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「私」はビジネスで使っていい?正しい使い方と例文集

「私」はビジネスで使っていい?正しい使い方と例文紹介 言葉遣い

ビジネスメールや会話で「私」という言葉を使うと、ちょっとカジュアルすぎるのでは…と悩んだことはありませんか?「私」「わたくし」「弊社」など、一人称の使い分けに迷う場面は多いもの。相手や状況に合わせて言葉を選ぶことが、信頼されるビジネスパーソンへの第一歩です。この記事では、「私」はビジネスで使っていいのか?という素朴な疑問から、シーン別の使い方や例文メール文まで、わかりやすくご紹介します。

「私(わたし)」はビジネスシーンで使ってもいいの?

「私(わたし)」と「わたくし」の違いとは?

「私」「わたし」とも「わたくし」とも読みますが、ビジネスでは使い分けが非常に重要です。「わたし」は比較的カジュアルな印象を持ち、主に社内での会話やフランクなメールに適しています。一方「わたくし」は、より丁寧でフォーマルな響きがあるため、社外の相手や目上の人に対して使うのが一般的です。

たとえば、社内の上司に向けて「私(わたし)も確認いたしました」と言うのは自然ですが、社外のお客様には「わたくしも確認させていただきました」と言い換えると、より丁寧な印象になります。

第一人称としての「私(わたし)」は失礼?

基本的には失礼ではありません。ただし、ビジネスシーンでは丁寧さや距離感を意識することが重要です。社内では「私(わたし)」で十分ですが、社外のやり取りやフォーマルな会議の場では「わたくし」を使う方が無難です。「自分」は親しい間柄で使う印象が強く、「小生」はやや古風な表現で相手を選ぶため、ビジネスシーンでは「わたし」「わたくし」を用いるのが適切でしょう。

↓「私」を使う際に注意する点があります♡

【注意点】

「私」はビジネスシーンでも使える表現ですが、使い方や回数によっては注意が必要です。とくに以下のような点に気をつけないと、相手に違和感を与えてしまうこともあります。

・一つのメールや文章の中で「私」を何度も使いすぎると、文章が単調でくどい印象になってしまいます。例えば「私が対応いたします。私が確認しました。私の判断では…」のように続けると、読みにくさや違和感が残ります。

・取引先や目上の方とのやり取りで「私」を連発すると、謙虚さに欠ける印象を与えてしまうことも。「自分が」「私が」と主語を強調することで、やや自己中心的に見られるリスクもあります。

そのため、ビジネスシーンでは、以下のような点に注意して「私」を使うことが大切です。

↓バランスの取れた「私」の使い方が大切♡

主語を省略できる場面では、あえて書かない選択も◎

→「確認しました」「対応いたしました」など、相手にとって主体が明確な場合は主語を省いて自然な文に。

「私」は責任を持った発言の時に使うと効果的◎

→ 主体性を示したいときや、重要な部分にだけ「私」を使うことで、信頼感のある伝え方になります。

「わたし」が適している場面

「わたし」は比較的カジュアルな印象を与える一人称です。社内の同僚との会話やメール、直属の上司への報告など、比較的距離感の近い相手とのやりとりには自然に使えます。

例えば、社内のメールで「私もこの件について確認しました。」と書くのは問題ありません。ただし、「わたし」は話し言葉としても柔らかい響きがあるため、社外や改まった場面では控え方が良いでしょう。

例文

わたしが担当している〇〇の件は、予定通り完了いたしました。

わたしの確認不足で、社内向け〇〇の資料に一部修正が必要となりました。

・ミーティングのスケジュールについて、わたしのほうでいくつか懸念点があります。

・先日参加させていただきました社内の〇〇研修についてご報告いたします。研修では、〇〇に関する知識を深めることができました。特に、〇〇について、わたしの今後の業務に大変役立つと感じました。

「わたくし」が適しているフォーマルな場面

「わたくし」は、「わたし」よりも敬意を込めた丁寧な表現です。丁寧な印象にしたいフォーマルな場面に適しています。

・重要な取引先との会議や商談

・社外への公式な文書やメール

・お客様への初めての挨拶や自己紹介

・格式の高いイベントや式典でのスピーチ

・謝罪やお詫びなど、特に丁寧な対応が求められる場面

例文

わたくしが担当させていただきます。

わたくしどもでは、そのような対応も行なっています。

・添付資料をご確認いただければ幸いです。ご不明な点がございましたら、わたくしまでお気軽にお問合せください。

・つきましては、わたくし宛にご連絡いただけますでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

「弊社」「当社」「自社」との違いと使い分け方

「わたし」「わたくし」個人の一人称であるのに対し、「弊社」「当社」「自社」自分が所属する会社を指す言葉です。ビジネス文書や社外向けのメールでは、個人ではなく会社としての立場で話すことが求められるため、以下の使い分けが重要です。

↓弊社、当社、自社の使い分け♡

弊社(へいしゃ)

主に社外の相手に対して、自社をへりくだって言う時に使います。取引先や顧客に対して用いるのが一般的です。

例文:弊社製品についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。

当社(とうしゃ)

社内外を問わず、比較的客観的に自社を指す場合に用います。社内会議や報告書、サイト内など、幅広い場面で使用できます。

例文:当社は創立100周年になりました。

自社(じしゃ)

社内の人間に対して、あるいは対等な立場の社外の相手に対して、自社を指す場合に用います。親しみやすさを伝えたい場合や、客観的な事実を述べる際に使われます。

例文:自社のツールを使って作業をしています。

「私」を使ったビジネスメール例文集

ここでは、「私」を使ったビジネスメールの例文を、社内と社外のケースに分けてご紹介します。敬語表現との組み合わせにも注目してみましょう。

社内メールでの「私」の使用例

メール文の中に「私」を使った例文を紹介しています♡

【進捗報告メール】

件名:【〇〇〇〇】進捗状況のご報告

〇〇部長

お疲れ様です。 〇〇〇〇の進捗状況について、下記の通りご報告いたします。

  • 現在、は〇〇〇に取り組んでおります。進捗は順調で、〇月〇日までには完了見込みです。
  • の確認不足により、〇〇の資料に一部修正が必要となりました。現在、修正作業を進めております。
  • スケジュールについて、のほうでいくつか懸念点がございます。つきましては、明日お打ち合わせのお時間をいただけないでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

△△ △△

件名:〇〇休暇取得のご連絡

社員各位

お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。

誠に恐縮ではございますが、は〇月〇日から〇月〇日まで夏季休暇を取得させていただきます。

期間中、へのご連絡は〇〇(連絡先)までお願いいたします。皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

社外メール・取引先への敬語表現との組み合わせ例

取引先や顧客に送るメールでは、「私」を使う方が丁寧で信頼感のある印象になります。また、謙譲語や尊敬語と組み合わせて文章を丁寧に整えることが大切です。

件名:【〇〇株式会社】〇〇の件につきまして

〇〇株式会社〇〇様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

先日お問い合わせいただきました〇〇の件につきまして、の方で確認いたしましたところ、〇〇であることがわかりました。

詳細につきましては、添付資料をご確認いただければ幸いです。ご不明な点がございましたら、までお気軽にお問合せください。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社△△〇〇

件名:【株式会社〇〇】〇〇納品のご連絡

株式会社〇〇〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

本日、ご注文いただきました〇〇を納品いたしましたことをご報告申し上げます。

の方で最終確認を行いましたが、万が一不備等ございましたら、お手数ですがまでご連絡いただけますでしょうか。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社△△〇〇

これらの例文のように、社外の相手や取引先に対して「私」を用いる場合、丁寧な言葉遣いや敬語表現と組み合わせて使うようにしましょう。

まとめ

ビジネスシーンで「私」は適切に使える一人称です。本記事では、「わたし」「わたくし」との違いや使い分け方を例文付きで解説しました。社内・社外メールや会話での正しい使い方を身につけ、信頼感のある言葉遣いで相手に配慮ある印象を高めましょう。

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