「見送らせていただきます」は、ビジネスシーンでよく耳にする丁寧な断り方ですが、適切な使い方や、より丁寧な言い回しを知っていますか?この記事では、「見送らせていただきます」の意味を詳しく解説し、ビジネスシーンでの具体的な使い方、そして様々な状況に合わせた言い換え表現を、豊富な例文とともにご紹介します。
「見送らせていただきます」の意味と敬語
「見送らせていただきます」は、何かしらの依頼や提案に対して、「今回はお受けできません」と丁寧に断る際に使われる敬語表現です。相手への敬意を示しながら、自分の意思を明確に伝えることができます。
「見送る」:「あることをしないようにする」「遠ざかるものを目で追う」という意味合いです。
「させていただきます」:「させてもらう」の謙譲語です。
「見送らせていただきます」の使い方
「見送らせていただきます」は、相手の誘いや依頼、申し出に対して、丁重に断る際に用いる敬語表現です。目上の人や敬意を払う場面でも使います。
「見送らせていただきます」って、どんな時に使いますか?
例えば、取引の断り、採用選考の結果報告の時に使います。「見送らせていただきます」は、相手への敬意を示しながら、丁寧にお断りすることができます♡
「見送らせていただきます」ビジネスシーンでよく使う例文8選
「見送らせていただきます」は、ビジネスシーンで何かを断る際に、丁寧な敬語表現としてよく使われます。、状況や相手との関係性によって、表現の仕方も変わってきます。
ビジネスシーンでよく使う「見送らせていただきます」の例文8選です♡
【「見送らせていただきます」の例文8選】
【提案や計画を断る】
・新しいサービスの導入ですが、現状の運用を優先するため、今回は見送らせていただきます。
・誠に恐縮ですが、ご提案の新商品に関しては、今回は見送らせていただく決定をいたしました。
・ご提案内容は素晴らしいものでしたが、予算の関係上、今回は見送らせていただきます。
【参加を断る】
・日程の都合がつかず、今回は参加を見送らせていただきます。
・別の予定があるため、セミナーへの参加を見送らせていただきます。
・ご招待いただきましたが、都合により今回は参加を見送らせていただくこととなりました。
【採用を断る】
・厳正な選考の結果、誠に残念ながら今回は見送らせていただきました。
・せっかくのご応募でしたが、社内の選考により今回は見送らせていただくことになりました。
上の例文のポイントです♡
丁寧な言葉遣い:「誠に恐縮ですが」「大変申し訳ございませんが」などの丁寧な言葉で、相手に配慮しています。
理由の明確化:「現状の運用を優先するため」「予算の関係上」など、断る理由を具体的に示すことで、誠意が伝わります。
感謝の言葉:「ご提案内容は素晴らしいものでしたが」「せっかくのご応募でしたが」など、相手の努力や提案に対して感謝の言葉を添えることで、関係性を良好に保つことができます。
代替案の提示:可能であれば、「別の機会に」「状況が変わり次第」など、将来的な可能性を示唆することで、関係性を良好に保つことができます。
これらのポイントを使うことで、冷たい印象にもなりませんよね。
「させていただきます」は、NGな言葉?丁寧な言葉?
「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語で、相手への敬意を表す敬語表現です。一般的に、「させていただく」は、相手から何かを許してもらう、あるいは自分にとって何かしらの利益がある場合に用いられます。しかし、「見送らせていただきます」の場合、必ずしもこれらの条件を満たすというよりは、むしろ、相手への配慮や感謝の気持ちを込めて、丁重にお断りする際に用いられることが多くあります。
ビジネスシーンにおいて、「見送らせていただきます」が広く使われるのは、相手に対して直接的な拒絶を避け、丁寧かつ控えめな表現として定着しているためです。「見送らせていただきます」を使うことで、「あなたの申し出は大変ありがたいのですが、残念ながら今回はお断りせざるを得ません」というニュアンスを、より柔らかく伝えることができます。
ただし「させていただく」を使いすぎると、相手に真意が伝わりにくくなるので、注意が必要です。
「させていただきます」が丁寧になる感じだから、使われやすい言葉なんですね♡
だから「見送らせていただきます」って、直接「ダメです」と断るよりも、柔らかい言葉で断ることができるんですね。
「依頼や提案」を断る時の丁寧な表現・言い換え
「見送らせていただきます」の言い換えです。「依頼や提案」を断る時の丁寧な表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。
「見送らせていただきます」の言い換え♡
「遠慮させていただきます」
意味:相手の提案や依頼を丁重に断る際に使います。相手に配慮し、やんわりと断るニュアンスが強い敬語表現です。
例文:ご親切にありがとうございます。しかし、今回は遠慮させていただきます。
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「お見送りさせてください」
使い方:提案や依頼、誘いを断りたい場合、直接的な拒否ではなく、やんわりと断る敬語表現として使われます。
例文:検討いたしましたが、今回は予算の都合によりお見送りさせていただきます。
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「お受けいたしかねます」
使い方:「見送らせていただきます」よりも、より強い拒否のニュアンスがあります。
例文:ご提案ありがとうございます。しかし、現時点では、お受けいたしかねます。
「辞退させていただきます」
意味:ある申し出や依頼などを断る時に使う丁寧な敬語表現です。
例文:今回のお願いには応えられそうにございません。心苦しいのですが、辞退させていただきます。
「お気持ちだけ頂戴いたします」
意味:相手の好意や贈り物に対して、その気持ちを受け止めるという意味です。具体的なものを受け取らず、相手の心遣いを感謝する際に使われます。
例文:このような素晴らしい贈り物、誠にありがとうございます。お気持ちだけ頂戴いたします。
「見合わせとさせていただきます」
意味:予定していたことや計画していたことを、やむを得ない事情により中止にすることを伝える敬語表現です。
例文:誠に申し訳ございませんが、本日のセミナーは諸事情により、見合わせとさせていただきます。
まとめ
ビジネスシーンで「断る」ことは、決して悪いことではありません。しかし、相手に失礼なく、自分の気持ちを伝えるためには、適切な言葉を選ぶことが大切です。この記事で紹介した様々な表現を参考に、状況に合わせて使い分けてみてください。