「この資料に間違いはございませんか?」会議で上司に確認された時、あなたはどのように答えますか?「間違いないです」は相手によって失礼に聞こえる可能性も。上司への報告や、取引先とのやり取りなど、ビジネスシーンでは、状況や相手に合わせて適切な言葉を選ぶことが大切です。本記事では、「間違いないです」の代わりに使える、丁寧な言い回しを、具体的な例文とともにご紹介します。
「間違いないです」の意味と敬語
「間違いないです」は、ある事柄について、「間違いなくそうだ」という強い確信を持っていることを表す言葉です。
「ない」は、否定の表現で、「です」は丁寧語です。
「間違いないです」の使い方と例文
「間違いないです」は、ある事柄が「間違いなく正しい」「確実であること」を相手に伝える表現です。丁寧語がついていますが「間違いないです」は、親しい間柄で使う表現です。
・その通りです。間違いないです。
・約束したことは、必ず守ります。間違いないです。
・この資料は、最新のものなので、間違いないです。
目上の人や取引先に対しては、より丁寧な表現を使う方が一般的です。
「間違いありません」なら丁寧ですか?
「間違いありません」は「間違いないです」よりは、丁寧ですが、親しい上司に使う感じの表現です♡
「間違いありません」よりも丁寧な表現としては、「間違いございません」や「おっしゃる通りです」などがあります。
「間違いございません」の使い方と例文
「ございます」は「ある」をより丁寧にした言葉で、「あります」よりもさらに丁寧な表現です。そのため、「問題ございません」は「問題ありません」よりも丁寧な表現です。
非常に丁寧な表現のため、目上の人や上司、取引先に対して使います。
・ご意見、まったくその通りです。間違いございません。
・この資料は、再度確認いたしました。間違いございません。
・契約書の内容については、何度も確認いたしました。間違いございません。
相手との関係性や、状況によって適切な表現を選びましょう♡
「間違いないです」ビジネスシーンで使える丁寧な言い換え7選
「間違いないです」は、相手によっては丁寧さに欠けるように感じられることがあります。ビジネスシーンにおいては、より丁寧で、相手に配慮した表現を用いることが求められます。
1)確かにその通りですので、再度社内で確認いたします。
2)ご指摘の通り、私もその点が重要だと考えております。
3)お考えの通り、この対応が最善だと判断しております。
4)その点につきましては、間違いございませんのでご安心ください。
5)〇〇さんのおっしゃる通り、この案件は来週までには完了させます。
6)その案で進めることに問題ございませんので、よろしくお願いいたします。
7)ご認識に相違ございません。今後の対応策について改めて検討いたします。
上の例文を使う時のポイントです♡
・丁寧語を適切に使う:敬語表現「いたします」は「する」の謙譲語、「ございます」は「あります」の丁寧語です。
・相手への敬意:「ご指摘の通り」「おっしゃる通り」を使うことで相手への敬意を示しています。
・7)「ご認識に相違ございません」:お互いの認識が一致していることを確認することができます。
・「ご安心ください」「問題ございません」:相手の不安を解消する言葉を選ぶことで、より丁寧な印象になります。
「間違いございませんでしょうか」は正しい使い方?
「間違いございませんでしょうか」は、文法的に二重敬語かどうかで意見が分かれています。
二重敬語であると考える理由:「ございます」は「ある」の丁寧語、「でしょうか」は「だろうか」の丁寧語であるためです。
二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。よく使われる二重敬語の例を下に挙げています。
【二重敬語の例】
「お伺いする」:謙譲語+謙譲語
「伺わせていただきます」も謙譲語+謙譲語になり二重敬語となります。
二重敬語ではないと考える理由:「ございます」は「ある」を丁寧にした言葉で、「です」は「だ」を丁寧にした言葉です。
「間違いございませんでしょうか」を使って良いか迷った時は?
より丁寧な表現を求められる場面では「ございませんでしょうか」を使うこともできますが、一般的には「ございますか」や「~でしょうか」で十分です。
大切なのは、相手に失礼のないように、そして自分の伝えたいことを正確に相手に伝えることです。
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まとめ
「間違いないです」は、相手や状況によっては、ややカジュアルな印象で、丁寧さに欠けるように感じられることがあります。ビジネスシーンなど、より丁寧な表現が求められる場面では、この記事で紹介した例文を参考に、相手に失礼なく、かつ自分の考えを的確に伝えることができるようになりましょう。