ビジネスシーンにおいて、休日や時間外に連絡をする際、「お休みのところすみません」という表現を使うことは多いでしょう。しかし、相手によっては失礼にあたる可能性もあります。そこで本記事では、相手に不快感を与えずに、より丁寧な印象の言い換え表現と、具体的な例文、メール文例をご紹介します。
「お休みのところすみません」の意味と敬語
「お休みのところすみません」は、相手が休んでいることを知っているが、どうしても話しかけたり、連絡したりする必要があり、そのことを詫びる気持ちを表します。
【敬語】
「すみません」は、丁寧語ではありますが、ビジネスシーンにおいては、より丁寧な表現が求められる場合もあります。
「お休みのところすみません」の使い方と例文
「お休みのところすみません」は、相手が休んでいる時に、何かをお願いしたり、話しかけたりする際に使われる丁寧な表現です。親しい間柄に使っても良いのですが、目上の人や上司にはより丁寧な表現を使いましょう。
「お休みのところすみません」は、カジュアルな表現のため親しい間柄で使いましょう♡
お休みのところすみません。〇〇の件で、確認させてください。
→言い換えると
・お休みのところ恐縮ですが、〇〇の件で、確認させていただけますでしょうか。
・お休みのところすみません。〇〇の件で、少しお時間よろしいでしょうか。
→言い換えると
・お休みのところ大変恐縮ですが、〇〇の件で、少しお時間を頂戴できますでしょうか。
・お休みのところすみません。〇〇の資料について、一点確認させてください。
→言い換えると
・お休みのところ誠に恐縮ですが、〇〇の資料について、一点確認させていただけますでしょうか。
・お休みのところすみません。〇〇の資料をメールでお送りしてもよろしいでしょうか。
→言い換えると
・お休みのところ大変恐れ入りますが、〇〇の資料をメールにてお送りしてもよろしいでしょうか。
・お休みのところすみません。〇〇の件で、確認したいことがあり、ご連絡いたしました。
→言い換えると
・お休みのところ恐縮ではございますが、〇〇の件で、確認させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
・お休みのところすみません。〇〇の件でご連絡いたしました。詳細は本文をご確認ください。
→言い換えると
・お休みのところ大変恐れ入りますが、〇〇の件でご連絡いたしました。詳細は本文をご確認いただけますと幸いです。
・お休みのところすみません。〇〇の件で、至急ご確認いただきたい事項があり、ご連絡いたしました。
→言い換えると
・お休みのところ誠に恐れ入りますが、〇〇の件で、至急ご確認いただきたい事項がございましたので、ご連絡いたしました。
丁寧にするコツ♡
1）「すみません」を「恐縮ですが」「大変恐縮ですが」「誠に恐縮ですが」「大変恐れ入りますが」などに言い換えることで、より丁寧な印象になります。
2）「させてください」を「させていただけますでしょうか」「頂戴できますでしょうか」など、相手に許可を求めるニュアンスが強まり、より丁寧になります。
3）「よろしいでしょうか」を「いただけますでしょうか」「いただけますと幸いです」などにかえることでより丁寧な印象になります。
「お休みのところすみません」ビジネスで使える丁寧な言い換え8選
「お休みのところすみません」の丁寧な言い換えです。いずれの表現も丁寧な敬語表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。
「お休みのところすみません」をビジネスシーンで丁寧に言い換えることで、相手への配慮をより表現できます♡
1）お休みのところ恐れ入ります
例文：お休みのところ恐れ入ります。〇〇のサービスに関するお問い合わせですが、ご確認いただけますでしょうか。
2）休憩中に申し訳ございません
例文：休憩中に申し訳ございません。〇〇の件で〇〇会社の〇〇様がお見えになりました。
3）お休みのところ失礼いたします
例文：お休みのところ失礼いたします。〇〇の件で、お電話させていただきましたが、ご都合はいかがでしょうか。
4）緊急のご連絡となり大変恐縮ですが
例文：緊急のご連絡となり大変恐縮ですが、〇〇のシステム障害について、至急ご確認いただけますでしょうか。
5）ご多忙中とは存じますが申し訳ございません
例文：ご多忙中とは存じますが申し訳ございません。〇〇の件で、5分ほどお時間をいただけますでしょうか。
6）大変恐縮ですが、早急にご対応いただきたく
例文：大変恐縮ですが、早急にご対応いただきたく、〇〇の契約書をお送りいたしました。
7）大変心苦しいのですが、至急ご確認いただきたい事項があり
例文：大変心苦しいのですが、至急ご確認いただきたい事項があり、〇〇についてお電話いたしました。
8）せっかくの休日かと存じますが、ご相談させていただいてもよろしいでしょうか
例文：せっかくの休日かと存じますが、〇〇の件でご相談させていただいてもよろしいでしょうか。
↑相手の状況を最優先に考え、本当に必要な場合のみ連絡しましょう♡
ビジネスシーンでよく使うメール文例
ビジネスシーンで役立つメール文例を2つご紹介しました。社内の上司や取引先など、相手や状況に合わせて適宜アレンジしてご活用ください。メールの書き方に迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。
件名：【緊急】〇〇システム障害について
〇〇株式会社 〇〇様
いつも大変お世話になっております。△△株式会社の□□です。
お休みのところ大変恐縮ですが、（お休みのところすみません）至急ご連絡させていただきたい事項があり、メールいたしました。
現在、弊社の〇〇システムにおいて、重大な障害が発生しております。
つきましては、〇〇様にご担当いただいております〇〇について、早急にご確認いただきたく存じます。
大変恐縮ですが、本日中にご対応いただくことは可能でしょうか。
ご多忙中とは存じますが、何卒ご協力いただけますようお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。
△△株式会社 □□
件名：〇〇案件に関するご確認のお願い
〇〇株式会社 〇〇様
いつも大変お世話になっております。△△株式会社の□□です。
せっかくの休日とは存じますが、（お休みのところすみません）〇〇の案件でご相談させていただいてもよろしいでしょうか。
現在、〇〇の案件で、〇〇の点で確認させて頂きたい事項があります。
つきましては、〇〇様にご担当いただいております〇〇について、〇〇様のご都合の良い時に、ご相談させて頂きたく存じます。
ご多忙中とは存じますが、何卒ご協力いただけますようお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。
△△株式会社 □□
まとめ
「お休みのところすみません」は丁寧語ではありますが、ビジネスシーンでは、相手への配慮をより深く示す丁寧な表現が求められます。特に、相手がお休みの時に訪問したり、メールを送る場合には、相手の時間を尊重し、心からの配慮を示すことが重要です。この記事で紹介した言い換え表現やメール例文を参考に、相手に合わせた丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
