「いらっしゃる」「お見えになる」「お越しになる」など、「来る」には様々な尊敬語があります。ビジネスシーンでは、どの言葉を使うべきか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。この記事では、「来る」の尊敬語の意味やニュアンスの違いを、具体的な例文とともにわかりやすく解説します。
「来る」の尊敬語って「来られる」もそうですか?
そうですね。「来られる」もそうですが、「いらっしゃる」「お見えになる」「お越しになる」を使うのが一般歴です。
敬語の種類と基本
敬語は、相手への敬意を表すために使う言葉遣いです。大きく分けると以下の3種類があります。
まずは、敬語の種類と基本的なことを学びましょう♡
尊敬語: 相手の言動や状態を、相手を立てて述べる言葉です。
例:食べる → 召し上がる、来る → いらっしゃる
・相手の品格や地位を高く評価し、尊敬の念を表す時に使います。
謙譲語:自分の行動をへりくだって言う言葉です。
例:来る→参る・伺う、言う → 申し上げる
・相手に気を遣い、自分の立場を低く見せることで、相手を立てます。
丁寧語: 誰に対してでも使える、一般的な丁寧な言葉です。
例:来る→来ます、~ください
・尊敬語や謙譲語ほど固くなく、日常会話でもよく使われます。
「来る」の尊敬語
「来る」の尊敬語として、一般的な表現は以下になります。
「お見えになる」が最も丁寧な表現で、続いて「いらっしゃる」「お越しになる」は、同じくらい丁寧です。
「来る」の尊敬語♡
「お見えになる」
「お見えになる」は、目上の人がこちらに来ることを表す尊敬語です。
・お客様がお見えになりましたので、ご案内いたします。
「いらっしゃる」
「いらっしゃる」は、誰に対しても使える一般的な尊敬語です。
「行く」「来る」「居る」「ある」「いる」の尊敬語としても使うことができます。
・お客様がいらっしゃる。
「お越しになる」
「お越しになる」は、遠方から来る場合や、ある場所へわざわざ足を運んでくる場合に使われます。
・お越しになる前に、ぜひご連絡をいただければ幸いです。
「おいでになる」も「来る」の尊敬語で「お越しになる」よりも親しみを込めたニュアンスになります。
「来られる」
可能の意味:「来られる」は「来る」ことが「できる」という意味も持ちます。そのため、相手が「来る」ことを許可しているようなニュアンスに聞こえる場合があり、誤解が生じる可能性があります。
敬意の度合い:「お見えになる」「いらっしゃる」「お越しになる」と比較すると、「来られる」は敬意の度合いがやや低いとされることがあります。
「いらっしゃる」「お見えになる」「お越しになる」などのより丁寧な表現を使うのが一般的です♡
よく使う「来る」の丁寧な表現
ビジネスシーンでよく使われる「来る」の意味合いを持つ表現を紹介します。
ビジネスシーンで使ってみましょう♡
「ご足労いただきありがとうございます」
意味:相手がわざわざ来てくれたことに対する感謝の気持ちをシンプルに伝えることができます。
「お集まりいただき、ありがとうございます」
意味:集まってくれた人々に対して感謝の気持ちを伝える丁寧な言葉です。
「お会いできて光栄です」
意味:誰かと初めて会う時や、尊敬している人に会う時などに使われる丁寧な表現です。
「ご来社をお待ちしております」
意味:ビジネスシーンでよく使われる表現で、相手に対して「ぜひ私たちの会社に来てください」という歓迎の気持ちを伝える丁寧な表現です。
「お忙しいところ、ありがとうございます」
意味:相手が忙しいにも関わらず、何かをしてくれたことに対して感謝の気持ちを伝える丁寧な表現です。
まとめ
「来る」の尊敬語は、「いらっしゃる」以外にも、「お見えになる」「お越しになる」など、様々な表現があります。使い方に悩んだ時に参考にしていみてください。