ビジネスシーンで、目上の人に「お気をつけください」と声をかけることは適切なのでしょうか?この記事では、相手に失礼なく注意を伝えることができる「お気をつけください」の使い方や言い換え、ビジネスシーンで使える例文を紹介します。
「お気をつけください」は、目上の人に使うと失礼ですか?
「お気をつけください」でも良いのですが「お気をつけください」よりも丁寧な言い換えもあるので、知っておくと良いですね♡
「お気をつけください」は、基本的には失礼ではありません。相手への思いやりや気遣いを伝える丁寧な表現として、目上の人に対しても広く使えます。
「お気をつけください」の意味
「お気をつけください」は、相手に対して注意を呼びかける表現で、相手への気配りや感謝の気持ちをも表しています。
「お」は、相手のことになるため、尊敬語になります。
「ください」は、「くれる」の尊敬語で命令形です。
「お気をつけください」の「ください」は、丁寧ですが命令調になります。
「お気をつけください」の使い方と例文
「お気をつけください」は、丁寧な表現のためビジネスシーンや目上の人に対して使います。以下のような場合に使われます。
・訪問や移動の時
・体調を気遣う時
・持ち物や取り扱いに注意が必要な時
・お帰りの際も、お気をつけてお帰りくださいませ。
・暑さが厳しくなっておりますので、体調にはお気をつけください。
・朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたので、お体にお気をつけください。
・重い荷物ですので、お怪我のないようお気をつけてください。
・取り扱いには十分お気をつけください。
【取引先の人との会話】
暑さが厳しくなっておりますので、体調には、どうぞお気をつけください。
お気遣いいただきまして、ありがとうございます。
「お気をつけください」が適切に使えていますね。「どうぞ」を使うことでより丁寧になります♡
上の会話をみてみましょう。
「お気をつけください」は、相手を思いやる気持ちを表す丁寧な表現です。特に、季節の変わり目や体調を崩しやすい時期には、一声かけることで相手に気遣いを示すことができます。
「お気をつけください」の「ください」は、丁寧ですが命令調になります。「お気をつけください」の敬語表現もみていきましょう。
「お気をつけください」は、相手を思いやる言葉だけど。より丁寧な言い方もあるんですね。
「お気をつけください」の敬語表現・丁寧な表現
「お気をつけください」の丁寧な敬語表現の意味、使い方の特徴、例文を紹介します。状況や相手との関係性によって使い分けてみましょう。
目上の人や上司、ビジネスシーンで敬語表現を使ってみましょう♡
お気をつけくださいませ
意味:「お気をつけください」の「ください」が命令されているように感じることもあるため、「ませ」がつくことで、優しい・やわらかい表現になります。
例文:お帰りの際は、人混みにお気をつけくださいませ。
「~ませ」は女性が使う表現とされていましたが、現在では隔たり(へだたり)なく使われています。
お気をつけくださいますようお願い申し上げます
意味:より丁寧な言葉遣いで、社外で使う方が適しています。メールで使うことが多い表現です。「くださいますよう」とは「〜してくれますように」という意味です。
「くださいますよう」が丁寧でやわらかい言い回しのため、強制を感じさせない表現になります。
例文:新しいシステムの使い方は、難しいとのことです。使う際にはお気をつけくださいますようお願い申し上げます。
「お気をつけください」の言い換え・類語
「お気をつけください」は、相手を思いやる表現ですが、状況によってより適切な表現を選択することが重要です。
「お気をつけください」の言い換え♡
ご自愛ください(ごじあいください)
意味:「ご自身の体や心を大切にしてください」という意味の丁寧な言葉です。相手を気遣い、思いやる気持ちを伝える時に使います。
例文:暑い中ですので、くれぐれもご自愛ください。
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お大事にしてください
意味:体調不良や怪我をした人に対して、早く良くなることを願う丁寧な言葉です。
例文:風邪とのこと、お大事にしてください。ご無理なさらず、ゆっくりとお休みください。
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ご留意ください(ごりゅういください)
意味:「心に留めておいてください」「十分に配慮してください」という意味合い。常にそのことについては注意してくださいというニュアンスです。
例文:大切な書類ですので、取り扱いにはご留意ください。
まとめ
「お気をつけください」は、相手を思いやる気持ちの表現です。ぜひ、色々な場面で使ってみてください。