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大寒の候とは?意味、時期、使い方【例文付き】

言葉遣い

「大寒の候」という言葉、手紙やメールで目にしたことはありませんか?時候の挨拶としてよく使われますが、「一体いつ使えばいいの?」「誰に対して使えば失礼にならないの?」と疑問に思う方も多いはず。この記事では、「大寒の候」の意味や、正しい使い方を例文とともに詳しく解説します。ビジネスシーンやプライベートでも使えるように、時候の挨拶の基本もご紹介します。

「大寒の候(だいかんのこう)」の意味

「大寒の候」の読み方は、「だいかんのこう」と読みます。「大寒の候」は、二十四節気(太陽の動きをもとに1年を24に分けた、季節を表す区分です。)のひとつ「大寒」の時期に使う時候の挨拶です。

大寒は一年で最も寒い時期とされており、「大寒の候」という言葉を使うことで、「寒さが厳しい折ですが、いかがお過ごしでしょうか」といった思いを相手に伝えます。

大寒の候はいつからいつまで?

「大寒の候」は、二十四節気の「大寒」の期間、1月20日頃~2月3日頃になります。

↓ここでのポイントです♡

「大寒の候」は、季節の挨拶のため、気温の高低にかかわらず季節感を伝える表現として広く使用できます。ただし、相手の地域の気候に合わせた表現を添えると、より心遣いが伝わります。

例えば、寒い地域の場合は「大寒の候、一層寒さが厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか」とすることで共感を示せます。

温暖な地域の場合は、「大寒の候、寒さも緩やかになってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか」とすることで季節の移ろいを伝えられます。

「大寒の候」はどの地域でも使えますが、続く文章を工夫することで、相手への配慮を表現できます。

「大寒の候」はどんな時に使う?

「大寒の候」は、時候の挨拶として用いられる言葉ですので、基本的には誰に対しても使うことができます。ただし、相手との関係性や状況によって、より適切な表現を選ぶことが大切です。

↓「大寒の候」を使うのに適している人♡

ビジネス関係の相手:取引先、顧客、上司など、改まった手紙やメールで使うのに適しています。特に、年賀状のお礼状や寒中見舞いなどでよく使われます。

・目上の人

・久しく挨拶をする友人や知人

「大寒の候」、時候の挨拶を使うことで、丁寧な印象になります。

「大寒の候」を使った季節の挨拶

「大寒の候」などを使った書き出し・結びを紹介します。ビジネスシーン、目上の人向け、やわらかめの表現です。

冬の寒さを労わる言葉を結びに添えることで、相手への気遣いを表現できます♡

季節の挨拶文例:ビジネスシーン

【書き出し】

・大寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

・大寒の候、平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

・大寒の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

【結び】

・本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

・末筆ながら、皆様のご健康と貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

・時節柄、ご多忙とは存じますが、くれぐれもご無理なさらないようお祈り申し上げます。

↓ここでのポイント♡

「皆様におかれましては益々」の使い方

「皆様におかれましては益々」とは、ビジネス文書などでよく使われます。

「皆様におかれましては」は、相手方全体を敬う表現

「益々」は、状態がより一層進んでいることを表します。

例文:

・大寒の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

・大寒の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

・大寒の候、皆様には益々ご活躍のことと拝察いたします。

※「ご清祥」は、相手の健康や幸福を喜ぶ意味、「ご健勝」は、健康で元気であることを意味します。

季節の挨拶文例:目上の人

【書き出し】

・大寒の候、日頃より温かいご指導を賜り、心より御礼申し上げます。

・大寒の候、厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

・大寒を迎え、一段と寒さ厳しくなりましたが、皆様にはご健勝のことと存じます。

【結び】

・寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。

・寒さ厳しき折、暖かくしてお過ごしください。

・厳寒の折、どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。

・末筆ながら、益々のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

季節の挨拶文例:やわらかい表現

時候の挨拶を使うことで、相手に温かい気持ちを感じてもらうこともできます♡

【書き出し】

・大寒の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

・大寒を過ぎ、寒さが身に染みる毎日ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

・大寒の候、寒さもいよいよ厳しくなってまいりましたが、お変わりございませんか。

・大寒の候、寒い日が続いておりますが、皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。

・大寒の候、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

【結び】

・寒い日が続きますので、暖かくしてお過ごしください。

・まだまだ寒さが続きますが、温かくしてお過ごしください。

・風邪などひかれないよう、お気を付けてお過ごしください。

・本格的な寒さはこれからですが、どうぞ健やかにお過ごしくださいませ。

まとめ

「大寒の候」は、一年で最も寒い時期に使う時候の挨拶です。時候の挨拶とは、手紙やメールの冒頭に用いる、時候を表現した言葉です。季節の移ろいを言葉で伝え、相手への気遣いを示すことで、より丁寧な印象になります。かしこまった場面でのメールや手紙の作成の際にぜひ活用してみてください。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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