「春が来たな」とふと感じる瞬間、それは気温の上昇だけではなく、五感を通して感じる様々な要素が重なり合った時ではないでしょうか。「春」とひとことで言っても、その表現は無限大。暖かな日差し、咲き誇る花々、そして新たな出会い。私たちの心を優しく包み込んでくれる、そんな春を感じさせる言葉たちを集めてみました。日常の様々なシーンで使える言葉や、メールや手紙で使える例文を紹介します。
春の景色・自然を表す言葉
春の景色・自然を表す言葉は、暖かな日差し、芽吹く若葉、咲き誇る花々など、五感で感じる情景を表現します。

「春の言葉」とは3月から5月初め頃までを指しています♡

・すみれがひっそりと咲き、春の訪れを喜んでいるようだ。
・月明かりが桜の花を照らし、幻想的な風景が広がっている。
・木々の芽吹きが始まり、柔らかな日差しが新緑を優しく照らしている。
・桜の花びらがひらひらと舞い、まるで淡いピンク色の雪が降っているようだ。
春霞(はるがすみ)
意味:春のぼんやりとした霞のこと。
使い方:遠くの景色が霞んで見える様子や、春の穏やかな雰囲気を表現する際に用います。
例文:春霞がかかり、遠くの山々がぼんやりと見えます。
朧月(おぼろづき)
意味:春のぼんやりとした月のこと。
使い方:春の夜、月がぼんやりと霞んで見える様子を表現する際に用います。
例文:朧月夜、静かで幻想的な雰囲気がすてきです。
春の海(はるのうみ)
意味:穏やかで暖かい春の海のこと。
使い方:穏やかで静かな春の海の様子を表現する際に用います。
例文:春の海は穏やかで、心地よい波の音が聞こえる。
春日和(はるびより)
意味:春ののどかで穏やかな日和。
使い方:春の天候が良い日に使われます。
例文:春日和の麗らかな日差しが、花々を優しく包み込んでいる。
水温む(みずぬるむ)
意味:冬の寒さが和らぎ、水がぬるく感じられるようになること。
使い方:春の季語として使います。
例文:水温む、川面に光が反射してきらきらと輝いています。
春爛漫(はるらんまん)
意味:花が咲き乱れる美しい春の様子。
使い方:花々が咲き誇り、春の活気にあふれた様子を表現する際に用います。
例文:春爛漫の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

「春爛漫の候」とは4月に使える時候の挨拶です♡
桜吹雪(さくらふぶき)
意味:散りゆく桜の花びらが舞う様子。
使い方:桜の花びらが風に舞い、雪のように見える様子を表現する際に用います。
例文:夕日に照らされた桜吹雪が、ピンク色の光のカーテンのように美しかった。
菜の花畑(なのはなばたけ)
意味:一面に咲く菜の花の黄色い風景。
使い方:一面に咲いた菜の花の、鮮やかな黄色の風景を表現する際に用います。
例文:春の陽光を浴びて、一面の菜の花畑が黄金色に輝いていた。
春の小川(はるのおがわ)
使い方:春の穏やかな小川の様子を表現する際に用います。
例文:春の小川のほとりには、すみれやれんげの花が咲き、春の訪れを感じさせる。
たんぽぽ
使い方:春の野原に咲く黄色い花。春の訪れを告げる、身近な花として親しまれています。
例文:たんぽぽの綿毛が、夕日に照らされてキラキラと輝いている。
うぐいす
使い方:春の訪れを告げる鳥です。
例文:早朝、梅の木にとまったうぐいすが、美しい声で鳴いていた。
春の気候・天気を表す言葉
春の気候・天気を表す言葉は、「春風(はるかぜ)」や「陽光(ようこう)」など、暖かく穏やかな様子を表すものが多いです。「春時雨(はるしぐれ)」のように、春に降る雨を表す言葉もあります。

・麗らかな春の日差しが、若葉を優しく照らしている。
・春風に誘われて、菜の花畑を散歩する。黄色い絨毯のようだ
・春の宵、ほのかな灯りの下で、読書をする時間は心を穏やかにしてくれる。
・風光る野原では、色とりどりの花々が咲き乱れ、蝶がひらひらと舞っている。
・春風がそよそよと頬を撫で、まるで冬の寒さを忘れさせてくれるようだった。
・うららかな春の陽気に誘われて、公園をゆっくりと散歩するのは気持ちがいい。

↓春に使える季語になります♡
春風(はるかぜ)
意味:暖かく心地よい春の風
使い方:春の訪れを感じさせる穏やかな風を表します。
例文:春風が頬を撫で、花の香りを運んでくる。
陽光(ようこう)
意味:春の柔らかく暖かい日差しのこと。
例文:陽光を浴びて、花々が輝いています。
麗らか(うららか)
使い方:晴れて穏やかな春の様子で、天候や気分が晴れやかで穏やかな様子を表します。
例文:麗らかな春の日差しが、花々を優しく照らしている。
春時雨(はるしぐれ)
意味:春に降る、静かで少し寂しげな雨を表します。
例文:春時雨が降り、草木が潤って輝いています。
春雷(しゅんらい)
意味:春に初めて鳴る雷を表し、冬の終わりと春の始まりを告げる象徴とされます。
使い方:春の季語として使います。
例文:遠くで春雷が轟き、冬の眠りから目覚めた大地を揺さぶった。
春を使った言葉
「春」を使った言葉は、自然、気候、感情など多岐にわたります。春の訪れや喜び、物悲しさなど、様々な感情や情景を表現するために使われます。

・春の陽だまりのような笑顔に心が温まります。
・春の訪れとともに、あなたの未来が希望に満ち溢れますように。
・春の訪れは、冬の寒さに疲れた心と体を優しく包み込んでくれる。
・春の息吹を感じるように、新しいことに挑戦する勇気が湧いてきます。
春眠(しゅんみん)
意味:春の暖かく心地よい気候のために、眠くなること。
例文:「春眠暁を覚えず」というように、春の朝はなかなか目が覚めない。
春の息吹(はるのいぶき)
意味:春になって、草木が芽吹き、生き物が活動を始めるなど、生命力があふれる様子。
例文:梅の花がほころび始め、その香りが辺りに漂う。春の息吹がそこかしこに感じられる。
春の便り(はるのたより)
使い方:春の訪れを知らせる情報や、季節の挨拶として使います。
例文:梅の花が咲き始め、春の便りが届きました。
春の訪れ(はるのおとずれ)
意味:春が来ること。
例文:暖かい日差しとともに、ようやく春の訪れを感じます。
春の香り(はるのかおり)
意味:春を感じさせる香りのこと。
例文:桜の花が咲き始めると、その淡いピンク色の花びらから、甘く優しい春の香りが風に乗って運ばれてきた。
春の色(はるのいろ)
意味:春をイメージさせる色。
例文:淡いピンク色の桜の花が咲き誇り、まるで春色の絨毯を敷き詰めたかのようだ。
春の香り(はるのかおり)
意味:春を感じさせる香りのこと。
例文:桜の花が咲き始めると、その淡いピンク色の花びらから、甘く優しい春の香りが風に乗って運ばれてきた。
春の兆し(はるのきざし)
意味:春が近づいていることを感じさせる現象を表現する際に使います。
例文:ほころび始めた梅のつぼみに、春の兆しが感じられるようになりました。
春の出会いと始まりを表す言葉
春は出会いと始まりの季節です。新たな希望を胸に新しい生活をスタートさせます。春の喜びや期待感を表現するのに最適です。

・希望の春、新しい目標に向かって、力強く歩み始めた。
・桜の花が咲き誇る中、新たな始まりを迎え、希望に胸を膨らませた。
・桜並木を抜ける風が、まるで新しい出会いを祝福しているかのよう。淡いピンクの花びらが舞い、私たちの未来を優しく照らしている。

↑春の情景と出会いや始まりの喜びを重ね合わせた例文です♡
心躍る(こころおどる)
使い方:春の訪れや楽しい出来事に対して、期待や喜びで心が弾む様子を表現する際に使います。。
例文:桜が咲き始め、心躍る季節がやってきた。
希望(きぼう)
意味:実現することを願い、期待すること。新しい始まりや未来への期待を表す際に使います。
例文:春の始まりは、新たな希望を感じさせてくれる。
ときめき
使い方:胸が高鳴るような感情。何かに対する強い期待感を表す際に使います。
例文:春のときめきは、心を弾ませてくれる。
新たな始まり(あらたなはじまり)
意味:新しい季節や生活のスタート。新しく始まることを表す際に使います。
例文:春は新たな始まりの季節です。
春の挨拶文とメール文例:ビジネス
春の挨拶文には「早春」「春暖」「春日和」「春風」「陽春」などの季語が使えます。ビジネスシーンで使える春の挨拶の書き出しと結びを紹介します。
【時候の挨拶】
・陽春の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
・早春の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
・春分の候、貴社におかれましては、益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
【季節の挨拶】
・日ごとに暖かさを感じるようになり、心も浮き立つ季節となりました。
・桜の便りが聞かれる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
・ようやく春らしい暖かさを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
・麗らかな春の日差しが心地よい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
【結び】
・時節柄、皆様におかれましては、くれぐれもご自愛ください。
・春の息吹を感じながら、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
・今後とも、末永くお付き合いいただけますようお願い申し上げます。
・末筆ではございますが、皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
件名:○○○○○○
〇〇株式会社 〇〇様
〇〇株式会社 〇〇様
早春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日ごとに春めき、貴社周辺の桜も開花し始めたと伺い、心が和む思いです。
さて、〇〇の件につきまして、以下の通りご報告申し上げます。
(本文)
寒暖差が激しい日が続いておりますので、どうぞご自愛くださいませ。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
△△株式会社 △△△△
春の挨拶文とメール文例:プライベート
春を感じられる言葉を添え、相手の健康や幸せを願う気持ちを伝えることが大切です。
【時候の挨拶】
・春暖の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
・桜花の候、待ち焦がれた春の訪れに心が躍ります。
・陽春の候、麗らかな日差しが心地よい季節となりました。
【季節の挨拶】
・桜が咲き始めて、お花見が楽しみな季節になりました。
・ぽかぽか暖かい日が増えて、春が来たように感じますね。
・春らしい穏やかな日が続いて、気持ちも明るくなりますね。
【結び】
・春の訪れとともに、皆様にとって素敵な日々が訪れますように。
・季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
・末筆ではございますが、皆様の益々のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
件名:□□□□□
〇〇様
春暖の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ようやく暖かい日も増え、春の訪れを感じる頃となりました。
先日散歩した際には、可愛らしい春の花々が咲き始め、心が和みました。
さて、〇〇の件につきまして、以下の通りご連絡申し上げます。
(本題)
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。
△△ △△
まとめ
春の温かさを感じさせる言葉や、春の訪れを表す表現は、手紙やメールの挨拶、俳句や短歌など、さまざまな場面で役立ちます。春らしい言葉を取り入れることで、春の喜びやワクワクした気持ちが自然と伝わり、受け取った相手にも季節のぬくもりを感じてもらえるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。