬語表現の意味と例文を一緒にみてきましょう。
「お教えくださいますようお願い申し上げます」
「お教えくださいますようお願い申し上げます」
【尊敬語】お〜くださる、「~してくれる」の尊敬語
「〜くださる」は、聞き手への尊敬を表す尊敬語です。相手の行動が主体の時に使います。
例文:
・明日のご予定について、お教えくださいますようお願い申し上げます。
・この資料のデータについて、詳しくお教えくださいますようお願い申し上げます。
「お教えくださいますようお願い申し上げます」「お教えいただきますようお願い申し上げます」ください・いただくの違いについての記事です。参考にしていただけたら嬉しいです。
「お教えくださいませ」
意味:相手に何かを教えてもらうようにお願いする表現。
使い方:「お」がつくことで丁寧になりますが、「教えてください」は命令調です。「ませ」がつくことでニュアンスが柔らかくなります。社内で使うのが適切です。
例文:〇〇の資料について、お教えくださいませ。
「くださいませ」はやわらかい表現ですが、男性も使うことができる言い回しです。
「お教えいただきたく存じます」
意味:「教えていただきたいと思います」という丁寧な表現です。
使い方:「お」がつくことで丁寧になり、「いただく」は謙譲語。「存じる」は「思う」の謙譲語、「ます」は丁寧語です。
例文:この問題について、より詳しくお教えいただきたく存じます。
「お教えいただけますと幸いです」
意味:「〜について、教えていただけますと嬉しいです」という意味になります。
使い方:「お」がつくことで丁寧な表現になり、「幸いです」は、〜してもらえたら嬉しいですという意味になります。非常に丁寧な表現です。
例文:アドバイスがありましたら、お教えいただけますと幸いです。
まとめ
「お教えいただきますようお願いいたします」は、「お」と「いただき」の組み合わせが正しい敬語表現です。ビジネスシーンや目上の人に使う丁寧な依頼の表現で、うまく使えたら良いですね。